訪問日:2023年5月6日(土)
「落花生」の生産量日本一の千葉県
千葉県の公式サイトによると、現在国内の落花生流通量は全体の9割が外国産で、国内産は約1割程度になっているそうですが、その国内産の約8割は千葉県で生産されているそうです。
沖縄県でかなり古くから栽培されていたそうですが、本州へは宝永3年(1706年)に中国から伝播したものの、この時は栽培には至らず、明治7年(1874年)に政府がアメリカより種子を導入して各地に配布し、栽培を推奨したのが初めてで、明治4年に神奈川県の渡辺慶次郎氏が種子を入手して栽培を開始。
千葉県では明治9年、山武郡南郷町(現山武市)の農家牧野万右エ門氏が、神奈川県三浦郡中里村から種子を購入して試作したのが始まりとされているとのこと。
ピークであった昭和40年までに作付面積は66,500ヘクタールまで拡大したそうですが、輸入などの影響で徐々に減少し、現在は6,330ヘクタールまで減少(令和元年時点)。
現在千葉県で栽培されている主な品種は千葉半立(ちばはんだち)、ナカテユタカ、郷の香(さとのか)、おおまさり、Qなっつ(品種名:千葉P114号)の5品種が中心だそうです。
11月は美味しい新豆が出回る時期であり、落花生は1つの莢に2つの豆が入っていることから、昭和60年に(財)全国落花生協会が11が2つ重なる「11月11日」を「ピーナッツの日」として制定したとのこと。
千葉県では色々なピーナッツスイーツを販売しているお店も多いので、食べ歩きで巡るのが楽しみの一つ。
海辺の小さなプリン屋さん MARUHEI
今回訪れたのが、千葉県館山市、館山港のすぐ前にあるお店『海辺の小さなプリン屋さん MARUHEI』。
こちらのお店は「海辺の小さなお宿 まるへい民宿」の1階にて営業。
戦後間もなく館山港の前で小さな大衆酒場として創業し、その後高度経済成長期に海水浴ブームが起きて南房総・館山の観光地としての認知度が高まったことから、沖ノ島海水浴場に一番近い民宿として業態変更。
販売しているのが千葉県産落花生・南房総産の卵・房州酪農牛乳など、地元産食材をメインに使用した、地産地消をコンセプトにしたご当地プリン『南房総ピーナッツプディング』。
宿では元々デザートに地元の銘菓を提供していたそうですが、お客さんが既に昼に食べてしまっていたことなどがあり、宿オリジナルのデザートを作ろうと2008年に考案。
宿泊者向けのデザートとして提供しましたが、段々口コミなどで評判となり、せっかくなら宿泊者以外のお客さんにも楽しんで欲しいという思いから、2013年11月より『海辺の小さなプリン屋さん MARUHEI』の看板を掲げて一般販売を開始。
「ヒルナンデス!」や「Nスタ」、「王様のブランチ」などテレビなどに取り上げられた実績もあるとのこと。
アクセス
場所は館山駅から徒歩30分ちょい、車で6分の距離。
駐車場は第一駐車場に7台、第二駐車場に7台分あるとのこと。
混雑状況
この日は土曜日、お店には12時半頃に訪問。
この時プリン屋には先客はいませんでしたが、民宿の方でやっている「海釣り体験」のお客さんを案内しているタイミングだったため、宿前は沢山の人で混んでいました。
メニュー・商品ラインナップ
プリンはカウンターで購入するテイクアウトスタイル。
種類は1種類のみになります。
またこちらの民宿の1階の他、近くの道の駅でも販売しているようです。
今回は1個だけ購入。
感想
【南房総ピーナッツプディング】550円(税込)
サイズはやや大きめ、ピーナッツ色のプリン生地に、生クリーム、そしてピーナッツの粒もトッピング。
別添の魚型のタレ容器にはお好みで使う塩キャラメルシロップが入っています。
まずはそのままでいただきました。
プリンはプルっとしたかためでもなく、トロトロの柔らかめでもなく、モッチリとした独特のしっかり食感。
舌触りはとてもなめらか、ピーナッツバターの濃厚で芳醇な味わいが効いていてとても美味しいです。
生クリームはとても相性抜群、ピーナッツの粒も良いアクセントになっています。
塩キャラメルシロップを追加すると、キャラメルの風味とコクのある甘さが加わり、これもまた美味しかったです。
ピーナッツの美味しさが活かされた味も良かったですが、特に個性的なモッチリ食感が面白かった印象。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.maruhei-pudding.net/
食べログ
まるへい民宿
0470-22-2803
千葉県館山市沼985-10
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