訪問日:2020年9月17日(木)
冷丼とは
新潟県長岡市の栃尾地域に根付くご当地ラーメン『冷丼(ひやどん)』。
『冷丼』は夏季に提供されるという所謂「冷やしラーメン」。
明確な情報はわからなかったものの、大体1950年代から冷丼が提供され始めたといわれています。
お皿に入れて食べる冷やし中華と区別するため、丼という言葉を使ったのが名前の由来だとか。
冷やしラーメンは他にも山形や福島、静岡などでご当地ラーメンとして有名な印象です。
鈴多食堂
今回訪れたのが冷丼発祥のお店といわれる、昭和10年(1935年)創業の『鈴多食堂』。
冷丼は栃尾地域の10店くらいで提供されているそうですが、やはりまずは発祥のお店に行ってみたいと思い、こちらのお店を訪問。
アクセス
栃尾地域には電車が通っておらず、長岡駅近辺からは車で20〜30分くらい離れた距離。
駐車場は店前にありました。
混雑状況
この日は平日の木曜日、お店には17時過ぎに到着。
このとき店内には先客2人と空いていました。
メニュー・商品ラインナップ
注文は入口入って右手にある券売機で食券購入。
メニューは様々なラーメン類やうどん類、そしてサイドメニューもいくつかあり、特にシューマイは人気とのこと。
こちらのお店では元々『冷丼』というメニュー名だったそうですが、地元の人以外にはわかりにくいという理由で『ラーメンの冷し』という名前になったそうです。
お店によっては通年提供しているところもあるようですが、こちらのお店では夏季限定で4月下旬〜9月までの提供になります。
迷わず目当ての冷丼を注文!
感想
【ラーメンの冷し】820円(税込)
具材はチャーシュー、メンマ、海苔、ナルト、ネギとオーソドックスな内訳で、見た目は普通の醤油ラーメンそのもの。
スープはキンキンではなく冷んやりした温度。
煮干し系メインの魚介出汁が効いていて、酸味とほのかな苦味があり、とてもさっぱりとした味わい。
麺はゆるやかにウェーブがかった中細麺で、冷やしの割にはそこまでコシが強くなく、シコシコとした食感。
チャーシューは薄めの味付けで臭みはなく、ややかための食感。
メンマはシャキッとコリコリで塩気は強め。
冷やしラーメンは今でこそ夏の風物詩として色んなラーメン屋で食べることができますが、こちらは最近のものとは異なり、懐かしい気持ちになる昔ながらの一杯という印象。
新潟はただでさえ「新潟5大ラーメン」と呼ばれる有名なご当地ラーメンがあるのに、それ以外にもマイナーなご当地ラーメンが盛り沢山で、本当に食べ歩きが楽しいです。
そして栃尾地域といえば「油揚げ」が特に有名。
今回夕方にしか時間が取れなかったので、お店がもうどこも閉まっていて食べられず残念でした。
これはまた今後の楽しみにして、次回訪れる際は油揚げと共に別のお店の冷丼も食べに行ってみたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
鈴多食堂
0258-52-2507
新潟県長岡市栃尾大町1-6
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