訪問日:2023年3月17日(金)
坊っちゃん団子とは
愛媛県松山市の道後温泉名物として知られる「坊っちゃん団子」。
特徴は抹茶餡、黄身餡(or白餡)、小豆餡でそれぞれ求肥餅を包み、串に刺した3色団子で、夏目漱石の小説「坊っちゃん」が名前の由来になっているとのこと。
「坊っちゃん」は明治28年(1895年)に夏目漱石が愛媛県尋常中学校(松山東高校の前身)に英語教師として赴任していた体験がベースになっているそうです。
小説内では「おれの這入った団子屋は遊郭の入口にあって、大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食って見た」と登場し、「団子二皿七銭」と書かれた当時の団子は現在の3色団子ではなく、米粉餅を小豆こし餡でまぶした「湯晒団子」だそうです。
この団子屋のモデルになったといわれているのが、明治16年(1883年)創業の老舗「つぼや菓子舗」。
初代が道後松ヶ枝町(現在の上人坂)遊郭の入口の大門のたもとで、「茶屋又」という屋号で煙草やお茶の商いをしたのが始まり。
店先ではお茶と湯晒団子を温泉帰りの客に提供していたそうです。
明治39年(1906年)に「坊っちゃん」が発表された後、それを読んだ2代目が大正10年(1921年)に考案したのが、湯晒団子よりカラフルにし、串に刺して食べやすくした3色の「坊っちゃん団子」だそうです。
現在では道後温泉商店街をはじめ、松山市内各地の和菓子屋やお土産屋、ホテル旅館、駅、空港の売店などで色々なメーカーの商品が販売されていて、松山・道後温泉土産の定番になっています。
私も道後温泉に来たら毎回買っている印象。
つぼや菓子舗

今回は上述の「坊っちゃん団子」発祥の店『つぼや菓子舗』へ。
現在店舗は道後温泉駅から道後温泉本館まで続く約250mのL字型アーケード商店街「道後ハイカラ通り」の中にあります。
現在地には昭和36年(1961年)に移転、昭和63年(1988年)に店舗改装、店主は5代目になるそうです。
店舗展開はしておらず、商品は道後商店街の店舗1軒とオンラインショップでのみ購入可能とのこと。
アクセス
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には17時過ぎに訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ


今回は「坊っちゃん団子」目当てだったのであまりちゃんと店内を見ていませんでしたが、オンラインショップやパンフレットを見ると、他にも「醤油餅」、「琥珀」、「柚子琥珀」、「花かずら」、「ほうじ茶琥珀」、「舟ようかん」といった商品があるようです。
「坊っちゃん団子」はバラ売りは見当たらなかったので、今回は5本入りのものを購入。
感想


【坊っちゃん団子 5本入り】650円(税込)
抹茶餡、白餡、小豆餡で柔らかい求肥餅を包み、串に刺した小ぶりの3色団子。
賞味期限は一週間。
元々は黄身餡だったそうですが、2005年から白餡に替えたそうで、卵、乳不使用。
材料は国産にこだわり、小豆餡には北海道産しゅまり小豆を100%、白餡と抹茶餡には北海道産大手亡豆を100%使用し、抹茶餡は宇治抹茶のみで色を出しているそうです。
餡は白双糖で練っているそうで、しっとりと柔らかでサラリとした舌触り。
モッチリとした求肥餅は小さく餡の比率が高め。
甘さは上品で素朴ながら深みのある味わい。
個包装ではないので5本入りは少し多いかなと思ったのですが、サイズも小ぶりですし、味も美味しくてペロッと完食。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
つぼや菓子舗
089-921-2227
愛媛県松山市道後湯之町14-23
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