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長崎名物『トルコライス』と『ミルクセーキ』が人気、九州最古といわれる老舗喫茶店!【ツル茶ん】(長崎県長崎市)

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訪問日:2020年2月1日(土)

目次

トルコライスとは

長崎県長崎市を中心に提供されているご当地グルメ『トルコライス』。

ピラフ、ナポリタンスパゲティ、デミグラスソースをかけたトンカツを1皿に盛り付けたのが基本のスタイルとされていますが、各店で料理の組み合わせや味付けに工夫を凝らし、バリエーションは様々。

色々な洋食を1皿に盛り付けていることから、”大人のお子様ランチ”とも言われるそうです。

長崎県内のトルコライス提供店は200店以上あるらしく、ちゃんぽんにも並ぶ県民食として親しまれているとのこと。

1950年代に誕生したそうですが、『トルコライス』という名前の由来など、発祥の歴史について確かなことは分かっていないそうです。

『トルコライス』という名前ではあるものの、イスラム圏であるトルコは豚肉を食べないことからトンカツが乗ることはあり得ないため、トルコ料理が由来ではないと言われています。

一体どういう背景で生まれたのか気になり、Wikipediaやその他様々な記事で調べてみたものの、これでもかというくらい諸説出てきました。笑

●ビストロボルドー店主の父親である植原一郎さんが、神戸の米軍将校クラブ「シルバーダラ」に勤めていた時、「トルコ風ライス」というトルコライスの原型になる料理を考案し、長崎に移ってレストランマルゼンで提供したものが広まったという説。

●レストランマルゼンのシェフだった松原三代治さんが女性の晴れ着姿をきっかけに上半身をライス、帯をカツ、着物の派手な柄の裾をスパゲティに見立てて作ったという説。

●レストラントルコで出していたメニューが店名からトルコライスと呼ばれ、他の店にも広まったという説。

●トルコライスを構成するそれぞれの料理をどこかの国に当てはめて、その中間にあるのがトルコだからという説。

●ピラフ、スパゲッティ、トンカツの3種類がある事から、3色を意味する「トリコロール」の名が付き、それが転訛してトルコとなった説。

●ピラフのルーツがトルコ料理「ピラウ」であり、そのピラフをベースに肉や付け合わせのスパゲッティが乗せられていったことから誕生したという説。

●トルコが当時あまり知られていなかったとして「よくわからない料理」という意味に由来するという説。

これ以外にも色々な説があり、調べていくうちにハッキリとわかったのが、”よくわからない”ということです。笑

また、トルコライスは長崎だけでなく、関西や東京、横浜、稚内などにも存在しているとのこと。

大阪にもトルコライスがありますが、大阪のトルコライスはオムライスの上にトンカツを乗せてデミグラスソースをかけたものが基本のスタイルで、長崎のものとは異なります。

長崎と大阪以外のトルコライスは食べたことがないですが、いずれも地域毎で特徴が異なるようです。

長崎のトルコライスだけでもよくわからない中、別の地域にも特徴の異なる様々なトルコライスが存在しており、あまりにも謎が多すぎる料理。

奥が深くて面白いです。

ツル茶ん

今回は長崎のトルコライス提供店の中で特に有名なお店『ツル茶ん(つるちゃん)』を訪問。

こちらは1925年創業で、”九州最古の喫茶店”といわれている歴史あるお店。

創業者である現店主(3代目)の祖父の川村岳男さんが、アメリカの禁酒法の影響で最初の喫茶店ブームが訪れた頃、東京で流行していた喫茶店を勤務先の上司に勧められたことから開業。

『ツル茶ん』という独特な店名は、上から見るとツルが羽を広げた形をしていることから「ツルの港」と親しまれている長崎港で生まれた喫茶店というのが由来だそうです。

また、当時は喫茶店のことを「きっちゃてん」と呼んでいたとか。

トルコライスの提供を始めたのは2代目である川村忠男さんの頃。

「レストラントルコ」でワンプレート洋食のトルコライスが提供されていたことに影響を受け、『ツル茶ん』でも提供を始めたとのこと。

またこちらではトルコライスだけでなく『ミルクセーキ』も有名。

ミルクセーキとは

「ミルクセーキ」は牛乳、卵、砂糖を主成分とするクリーミーな甘い飲み物。

1800年台後半にイギリスで生まれた、卵黄、ミルク、砂糖にブランデーやラムを加えた「エッグノック」というカクテル、それをアルコール抜きにしたものがミルクセーキの原型といわれています。

長崎ではミルクセーキにかき氷を混ぜるのが主流で、飲み物ではなく「食べるミルクセーキ」として親しまれています。

これは大正末期~昭和初期に「ツル茶ん」が長崎の夏の猛暑をしのぎやすくする一品をと、砕いた氷を入れたミルクセーキを作ったのが始まりとのこと。

それが人気を博したことから、その後市内の数々のお店で提供されるようになり、長崎の定番スタイルになったそうです。

こちらのお店を訪れたら、トルコライスとミルクセーキをいただくのが定番。

1度行ったことがあるのですが、トルコライスがとても美味しかったのでまた食べたくなり、今回4年ぶりに再訪問。

外観も店内もレトロな雰囲気が漂い、なんだか懐かしい気持ちになります。

ちなみにこちらの地下には姉妹店の「ヴィンランド」というお店があるとのこと。

店内の壁には有名人のサインが沢山飾られており、その人気ぶりが伺えます。

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この記事を書いた人

日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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