訪問日:2021年10月16日(土)
木村屋

東京都中央区の銀座に本店を構える、「あんぱん」発祥のお店として有名な『木村屋』。
明治2年(1869年)に最初は芝・日陰町にて「文英堂」として創業したそうですが、火災によって店舗が焼失したため、明治3年(1870年)に京橋区尾張町に移転し屋号を「木村家」と改めたそうです。
明治7年(1874年)に現在の銀座店の向かい側に木村屋の店舗が完成、この年に「酒種あんぱん」も発売されたとのこと。
イーストが無かった当時のパンはホップで作られていたそうですが、食感はかたくて日本人の口に合わなかったことから、研究の末に「酒種(さかだね)酵母」を作り出す事に成功し、しっとりとした生地にあんこが入った「あんぱん」を考案。
大好評で瞬く間に有名となり、翌年の明治8年(1875年)には奈良の吉野山より取り寄せた八重桜の花びらの塩漬けを埋め込み焼き上げた「桜あんぱん」を明治天皇へ献上し、宮中御用商に加わり、あんぱんを世に広めるきっかけになったそうです。
当時の店舗は関東大震災で焼失したそうで、現在の本店は昭和2年(1927年)に完成したとのこと。
直営店は東京都内を中心に神奈川県、埼玉県に展開し、その他にもスーパー、コンビニ等で取り扱う商品があり、販売店は首都圏に7500店もあるそうです。
直営店舗で販売される商品には「銀座木村家」、スーパーなどの商品には「木村屋總本店」と表記されているそうです。
今回は本店に訪問。
こちらの店舗は1階がベーカリーで、7階・8階の工場で製造している約130種類のパンを販売。
また、2階は喫茶、3階は洋食グリル、4階はカジュアルなフレンチビストロになっているそうです。
アクセス
混雑状況
この日は土曜日、お店には10時20分頃に訪問。
お客さんはチラホラいるくらいで結構空いていました。
メニュー・商品ラインアップ


目当てのあんぱんはとても種類が豊富で、季節によってラインナップも異なるようです。

今回は酒種あんぱんの桜と栗、そして当店一番人気と書いてあった「あんバター」を購入。
感想


【酒種 桜】170円(税込)
【酒種 銀座 栗】200円(税込)
どちらもサイズは結構小さめ。
桜は八重桜の塩漬けと北海道産の小豆を使用したこし餡入り。
生地はふんわりモッチリ食感で香り高く、なめらかでコクのある味わいのこし餡に、ほんのり桜の風味が広がりとても美味しかったです。
栗は甘露煮の粒が混ざった柔らかいホクホクとした食感、まろやかな味わいに少しお酒のような独特な風味があって、こちらもとても美味しかったです。


【あんバター】270円(税込)
サイズは酒種よりも大きく、こちらはフランスパンの生地でモチッとハードな食感。
中には十勝産の粒あんと北海道産のホイップバター入り。
粒あんは甘さは上品ながら小豆の味わいは強く、プチュっと溢れるホイップバターはとても濃厚で相性抜群。
これは絶品でした。
初めて食べましたが、あんぱんの元祖は流石の美味しさでした。
他の商品も色々食べ比べしたいですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.kimuraya-sohonten.co.jp
食べログ
木村家 銀座本店
03-3561-0091
東京都中央区銀座4-5-7 銀座木村家 1F
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