訪問日:2025年9月26日(金)
梨生産日本一の千葉県


千葉県が栽培面積・収穫量(生産量)・産出額ともに全国1位を誇る「梨」。
千葉県に多い火山灰土壌は栄養分を保つ力が強く、排水性も良いことから梨の栽培に向いており、三方を海に囲まれた温暖な気候のため、関東地方の中では花が咲く時期が早く、収穫時期も早くなることが特徴。
主力品種の「幸水」は真夏を迎える8月上旬には県内各産地が出揃い、暑くて梨が食べたくなる時期と、最も味が良い収穫最盛期が重なるため、昔から千葉県の梨は美味しいといわれてきたそうです。
千葉県における梨栽培は江戸時代にまで遡るそうで、1769年に八幡地方(現在の市川市八幡地区)で川上善六さんにより広まったといわれています。
1742年に八幡地方で生まれた川上善六さんは殖産興業に熱心で、八幡地方にどんな作物が適しているかを探していたところ、美濃国大垣周辺で品質の良い梨が栽培されているのを見てその技術を学び、枝梢を持ち帰って八幡地方に広めたそうです。
八幡地方で収穫された梨は江戸に運ばれて高級品としてもてはやされ、産地は急速に拡大し、江戸末期には関東で最大の梨産地になったと推定されているとのこと。
また梨の代表品種である「二十世紀」の発祥地は千葉県松戸市といわれています。
松戸市在住で当時13歳だった松戸覚之助さんが、1888年(明治21年)に裏庭のゴミ捨て場に生えていた梨の木を偶然発見し、その梨を移植して育てたところ、10年目の1898年(明治31年)に結実。
その食味が今までになく新鮮で多汁であったため、やがて迎える二十世紀に「新世紀の王者になるだろう」になるだろうと農学者の渡瀬寅次郎さんや池田伴親さんらによって「二十世紀」と命名されたそうです。
その後「二十世紀」は1904年(明治37年)に鳥取県に渡り、現在では鳥取県が日本一の産地になっています。
千葉県における梨の主要産地は白井市、市川市、鎌ヶ谷市、船橋市など。
主な品種は以下の通りで、品種によって異なりますが、梨全体の収穫時期は7月下旬から10月上旬、旬のピークは8月から9月になるとのこと。
幸水:7月下旬から8月中旬
豊水:8月下旬から9月中旬
かおり:9月上旬から9月中旬
あきづき:9月上旬から9月下旬
二十世紀:9月上旬から9月下旬
新高:9月中旬から10月上旬
秋満月:9月中旬から10月上旬
CAFE KANBE(カフェ カンベエ)

今回訪れたお店は、千葉県市川市大町にある『CAFE KANBE(カフェ カンベエ)』。
こちらは1851年(嘉永4年)に創業した梨園「勘兵衛園」に併設したカフェで、オープンは2015年という情報が出てきました。
ウッドデッキにて梨畑を眺めながら、新鮮な梨を使ったピザやスイーツ、ドリンクなどを楽しめるお店で、営業は5月〜10月と期間限定になるようです。
梨専門のカフェは珍しいと思い、以前から気になっていたお店。
梨シーズンの終盤になりましたが、まだ間に合いそうだったので行ってみようと思い、今回初訪問です。
アクセス
場所は大町駅から徒歩4分くらいの距離。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には開店直後の10時過ぎに訪問。
この時先客は2人で空いていました。
メニュー・商品ラインアップ


メニューはとても種類豊富ですが、季節によって異なるようで、その日提供できるメニューはメニューの左側に白丸が付いたものになるとのこと。
今回はこちらのカフェで一番人気のメニューである「和梨のピッツァ」を注文!
感想

【和梨のピッツァ】1800円(税込)
全体の生地は薄めで、外側はカリッと香ばしく、全体はモチッとした食感。
梨の果肉は加熱されていてシャキシャキせず柔らかな食感ですが、ジュワッとした瑞々しさと、濃密でフルーティな梨の甘さを堪能でき、チーズとベーコンの塩気と旨みが絶妙のバランス。
ゴルゴンゾーラっぽいチーズもまばらに混ざっていて、独特の風味が味に深みを出し、驚きの美味しさ。
パイナップルが乗ったハワイアンピザなどと同様、甘くてもスイーツというより食事として楽しめる絶妙の甘じょっぱさ。
サイズは直径20cmくらいで、1人だと結構食べ応えがある大きさで大満足でした。
訪問時はもう9月下旬でしたが、それでもこの日は日差しが強くて暑かったので、無料のセルフサービスで冷たい麦茶が用意されているのも嬉しいサービス。
次回は梨のスイーツやドリンクを注文したいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/cafekanbe
食べログ
カフェ カンベエ
047-337-8636
千葉県市川市大町230
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