訪問日:2023年3月2日(木)
まんぼ焼き発祥のお店 山本まんぼ

京都市下京区の小稲荷町にある、「まんぼ焼き」発祥のお店として有名な1948年創業のお好み焼き店『山本まんぼ』。
「関西風お好み焼き」と呼ばれるものは、一般的に生地に具材を混ぜて焼く「混ぜ焼き」スタイルですが、京都では「ベタ焼き」と呼ばれる、焼いた生地の上に具材を乗せて焼く「重ね焼き」スタイルのお好み焼きが存在しているとのこと。
「まんぼ焼き」はこの「ベタ焼き」をベースに、そばやうどんなどの麺をソースで味付けして炒め、生地の上に具材と共に乗せ、玉子をトッピングしたもの。
重ね焼き&麺入りという特徴は「広島風お好み焼き」と共通する点で、味付けをした麺が入るという特徴は愛媛の「三津浜焼き」などにも共通する点と思いました。
お好み焼きのルーツの1つとされるものに、大正時代頃から全国的に広まっていった「一銭洋食」(西日本での呼び名)と呼ばれる粉物料理があり、こちらは水で溶いた小麦粉に刻みネギなどの具材乗せて焼き、ウスターソースを塗った「重ね焼き」スタイル。
現在の関西風お好み焼きの「混ぜ焼き」スタイルが誕生した歴史については、東京で生まれた混ぜ焼きスタイルが「お好み焼き」という言葉と共に関西で浸透したなど諸説あるようですが、元々は関西でも「一銭洋食」などの「重ね焼き」が広まっていた中、徐々にたっぷりの具材を生地に混ぜて焼く「混ぜ焼きお好み焼き」が主流になっていったようです。
関西では現在でも京都の「ベタ焼き」と同様に、「ねぎ焼き」や「キャベツ焼き」、岸和田市の「かしみん焼き」、高砂市の「にくてん」など、一銭洋食系統の「重ね焼き」スタイルの粉物料理が提供されているお店や地域が結構あるようです。
『山本まんぼ』は何より「まんぼ焼き」がキッカケで知ったお店ではありますが(確か秘密のケンミンSHOW?)、食べログのお好み焼き百名店に2018年、2019年、2022年に選出されていて、京都を代表する人気お好み焼き店でもあり、特に行ってみたかったお店です。
アクセス
場所は京都駅から徒歩4~5分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
現在の店舗は2020年5月30日に移転オープンしたもので、以前はここからすぐ近くの場所にあったようです。
混雑状況
この日は平日の木曜日、お店には15時半頃に訪問。
この時店内は先客2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ

メニューは「まんぼ焼き」や「べた焼き」、「焼きそば・うどん」などに、豊富な種類の鉄板焼きや一品メニューがあり、今回は迷わず目当ての『まんぼ焼き』を注文。
まんぼ焼きは「麺(そば・うどん)」、「玉子(固・半熟・生)」、「ソース(甘・甘辛・辛)」を選びます。
オススメなども聞きながら、今回は「そば・生・甘辛」を選択。
感想

【まんぼ焼き全部入りスペシャル(そば・生・甘辛)】1150円(税込)
まずはクレープのように生地を薄く伸ばして焼き、その上に具材を乗せ、別の場所でソース焼きそばを作っていきます。
焼けたら生地の上に乗せてひっくり返し、焼きそばの面もこんがり焼き上げます。
そして返した後にネギ、玉子をトッピング、そんな感じだったと思います。(曖昧)
生地はしっかり焼き目が付いていてパリッとモッチリ、焼きそばは結構濃口の味付けで「甘辛ソース」でもしっかり辛め、焼き目がパキッと香ばしく食感のアクセントに。
ちなみに「辛ソース」はめちゃくちゃ辛いそうです。
このままでも凄く美味しいのですが、トロンとした生卵を絡めると良い感じにまろやかになり絶品。
鉄板に溢れて少し半熟になったものを絡めるのも美味しかったです。
具材はどれも細かくて量もそんなに多くないですが、肉や油かす、ホルモンなどは旨味のアクセントになり、いかは小さくてもコリコリと主張強め。
期待以上に美味しかったです「まんぼ焼き」。
まだこちらのお店でしか食べたことがありませんが、他にも色々なお店で提供しているようなので、これから巡ってみたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/manbo_2020
食べログ
山本まんぼ
075-341-8050
京都府京都市下京区小稲荷町61-54
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