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いつも行列が出来ている『焼きラーメン』発祥の屋台!【小金ちゃん】(福岡県福岡市)

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訪問日:2022年9月2日(金)

目次

福岡市の屋台文化の歴史

夜になると、カラフルな暖簾を掲げた屋台約100軒が街のあちこちに現れる福岡市。

今も屋台文化が残っている地域は存在するものの、祭りでもないのに日常的にここまで大規模に屋台が営業しているのは、他では見られない福岡の魅力。

福岡の屋台の歴史については、福岡市公式シティガイドよかなびや、福岡県移動飲食業組合連合会公式サイトなどに詳しく書いてありました。

終戦後の食糧事情がよくなかった1946年頃、戦災者・未亡人・引揚者たちの復興の糸口となった屋台(移動飲食店)が誕生。

道義的に荒廃した世相と無統制放任状態の中、衛生面を不安視したGHQの指示から1949年に厚生省が飲食店営業緊急措置令を出して屋台の全面廃止を決定。

これをキッカケに1950年に露店飲食店営業者50余名が福岡市移動飲食業組合を創立。

福岡市長に対して2度嘆願書を提出、福岡保健所への接触を繰り返すも、営業問題は福岡市議会の厚生委員会にゆだねられることになり、その後の交渉でも決着がつかず、1952年6月に市から翌7月1日以降営業禁止の行政処分が出される。

組合側は処分不当を理由に福岡地方裁判所に処分無効の訴えを提起するも、1953年3月に無許可営業であるため却下される。

河田琢朗元福岡県議会議員の協力を得て福岡・久留米・若松で組合連合を成立、その後八幡・直方・飯塚・大牟田・戸畑を加え、河田氏が初代会長に就任し、県連運動を展開。

河田氏は直接厚生省と交渉に入り、1955年6月27日に全国的に屋台は許可されることになる。

昭和40年代の最盛期には屋台の数が400軒以上になったものの、歩道占有の不法営業、汚水のたれ流しなどが常態化、都心の一等地であるにも関わらず安価な使用料であることに対して周辺の固定店舗等からの不公平感が増大し、市民の不満が高まって屋台営業が社会問題に。

屋台営業権の高額取引が問題視された1995年、福岡県警本部長が福岡県議会において、「屋台営業の新規参入は原則認めない」と発言し、「原則一代限り」の方針が示される。
(このときの屋台数は約220軒)

1996年に福岡市において「福岡市屋台問題研究会」が設置され、社会問題化していた屋台のあり方について議論され、2000年に「福岡市屋台指導要綱」を制定・施行。

道路や公園の管理者である福岡市が屋台による道路等の占用を認め、管理するための基準を明確化するとともに、県警が示した「原則一代限り」の方針に従うことに。

2010年には屋台数が約150軒まで減少。

2011年6月に髙島市長が「屋台を残したい。あり方を検討したい。」と表明、政策は屋台を残す方向へ舵を切り、2011年9月に「屋台との共生のあり方研究会」を設置。

2013年に日本で初めての屋台基本条例「福岡市屋台基本条例」を制定・施行、将来的になくなるはずだった屋台を維持するための公募制度を創設、適正化のための指導強化、環境整備、名義貸し屋台の是正、道路等占用料月額を改正。

2017年、2019年、2021年に公募による新たな屋台も営業を開始。

他都市では消滅していった屋台ですが、福岡では奇跡的に生き残り、街の風物詩、観光資源として親しまれ、現在に至るとのこと。

2023年1月1日時点で、福岡市経済観光文化局調べでは市内の屋台軒数は96軒あるようです。

福岡市公式シティガイドよかなびのサイトには「福岡博多屋台MAP」や、屋台の楽しみ方、ルール、マナーなどについて掲載されています。

ラーメンやおでん、餃子、焼き鳥、天ぷらなど、屋台によって様々なオリジナルメニューもあり、福岡市を訪れると屋台巡りは定番の楽しみの一つ。

小金ちゃん

今回訪れたのが、福岡市中央区天神の昭和通り沿いにある屋台『小金(こきん)ちゃん』。

創業は昭和43年(1968年)。

福岡の屋台の名物として人気の「焼きラーメン」発祥のお店として知られています。

「焼きラーメン」は、茹でたラーメンの麺に、豚骨スープと特製ソースを絡めて鉄板で焼いた料理で、夏の暑い時期にも楽しめるラーメンのような料理として考案されたそうです。

焼きラーメン大好きなので以前から行ってみたかったお店ですが、頻繁にメディアにも取り上げられる人気店のため、前を通るといつも行列が出来ていました。

なので前回は2016年4月にオープンし、創業者の孫の方が営業している、居酒屋形式の2号店「居酒屋 小金ちゃん」に行ってきましたが、こちらは空いていて、焼きラーメンも美味しかったです。

また屋台にも必ず行こうと思っていたので、時間に余裕があった日に初訪問。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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