訪問日:2025年8月15日(金)
たんぽとは

秋田名物として全国的な知名度を誇る郷土料理「きりたんぽ鍋」。
「きりたんぽ鍋」はご飯をすり潰し、棒に巻き付けて焼いた「たんぽ」を食べやすく切ったものを、季節の野菜や比内地鶏でとった出汁と共に煮込んだ鍋料理。

「きりたんぽ鍋」が特に有名ですが、たんぽに味噌を塗って焼いた「みそたんぽ」もご当地グルメとして人気です。
「たんぽ」という名前は、串に刺して焼いたご飯が「たんぽ」と呼ばれるガマの穂に似ていることや、槍の稽古用の「たんぽやり」に形が似ていることなどが由来といわれていますが、いずれも短い穂の意味である「短穂」が語源と思われます。
その歴史については以下のように諸説あるようでした。
●炭焼きや伐採のために山籠りをした人々が、残り飯を潰して棒に刺して焼いて食べていたものを鳥鍋に入れたことが始まりという説。
●マタギが山から帰った際、残した飯を潰して棒に付けて焼き、獲物の山鳥や山菜、きのこと共に煮たり、味噌を付けて食べたことが始まりという説。
●江戸時代に南部藩主が巡視に来た際、ご飯を捏ねて棒の先に付けて焼いたものでもてなし、食べ物の名前を訊かれた時に咄嗟に「きりたんぽ」と答えたのが始まりという説。
●八郎潟周辺の地域発祥の郷土料理、ご飯を団子にしたものを煮込んだ「だまこ鍋」がルーツであるという説。
主に秋田県北部で親しまれてきた料理であり、発祥地といわれているのは秋田県の大館・鹿角地方。
毎年大館市では「本場大館きりたんぽまつり」、鹿角市では「きりたんぽ発祥まつり」が開催されており、新米の出回る時期になると県北地域では野外できりたんぽ鍋を作る会合「たんぽ会」が行われるそうです。
たつこ茶屋

今回訪れたお店は、秋田県仙北市の田沢湖畔にある、「みそたんぽ発祥の店」として有名な『たつこ茶屋』。

「みそたんぽ発祥の店」といわれているのは、お店の看板に書いてあることと、観光協会のサイトなど様々なメディアでもそういった形で紹介されています。
ただ、創業年などお店の詳しい歴史については調べてみてもよくわかりませんでした。
今回は田沢湖を観光で訪れたので、名物も食べていきたいと思い、こちらのお店に初訪問。
田沢湖は初めて来ましたが、水の青さに驚きです。
アクセス
お店の近くに駅は無く、今回は車での訪問。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日はお盆シーズンの平日金曜日、お店には13時頃に訪問。
この時店内は客入り8割くらいの印象で結構混んでいましたが、待ち時間無くすんなり入れました。
メニュー・商品ラインアップ

この日はお盆だからかメニューを限定して営業していました。
通常メニューは食べログなどに写真が掲載されています。
今回は目当ての「みそタンポ」と、同じく人気メニューという「いわな串焼き」を注文。
感想

【みそタンポ】400円(税込)
1本あたり結構ボリュームがあり、外は焼き目が付いて少しかたく、中はご飯のモチッとさが残る食感。
香ばしい風味と甘辛で濃厚な味噌ダレがとても美味しくて、シンプルながらとても満足感のある一本でした。

【いわな串焼き】700円(税込)
こちらはパリッとした食感が弱くて、中も含めて少しジトッと湿気た感じの食感。
いわなの味わいを活かす程良い塩加減で美味しかったですが、個人的にはみそたんぽよりも感動が薄かった印象。
元祖みそたんぽ、美味しかったです!
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
たつこ茶屋
0187-43-0909
秋田県仙北市田沢湖潟中山40-1

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