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埼玉の郷土料理『冷汁うどん』発祥のお店!【手打ちうどん・そば 子亀】(埼玉県加須市) 

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訪問日:2022年5月4日(水)

目次

手打ちうどん・そば 子亀

埼玉県加須(かぞ)市にある、「冷汁うどん」発祥のお店として有名な『手打ちうどん・そば 子亀』。

過去にテレビで紹介された際の情報によると創業は1943年。

1972年に先代の「亀屋」を立て直す際、亀の子供ということで『子亀』と名付けたそうです。

冷汁うどんとは

「冷や汁」は宮崎、山形、埼玉など日本各所で名物になっているようで、同名でそれぞれ別内容の料理や、別名で類似している料理などが存在しているとのこと。

個人的に「冷や汁」と聞くと宮崎のものが真っ先に浮かび、こちらは魚のすり身に味噌やゴマを混ぜてだし汁や水で伸ばし、きゅうり、豆腐、大葉などを加えてご飯にかけて食べる料理。

しかし埼玉の「冷や汁」は、すり鉢で味噌とゴマを合わせ、キュウリ、大葉、ミョウガなどの野菜を加えて冷たい水を注いで混ぜ、主にうどんのつけ汁として食べられるのが基本形とのこと。

忙しい時や食欲がない時でも手軽に食べられ、栄養バランスも良いことから、夏の炎天下で農作業をする人々から親しまれていた料理だそうで、旧家でお盆に親戚一同が集まった際に宴席の最後の〆に食す習慣もあるとのこと。

「冷汁うどん」という名称で、農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」にも選出されているそうです。

川島町などでは「すったて」と呼ぶそうで、名前は具材をすり鉢で「すりたて」で食べていたことが由来で、川島町では胡麻や味噌だけでなく野菜類も一緒にすって混ぜるそうです。

2010年に開催された「第6回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」では「川島すったて」として優勝し、提供店が増えるキッカケになったそうです。

元々埼玉の「冷や汁」は上述のとおり家庭で食べられてきた料理ですが、『子亀』は商品化して外食産業に導入した元祖ということだそうです。

アクセス

場所は東武伊勢崎線「加須駅」の北口から徒歩約15分の距離。

駐車場は22台分あるとのこと。

混雑状況

この日祝日の水曜日、お店には13時頃に到着。

この時店前に20人近く並んでいました。

しかし20分くらい待って入口近くまで進んでから気付いたのですが、どうやら店内に名簿があったようで、そこに名前を書く必要があったようです。笑

更に20分待つという、愚かすぎる自分を呪いました。

加須うどんとは

入口に入ると「加須(かぞ)うどん」の説明が書いてあり、訪問前は「加須うどん」について知らず初耳だったので、待ち時間の間にネットで調べてみたところ、平成2年7月に結成された「加須手打うどん会」のサイトに歴史や特徴が詳しく書いてありました。

加須市周辺は江戸時代の初め頃から畑地が多く小麦の生産が盛んで、当時からうどんを食べる習慣が広く定着したと考えられているとのこと。

関東三大不動に数えられる「不動ヶ岡不動尊 總願寺」には、加須名物の「温範粉」を贈られた館林城主からの礼状が残されているそうで、この古文書には作成年が書かれてないものの、城主の松平清武の生没年や總願寺との結びつきなどを詳しく分析した結果、加須うどんの歴史は300年以上前の元禄時代まで遡ることがわかったそうです。

加須市においてうどんは暮らしに根付いた馴染み深い食べ物で、お祭りなどの特別な日のご馳走や、現在も冠婚葬祭などの締めくくりに振る舞われることも多く、春・秋の彼岸や正月などに日頃の女性の労苦をねぎらって男性がうどんを打つという昔ながらの風習も残っているそうです。

「加須うどん」特徴は、ピカピカの光沢とみずみずしさ、手打ちならではのコシの強さとのど越しの良さで、コシの強さを出すために季節によって塩や水加減、麺の太さを変えたり、「足踏み」や「寝かせ」に時間をかけるなどの工夫をしているとのこと。

麺そのものが美味しいうどんで、水洗いしたての冷たいもりうどんにあっさりした冷たいつゆで食べるのが基本形。

他にも「冷や汁」や、 ナスやネギを油で炒めた温かい「なす南蛮」や「ねぎ南蛮」、更に 「けんちんうどん」や「みそ煮込みうどん」などの加須独自のメニューも味わえるそうで、「第7回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」では「加須市みんなで考えた肉味噌うどん」が優勝したとのこと。

市内でうどんを提供している店舗は約60店あるそうで、こちらのお店『子亀』も「加須手打うどん会」の加盟店として掲載されていました。

そんなことを学んでいるうちに順番が来て入店。

メニュー・商品ラインナップ

メニューは豊富ですが、人気やオススメメニューがわかるようになっているのが嬉しいですね。

しかしこちらのお店に来たのはもちろん『冷汁うどん』目当てなので、迷わずこちらを注文!

感想

【冷汁うどん】640円(税込)

うどんはツヤツヤで光沢があり、太さは中細くらいで平打ち気味の形状、食感はモッチリと少し柔らかめ。

つけ汁は胡麻の風味が広がる甘めでまろやかな味わい、冷たさに薬味も効いて後味はサッパリ爽やか、とても美味しいです。

麺量はそこそこ多めで、あっさりしていますが食べ応えは十分ありました。

今回他のお店でも冷汁うどんを食べに行きましたが、美味しくて大好きになりました!

埼玉は本当にうどんの名店も、個性的なご当地うどんも多いので、次回はうどんメインの食べ歩きをしたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.kogame-udon.jp/

食べログ

子亀

0480-62-2876

埼玉県加須市諏訪1-15-16 

https://tabelog.com/saitama/A1104/A110403/11000734/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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