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純一枚手焼き製法にこだわった、焼きたての雲仙名物『湯せんぺい』!【遠江屋本舗】(長崎県雲仙市)

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訪問日:2024年2月10日(土)

目次

湯せんぺいとは

長崎県雲仙市の名物として知られる「湯せんぺい」。

小麦粉、砂糖、卵、重曹に温泉水を加えて練り上げた生地を、専用の金型に流し入れて焼き上げるお菓子。

サクサクとした軽い食感で香ばしく、優しい甘さが広がるのが特徴。

明治初期に温泉好きとして知られた島原藩主・松平忠和氏に献上するお菓子として製造されたのが起源とされているとのこと。

雲仙岳を有する島原半島には硫黄泉の「雲仙温泉」、塩化物泉の「小浜温泉」、炭酸水素塩泉の「島原温泉」と3種類の温泉が湧き出るそうで、まさに温泉地ならではの名物。

「湯せんぺい」の人気店である「遠江屋本舗」の公式サイトによると、「せんべい」ではなく「せんぺい」と呼ばれているのには、以下のような説があるといわれています。

①「方言」。長崎県では、煎餅のことを方言で「せんぺい」と言うことがあります。(九十九島せんぺいなど)

②「中国語読み」。長崎市内の中華街には、「月餅(げっぺい)」というお菓子があります。この「餅」を「ぺい」と読むことに由来し、湯煎餅の読み方も「せんぺい」となった、というもの。

③「米を使っていないから」。塩やしょうゆで味付けする、米からできた煎餅とは異なり、湯せんぺいは   小麦粉を使います。そこで、煎餅とは区別をするために「せんぺい」と呼ぶようになった、という説です。

遠江屋本舗

今回訪れたのが、長崎県雲仙市、標高700mの高地に位置する歴史ある温泉街「雲仙温泉」にあるお店『遠江屋本舗』。

店名の読み方は「とおとうみやほんぽ」。

遠江屋を営む加藤家の先祖が、江戸時代に遠江の国(現・静岡県浜松市)からやってきたことが店名の由来だそうです。

明治中期に雲仙で最初にできた旅館である湯元ホテルの娘、加藤シルさんが木賃宿として創業したのが始まりとのこと。

明治、大正、昭和と外国人避暑地として雲仙温泉街が賑わっていく中で、木賃宿から食堂へと変わって戦後を迎え、昭和27年には土産品店として本格始動。

この時雲仙がロケ地の一つに選ばれたNHKラジオドラマ「君の名は」が大流行し、観光ブームが最盛期を迎えたことから、3代目加藤貞彦さん湯せんぺい製造に乗り出したそうです。

こちらのお店では現在でも一枚一枚焼き上げる「純一枚手焼き製法」を雲仙温泉街で唯一継承しており、店頭では土日祝日を基本に実演販売を行っているそうなので、焼きたてを食べたいと思い今回初訪問。

混雑状況

この日は土曜日、お店には10時半頃に訪問。

この時先客は無しで私のみでした。

メニュー・商品ラインナップ

店内の説明によると、焼きたての湯せんぺいが食べられるのは9時45分以降のようでした。

今回は目当ての「湯せんぺい」の他、珍しいじゃがいもを使ったお菓子も買ってみました。

「湯せんぺい」はその場で焼きたてをいただき、お土産用の商品も購入。

感想

【純一枚手焼き湯せんぺい焼立】1枚100円(税込)

今回は2枚購入。

小麦粉は厳選を重ね抜いた2種類の中力粉を独自の配合率でブレンド、温泉水はお菓子に最も適したほど良い塩加減の食塩泉を煮沸殺菌して使っているとのこと。

焼き立てで温かく、パリッとサクサク、ほんのりとまろやかな甘さが広がり、特に耳の焦げ目が香ばしくほろ苦で、シンプルながら奥深い味わい。

【雲仙湯せんぺい10枚入(5枚×2パック)】470円(税込)

こちらの方がサクサクとした軽い食感が際立つ印象。

同じく優しい甘さで美味しいですが、個人的には香ばしさが強い焼きたての方が好みという結果でした。

【和製スイートポテトじゃが玉】230円(税込)
【雲仙じゃが芋羊羹(小)】180円(税込)

「じゃがいも」伝来の地といわれる長崎県

「じゃがいも」といえば北海道のイメージが特に強い印象ですが、実は「じゃがいも伝来の地」は長崎県といわれています。

じゃがいもが伝来した時期については諸説あり、定説は無いそうですが、一説では約400年前の慶長年間(1600年前後)に、オランダ人がジャガタラ(現在のインドネシアジャカルタ)から長崎に運んできたといわれていて、名前も「ジャガタラ」に由来するとのこと。

生産量においても年によって異なりますが、長崎県は北海道に次いで2位、北海道・鹿児島県に次いで3位の時もあり、日本国内でも上位。

とはいえ、全体の7~8割は北海道が占めているので、実質生産量においては北海道一強の状態ではあります。笑

北海道では4~5月に植付けして8~10月に収穫するのに対し、九州の長崎、鹿児島などの暖地では一般的に3月に植付して6~7月に収穫する他、12月~1月に植えられたいもを4~5月頃に収穫する栽培と、8~9月頃に植えられたいもを12月に収穫する、年に2回の栽培も行われているとのこと。

長崎県の中でも島原半島は一大産地で、県内のジャガイモの生産量の70%以上が生産されているそうです。

こちらはどちらも雲仙産のじゃがいもを使ったお菓子。

「和製スイートポテトじゃが玉」はバターを使っていないようで、ホクホク感が強く上品な甘さ。

「雲仙じゃが芋羊羹」はしっとりもっちりした食感で、甘さはしっかり効いていますが、こちらはガッツリとじゃがいもらしい味わいが前面に出ています。

じゃがいも味の羊羹は初体験なので不思議な感じでしたが、美味しかったです。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.unzen-yusenpei.com

食べログ

遠江屋本舗

0957-73-2155

長崎県雲仙市小浜町雲仙317 

https://tabelog.com/nagasaki/A4203/A420301/42001899

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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