訪問日:2023年1月29日(日)
沖縄の天ぷらの特徴
本土とは少し異なる特徴を持つという、沖縄の天ぷら。
日清オイリオの公式サイトによると、沖縄の天ぷらはベーキンパウダーを使わず、卵を多く使うため、衣が厚くて固めなのが特徴とのこと。
水にも違いがあるそうで、本土では衣を作る時、氷水を使って小麦粉のグルテンの働きを抑えてサクサク感を出しますが、沖縄では氷水を使ってもすぐにぬるくなるために最初から水道水を使い、沖縄の水はアルカリ性の硬水のためグルテンが出やすくなり、粘り気が出て揚げるとザクッとした食感になるそうです。
魚や野菜など天ぷらの具材「タネ」を沖縄では「芯」と呼び、うどんやそばに乗せたりご飯に乗せて天丼にするなどの食べ方はあまりしないとのこと。
食べる際も天つゆや塩などをつけず、調理の段階で味をつけるのでそのまま食べる、もしくはウスターソースをつけるのが沖縄流だとか。
沖縄では天ぷらがおやつ感覚の軽食で食べられることも多いそうで、県内には人気の天ぷら屋が沢山あり、食べ歩きを楽しむ人も多いようです。
中本鮮魚てんぷら店
今回訪れたのが、沖縄県南城市の奥武島(おうじま)にある、行列が出来る人気の天ぷら屋『中本鮮魚てんぷら店』。
正確な情報は調べてみてもよくわからなかったのですが、創業から30年くらいになるお店のようです。
奥武島はWikipediaによると面積は0.23㎢、島の周囲は約1.7kmというとても小さな島でありながら、こちらのお店の他にも「大城てんぷら店」や「てるちゃん天ぷら」など人気の天ぷら屋があり、「天ぷらの島」として有名とのこと。
島とはいえ沖縄本島とは橋で結ばれているので車で渡ることが可能。
駐車場
こちらのお店は奥武橋を渡ったすぐ先にあり、駐車場は店前や店舗の東にもありました。
混雑状況
この日は日曜日、お店には10時半頃に到着。
店舗は1階が鮮魚店と天ぷら店、2階は2022年5月にオープンしたお食事処「食べ処 まる天」になっているようです。
注文待ちに5~6人の待ち列、注文後に提供を待っている人、購入した天ぷらを食べている人など、店前には沢山の人がいました。
メニュー・商品ラインナップ
注文時は店前に置いてある紙に記入して受付で渡し、会計をするという流れ。
魚類の他、名産のもずくや紅芋、田芋などを使った沖縄ならではの天ぷらがあるのも魅力的。
今回は気になったものを4種類購入!
感想
【さかな】100円(税込)
【もずく】100円(税込)
【ウムクジ(紅イモ)】100円(税込)
【田イモ】100円(税込)
「さかな」は人気No.1商品で、獲れたての旬の魚を使い、季節によって種類が異なるそうです。
数量限定のため夕方には売り切れていることもあるとのこと。
種類を聞くのを忘れたので何の魚なのかわからないのですが、魚を1匹使っているわけではなく切り身を使用、最初一瞬ササミかと思うような味で、マグロのような赤身系の魚という印象を受けます。
確かに衣は厚く塩味も既にしっかり効いていて、そのままで美味しくいただけました。
「もずく」は断トツで沖縄県が生産量全国1位、奥武島でも養殖が盛んだそうです。
表面はサックリ、中はたっぷりともずくが絡んだモッチリとした食感。
程よい塩気に香り高いもずくの風味が広がり、美味しかったです。
「ウムクジ」は沖縄の方言で「芋くず」や「芋のデンプン」という意味で、こちらは紅芋を使用。
表面はザクバリ食感で香ばしく、中はホクッと歯応えのある食感、甘い紅芋の味わいが広がり、今回食べた中ではこちらが優勝でした。
「田芋」は沖縄県では「ターンム」という呼び名で親しまれている伝統野菜の一つ。
水のきれいな水田で栽培されることから水芋とも呼ばれる里芋の一種だそうです。
中はしっとりと粘りのある食感、ほんのり甘くて独特の風味があり、確かに里芋に近い印象を受けます。
衣が厚くて食べ応えがあり、4個食べると結構お腹が満ちました。
本当はこの後「大城てんぷら店」にも行く予定でしたが、苦しくなるのでこちらは次回の楽しみにしようと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://nakamotosengyoten.com/
食べログ
中本鮮魚店
098-948-3583
沖縄県南城市玉城字奥武9
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