訪問日:2019年4月30日(火)
厚焼卵とは
かつて伊東氏の城下町として栄えた、宮崎県日南市飫肥(おび)の名物『厚焼卵』。
飫肥の厚焼卵は一般的な卵焼きとは異なり、ぷるんとツルツルとした質感で、まるでプリンのようだと言われています。
祝いの席で食べられていたものが始まりといわれており、かつては殿様献上品だったらしく、今でも正月やお祝い事などで食べられるという郷土料理。
以前は家庭で作られることもあったそうですが、とても手間がかかるために作られなくなり、今は食べられるお店も限られているようです。
おびの茶屋

今回訪れたのは、1996年にオープンした厚焼卵の専門店『おびの茶屋』。
市の観光課からの依頼があり、観光客が気軽に立ち寄れる茶屋として、倉庫を改装して開いたお店だそうです。
厚焼卵の実演販売をしており、持ち帰りの販売はもちろん、店内で楽しめるお茶と厚焼卵のセットもあります。
アクセス
お店は飫肥駅より徒歩15分ほどの距離で、国道222号線沿いの立地。
駐車場は店舗裏にありました。
混雑状況
この日はゴールデンウィークの祝日火曜日、10時40分頃の訪問。
店内のイートインスペースは5〜6人でいっぱいになりそうなくらい、とても小さなお店。
買って帰るお客さんは続々と来ていましたが、店内で食べている方は2人だけでした
メニュー・商品ラインアップ



持ち帰り用は卵20個分の2500円と、10個分の1300円、5個分の700円があります。
正直5個分でも1人で食べるには多いので、店内で一膳だけ食べて行くことにしました。

厚焼卵単品か、緑茶、抹茶とのセットがあったので、今回は冷緑茶セット350円(税込)を注文!
感想

作り方は、鮮度の高い県産卵20個に、砂糖・塩・みりんを加えてかき混ぜ、丁寧に裏ごしして冷蔵庫で一晩寝かせた生地を、一辺18センチ、深さ6センチくらいの銅鍋に注ぎ、下からは七輪で、焼きむらが出来ないように上からも鉄板を被せて炭を置き、両面から熱を加えていきます。
焦げ目が付かないように、気泡が入らないように注意し、1時間ほどかけてじっくりと焼き上げるそうです。
確かにプリンのような印象を受ける不思議な料理、私の知る厚焼卵とはまるで別物です。
一口食べてみると、ツルツルでプルッと弾力強めのプリンのような食感、卵の香りと濃厚な味わいが広がります。
甘さもしっかりありますが、味はプリンとは少し異なる和風の味わい。
食べたことがありそうでないような不思議な感覚ですが、とても美味しいです。

今回「おびの茶屋」の厚焼卵を食べる前に、「おび天 蔵」というお店でも厚焼卵を食べました。

「おびの茶屋」の方が卵そのままの味わいがより強く、「おび天 蔵」の方はよりプリンに近かった印象。
今回は個人的には「おびの茶屋」の厚焼卵の方が好みでしたが、他にも間瀬田厚焼本家、こだま、あらたけなど、厚焼卵の専門店がいくつかあるようなので、食べ比べしてみたいですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
おびの茶屋
098-725-1240
宮崎県日南市飫肥8-1-12
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