訪問日:2024年6月5日(水)
神戸須磨シーワールド
兵庫県神戸市須磨区の須磨海浜公園内にて、2024年6月1日にグランドオープンした水族館『神戸須磨シーワールド』。
元々は昭和62年に開園した「須磨海浜水族園(スマスイ)」がありましたが、設備をはじめ全体的に老朽化が進行し、それに伴って展示施設が陳腐化していたことから、今後も長期にわたって持続的かつ安定的に運営していくために抜本的な再整備を行うため、2023年5月31日をもって閉園。
再整備は水族館に限らず、神戸市が所有する「須磨海浜公園」全体の再整備プロジェクト(公共事業)の一環で行われ、民間のノウハウと資金を活用し、少ない財政負担でより魅力的な水族館を実現するため、民設民営(民間事業者が施設の整備から運営までを行う)手法で『神戸須磨シーワールド』がオープン。
スマスイ時代の魚や生き物は、イルカなどの大きな生き物は分散して他の水族館に預かってもらい、最後まで営業していた三角屋根の本館で飼育されていた魚・生き物は、アクアライブ館が完成後に本館から直接引越し、スマスイにいた魚・生き物の9割以上が引き続き『神戸須磨シーワールド』で展示されているそうです。
運営を担うのは千葉県の「鴨川シーワールド」も運営している「株式会社グランビスタホテル&リゾート」。
「鴨川シーワールド」といえば海の王者として知られる「シャチ」の展示が有名ですが、『神戸須磨シーワールド』の目玉も「シャチ」の展示。
シャチは現在、日本では「鴨川シーワールド」、「名古屋港水族館」、そして今回オープンした『神戸須磨シーワールド』の3か所のみでしか展示されていない、とても貴重で珍しい生物。
『神戸須磨シーワールド』では「株式会社グランビスタホテル&リゾート」が所有しているシャチ2頭が飼育されており、現在西日本では唯一の展示となります。
シャチの2頭は、鴨川から18歳の雌「ラン」と、名古屋から38歳の母「ステラ」が移ってきたという情報が出てきました。
私はシャチを見るのが大好きなので、「鴨川シーワールド」と「名古屋港水族館」は全国の水族館の中でもリピートするくらい特にお気に入り。
そんなシャチが私が住む関西に来てくれるのが本当に嬉しくて、初日とまではいかないものの、まだオープンから間もない5日目に早速行ってみることにしました。
ブルーオーシャン オルカスタディアム
今回特に楽しみにしていたのが、シャチを見ながら食事を楽しめるレストラン『ブルーオーシャン オルカスタディアム』。
こちらは北は日本海、南は瀬戸内海などの海の幸、新鮮な野菜や果物、日本を代表する灘の酒蔵、神戸牛などのブランド肉、和洋多彩なスイーツなど、ひょうご五国豊穣の食材を楽しめる地産地消のブッフェレストラン。
シャチはオルカパフォーマンス会場で見ることが出来ますが、こちらのレストランはパフォーマンス会場の下に位置しているため、ショー以外の時間にはのんびり泳ぐシャチの姿を、ショーの時間中はそのパフォーマンスの水中の様子を見ることが出来ます。
私のようにシャチが目当てで来ている方にとっては、必ず訪れたいお店。
80分で大人4000円(税込)(アルコールは別料金)(※6月5日時点)となかなかの値段ですが、シャチを見ながら食べ飲み放題なら悪くないなと思い、行ってみることにしました。
混雑状況・レストラン争奪戦
しかし難点なのが、入館チケットとは異なり、こちらのレストランは事前予約が出来ないこと。
満席時は整理券制になるそうですが、予習で見た口コミでは、何時間も後の時間に案内されたや、当日分の整理券が早くから受付終了になったなど、普通にお腹が空いたタイミングで行けない可能性が高いようです。
色々調べた結果、確実に行きたいなら、オープン直後に並び始めて初回の11時から案内してもらうのがベストのようなので、営業開始とともにレストランへ直行することを決意。
今回は営業開始時間の10時からの入館チケットを予約購入しましたが、早めの9時20分頃に着いたものの、既にゲート前には200~300人?正確には謎ですが、それくらいの印象を受ける大行列。
もうこの時点で終わった、と思いましたし、そもそもこれ営業開始してから何分後に入れるの?と不安でいっぱいでした。
この日は少し早い9時50分頃にオープン、意外と列はサクサクと進んでいき、入場まではそんなに待たずに済みました。
