訪問日:2022年9月1日(木)
博多うどんとは
ラーメンだけでなく、うどんの激戦区としても有名な博多。
『博多うどん』というジャンルも確立されており、その大きな特徴というのは、ふわふわした柔らかいコシの弱い麺。
博多は商人の街だったため時間にシビアな商人が素早く食べられるように茹で置きになったという説や、軽食として食べられたために消化の良い麺が好まれた説、九州のうどん粉は醤油に使うものと同様の小麦を使用するためタンパク質が少なくコシが出にくいなど、調べてみると様々な理由が出てきました。
他にもつゆの出汁にはいりこをベースに、鯖節、アゴ、昆布などを組み合わせ、薄口醤油で仕上げることや、具材にはごぼう天や丸天が人気なこと、かしわおにぎりがうどんのお供によく食べられるといった特徴があるそうです。
うどんの歴史については諸説ありますが、一説では福岡・博多がうどん伝来の地といわれています。
日本に製麺技術を伝えたのは、鎌倉時代中期の臨済宗の僧である聖一国師という方。
聖一国師は仏教を学びに、宋時代の中国に渡り仁治2年(1241年)に帰国。
その後博多祇園山笠発祥のお寺としても知られる「承天寺」を創建し、布教活動と共に博多織や饅頭、うどん、そばの作り方も一緒に伝えたそうで、承天寺の境内には「饂飩蕎麦発祥之地」と記された石碑が建っているとのこと。
博多やりうどん

今回訪れたのが、西鉄福岡(天神)駅構内2階にあるお店『博多やりうどん』。
昭和42年(1967年)に折尾駅にて立ち食いうどん屋の「やりうどん」から始まったそうで、今回訪れた「福岡店」は昭和44年(1969年)にオープンしたそうです。
2016年12月に「やりうどん」から『博多やりうどん』に屋号を改めたそうで、現在は「株式会社 西鉄ストア」が運営。
店舗は他に店舗は他に福岡空港にある「博多やりうどん 別邸」と、西鉄久留米駅の耐震補強工事に伴い2022年8月28日に閉店し、2023年夏に再オープンの予定の「博多やりうどん 久留米店」があります。
“あなたの日常にある本格派博多うどん”をコンセプトに掲げるお店で、特に槍に見立てたという32cmもある「ごぼう天」が名物、個性的でとても気になっていました。
アクセス
混雑状況
平日と土曜は7時30分、日曜は8時30分から営業しているので、朝食に行きたいお店だったのですが、この日思ったより福岡に着くのが遅くなってしまい、平日木曜日の10時半頃に訪問。
この時店内は客入り3~4割くらいだった印象。
メニュー・商品ラインアップ






メニューはオーソドックスなスタイルのうどんの他、「旨辛饂飩」、「白カレーうどん」など個性的なうどんもありました。
こちらのお店に来たらやはり食べたいのが「ごぼう天」。
ごぼう天と共に、手作りの丸天も入った『名物 博多やりうどん』というメニューがあったのでこちらを注文。
感想

【名物 博多やりうどん】790円(税込)
出汁や麺、トッピングなどは九州産食材にこだわっているそうで、出汁は長崎県平戸産の焙煎焼きあごや煮干し、鹿児島県枕崎産鰹節、熊本県天草産のうるめいわし、熊本県牛深産さば節などを使用、麺は「ニシホナミ」という福岡県産小麦が使われているとのこと。
つゆはほんのり節類のような香りが広がり、奥深い旨味が効きまくりで、一口飲んだ瞬間衝撃の美味しさ。
麺はやや細めの形状、ムニュッとやわやわでまさに博多うどんのイメージそのままの食感、つゆとも馴染みまくりで最高です。
インパクト大のごぼう天は揚げたて熱々、衣はカリッと中はホクッと歯応えのある食感で風味豊か。
丸天はふわふわの柔らか食感で、ちょいちょい混ざった野菜の味わいが強く美味しかったです。
ネギと天かすは卓上の容器にあるのでお好みで入れることが出来るのも良いですね。
今まで食べた博多うどんの中でも、個人的にトップクラスに美味しかったです。
次回はマッシュポテトと生クリームのホイップをトッピングしたオリジナルメニュー「白カレーうどん」を食べたいと思います!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://nishitetsu-store.jp/hakata-yariudon
食べログ
やりうどん 福岡店
050-5890-2476
福岡県福岡市中央区天神2-11-2-2 西鉄福岡駅 2F
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