訪問日:2024年9月11日(月)
峠の釜めし本舗 荻野屋(おぎのや)
群馬県安中市の横川駅前に本店を構える、群馬の名物駅弁「峠の釜めし」の販売店『峠の釜めし本舗 荻野屋(おぎのや)』。
「峠の釜めし」は昭和33年(1958年)2月1日に横川駅で発売開始し、これまでに約1億7000万個を販売している看板商品。
『荻野屋』は明治18年(1885年)10月15日に横川駅開業とともに創業。
横川駅構内にて営業を開始し、旅客に対して駅弁「おむすび」やお菓子など様々な商品を販売。
駅弁販売は全国でも宇都宮に次ぐ老舗とのこと。
しかし時代が移り変わり、高崎駅と軽井沢駅という大きな駅に挟まれた山間の駅である「横川駅」は乗降客数も少なく、経営状況を打破するため、4代目社長である髙見澤みねじさんが開発したのが「峠の釜めし」。
「お客様に本当に喜ばれる特色のある駅弁」を目指し、自ら毎日駅のホームに立って旅客一人ひとりに「どんなお弁当がお好みですか?」と聞いて回った結果、「温かくて、家庭的なぬくもりがあり、見た目も楽しいお弁当」という答えに辿り着いたとのこと。
そして数えきれないほどの試行錯誤を繰り返し、昭和32年(1957年)に「峠の釜めし」を創案、昭和33年(1958年)2月1日に横川駅にて販売開始。
販売開始当初は思ったように販売数が伸びなかったそうですが、旅客の口コミで評判を呼び、有名誌の掲載をきっかけに大ヒット商品に。
昭和42年(1967年)6月にはみねじ社長をモデルにしたテレビドラマ「釜めし夫婦」が放送され、「峠の釜めし」の知名度が全国区になったそうです。
現在は横川駅をはじめ、軽井沢駅や東京駅、群馬県・長野県のドライブインやサービスエリアなど販路を拡大。
全国各地のイベントでの販売も行っており、店舗一覧やイベントスケジュールなどは公式サイトで確認できます。
初めて群馬旅行に来た際、高崎駅内にある峠の釜めし御膳や創作料理を提供している店舗「群馬の台所」で食べたことがありますが、美味しかったので一度本店に行ってみたくなり、今回『横川本店』へ初訪問。
アクセス
場所は横川駅の出口からすぐ目の前。
駐車場は横川駅の駐車場が無料で利用可能。
混雑状況
この日は平日の月曜日、お店には開店時間の10時に訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインナップ
メニューは峠の釜めしにみそ汁と碓氷峠の力餅が1個付いた定食のみでシンプル。
峠の釜めし単品はテイクアウトのみになるようです。
今回は定食で注文!
感想
【峠の釜めし定食】1600円(税込)
何より釜の形をした陶器の容器が特徴的。
陶器の容器を採用したきっかけは長い列車の旅で疲れたお客さんの「温かい弁当を食べたい」という要望からで、保温性が高く温かいまま提供することが可能になったそうです。
ちなみにこちらの容器は食後に空容器になった後、ご飯を炊いたり料理に利用するなど洗って再利用が可能で、公式サイトにオススメレシピも掲載されています。
厳選した数種類の醤油をブレンドし、利尻昆布と秘伝の出汁で炊き上げた厳選コシヒカリの茶飯の上に、具材は鶏肉、ごぼう、椎茸、たけのこ、うずらの卵、栗、あんず、グリンピース、紅生姜、そして釜の形をした別容器に5種類の香の物が入っています。
茶飯は風味豊かで優しい味付け。
特にピリ辛のごぼう、秘伝のタレが絡んだ鶏肉、よく味の染みた濃口の椎茸がご飯の進む美味しさ。
栗とあんずもほんのり甘くて美味しいです。
碓氷峠の力餅はコシのある食感のお餅をやや甘めの餡で包んだお菓子。
力餅は碓氷峠の名物で、こちらのお店に来る前にも「玉屋ドライブイン」というお店で食べてきましたが、そちらとは味や食感も異なり、どちらのお店のものも美味しかったです。
定番の「峠の釜めし」の他、季節限定や周年記念、「鬼滅の刃」や「頭文字D」など有名作品とのコラボバージョンが発売されることもあるようなので、一度限定品も食べてみたいところ。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
峠の釜めし本舗 おぎのや 横川本店
027-395-2311
群馬県安中市松井田町横川399
コメント