とりあえずレストランへ直行しましたが、どうやら1順目に間に合ったようで、私の後ろに2組が並んだ時点で、11時からの案内は一旦受付終了とのこと。
前日に行った方の情報では、最初に並ぶことで11時からの枠が満席になった後も、それ以降の時間で整理券を受け取ることが出来たようですが、この日は80~90人くらいが並んだ時点で一旦受付終了し、それ以降は並ぶのも禁止。
整理券の配布予定は未定で、おそらく11時半以降に店内の発券機で受付が可能になるという案内をされていました。
これは施設前に人だかりが出来るのを回避するため?と思ったのですが、11時半以降に来てくださいとスタッフの方は案内していたものの、結局11時以前から入口の横に本来の行列とは別の整理券待ち?の行列が出来始めていました。笑
なんにせよ、11時を逃すと整理券を貰ったところで何時になるかわからず、シャチやイルカのショーも見たいと思うとスケジュールを立てにくいので、レストラン狙いの方は10時00分の入場チケットを必ず事前購入、そして営業開始の1時間以上前には入場ゲートに並ぶ、そして入場後はレストラン直行!が確実だと思います。
11時までは外で並ぶ必要があったので、最近は日差しもキツイですし日傘などある方がいいかもです。
あと並び始めてからは列に1人残っていれば、同行者はトイレなどで列から離れても大丈夫みたいでした。
感想
私は無事1巡目に入ることができたものの、残念ながら一番メインの大水槽前の席からは外れ、小窓からシャチが見える個室席への案内となりました。
正直、最初は滅茶苦茶凹んでいたのですが、小窓から覗き込めばしっかりとシャチは見えますし、料理を取りに行く場所は大水槽の前なので、全然問題なく楽しむことが出来ました。
ビーチエリアやテラスエリアなど、シャチが全然見えない席も一部あるので、まだ小窓でも常にシャチの様子が見える席だったのはラッキーでしたね。
料理も期待以上の美味しさで、ホテルのランチビュッフェくらいクオリティが高かった印象。
公式サイトにも料理の一部が紹介されていますが、実際はもっと種類が多く、和洋中に肉類・魚類もバリエーション豊富。
特に好みだったのはライブキッチンで提供されるローストビーフ、香ばしい穴子寿司、魚介の旨味が効いて具沢山のパエリアやシーフードグラタン、子羊のなんかパリパリの衣に包まれたやつ、そして何気に一番美味しかったのはエビチリでした。
あとキッズコーナーにはシャチのおにぎりも登場するという情報を目にしましたが、私の時はペンギンで、可愛かったですがこれは味に関しては普通のおにぎりです。笑
スイーツ類は大きな感動は無かったものの、どれも安定の美味しさ。
あと、これは自分でも予想できた展開でしたが、シャチを見るのに夢中になっていると80分なんてあっという間で、料理も堪能しようと思うと本当に大忙しでした。笑
美味しい料理とシャチが見られる満足度の高さ、これなら4000円は全然高く感じなかったですが、出来れば入館チケットと同様に事前にネット予約出来たら良いのにな、とは思いました。
整理券を貰えず現地でスタッフにキツく当たっている方がたくさんいましたし、ネガティブな口コミを何個も目にしたので、オープン後しばらくして落ち着いてからどうなるか、という感じですね。
水族館自体も新しくなって凄く綺麗で驚きましたが、まだ人があまりにも多すぎて、小さな水槽は近付くことも困難、のんびり見れるようになったのは閉館間近の17時以降だった印象、ショーも早い時間から満席。
また必ず再訪したいお気に入りの水族館にはなりましたが、一旦半年くらいは様子見かな、と思っています。
次回もまたレストランでシャチを見たいですが、今回行ってないフードコートも気になるので、とても悩みますね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
ブルーオーシャン
078-731-7301
兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5 神戸須磨シーワールド オルカスタディアム 1F
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