訪問日:2025年6月17日(火)
おろしそばとは
福井を代表する郷土料理として、全国的に有名な「おろしそば」。
茹でて水で締めたそばに、大根おろしやかつお節、ネギなどをトッピングし、冷たいつゆや生醤油をかけて食べるぶっかけスタイルが基本。
大根おろしは一般的な「青首大根」を使用するお店もあれば、「ねずみ大根」や「板垣大根」といった「辛味大根」を使用するお店、ブレンドするお店など様々で、決まりはないようです。
冷たくて大根おろしもサッパリとしていることから、私は特に暑い夏に食べたくなりますが、福井では冬や年越しそばにも「おろしそば」が食べられているとのこと。
福井県でのそばの歴史は古く、朝倉孝景が文明5年(1473年)に一乗谷に初めて居城を構えた際、栽培期間が短くて保存が利くそばを、戦時の非常食として栽培したのがはじまりといわれています。
現在のような麺状の「そば切り」が誕生した時代には諸説ありますが、16~17世紀頃といわれており、当時は「そばがき」や「そばだんご」として食べられていたとのこと。
「おろしそば」が誕生したのは、慶長6年(1601年)に府中(現越前市)の城主となった本多富正が、京都伏見のそば職人金子権左衛門を伴って赴任してきたことがきっかけで、城下の医者と相談し、そばが健康面でよりプラスになるように、大根おろしと一緒に食べることを考案したといわれています。
1947年に昭和天皇が福井に来られた際に「おろしそば」を召し上がられ、「越前のそばは大変おいしかった」とのお言葉により、「越前おろしそば」という名前で全国に知られるようになったそうです。
あみだそば

今回訪れたお店は、福井県福井市の福井駅前にて3店舗(福の井・はなれ・ 遊歩庵)を展開している人気そば店『あみだそば』。
創業は1997年。
元々は趣味でそば打ちを始めたそうですが、周囲の人々の勧めで最初はイベントなどへの出張営業を行い、その後越前市に店舗をオープン。
『あみだそば』という店名は、お世話になったそば好きのお坊様の命名だそうです。
2009年に福井駅前に移転し、2016年に「あみだそば 福の井」、2024年に「あみだそば 遊歩庵」をオープン。
2009年にオープンした店舗は元々「あみだそば 遊歩庵」として営業していたようですが、こちらは現在「あみだそば はなれ」に改名したとのこと。
私は現在「あみだそば はなれ」が「あみだそば 遊歩庵」だった頃の2017年に一度行ったことがありますが、今まで食べた福井のおろしそばの中でも特に好みで、お気に入りになったお店。
今回は大阪から山形まで下道を車で移動中、ちょうどお昼時に福井を通過したので、『あみだそば 福の井』に寄っていくことにしました。
こちらはJR北陸本線「福井駅」の西側にある新しいランドマーク「ハピリン」の1階にある店舗。
『あみだそば 福の井』は現在旗艦店として営業しており、3店舗の中で一番メニュー数が多いことが特徴。
2024年には食べログのそば百名店に選出されています。
アクセス
場所は福井駅からすぐ近く。
駐車場はハピリンの駐車場や近隣コインパーキングになりますが、サービス券の対応はないとのこと。
混雑状況
この日は平日の火曜日、お店には12時50分頃に到着。
この時店内は客入り8割くらいで混んでいましたが、待ち時間はかからずすんなり入れました。
メニュー・商品ラインアップ

おろし・わさび・とろろの3種類で楽しめる「おろしそば三昧」が特に魅力的ですが、値段がかなり高めなのと量が多く、この後移動後に金沢でも食べ歩き予定だったので、今回は基本の「越前おろしそば」を注文!
感想

【越前おろしそば】980円(税込)
こちらは麺の上ではなくつゆの中にたっぷりの大根おろしが入っているタイプ。

上からかけてみるとこんな感じでした。
こちらのお店はそば粉100%の十割そばが特徴。
平打ちの太めの形状、風味豊かで適度に歯応えがあるしっかり食感。
つゆは大根おろしの爽快な辛味が利いていますが、出汁の旨み、甘さとコクも感じられる味わい。

締めのそば湯は程良い濁りがあるサラッとした質感で、そばの風味と甘味が楽しめました。
前回食べた時よりも今回は少し大根おろしが辛すぎましたが、個人的にこちらのお店ではそばそのものが好みなので、やはりお気に入りです!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
あみだそば 福の井
0776-43-0739
福井県福井市中央1-2-1 ハピリン 1F
コメント