訪問日:2023年11月25日(土)
『鯨ようかん』とは
宮崎県宮崎市佐土原町に300年以上前から伝わるといわれている伝統的な和菓子『鯨ようかん』。
米粉を練って伸ばした生地をあんで挟んだ蒸し菓子で、形は鯨に似せたものだそうです。
保存料を使用せず日持ちがしないことから「菓子の刺身」や「幻のお菓子」と言われることもあるとか。
発祥については諸説あるそうですが、一説では1676年(延宝4年)に佐土原藩第4代藩主島津忠高が、生まれたばかりの万吉丸(後の佐土原藩第6代藩主の島津惟久)を残して26歳で世を去った後、家督を巡っての争いが起きたため、我が子の身を案じた母の松寿院が「我が子が大海を泳ぐ鯨のように力強くたくましく育つように」という願いを込め、鯨に似せた羊羹を作らせたのが由来。
それ以来佐土原藩では、毎年端午の節句に縁起ものとすることが習わしになったとのこと。
「鯨ようかん」を作っているお店を調べてみると、2023年12月時点で「阪本商店」、「長峰菓子舗」、「安田屋」、「やよい堂」などが出てきました。
阪本商店
今回訪れたお店が宮崎県宮崎市佐土原町上田島にある『阪本商店』。
お店を取材した記事の情報によると、創業は昭和初期という老舗。
テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で紹介されたことでも有名だそうで、いつも早い時間に売り切れるという人気店とのこと。
予約
私も以前一度午後に買いに来たことがありますが、残念ながら売り切れでその時は買えず。
今回は事前に予約の電話を入れてから訪問。
通常5個入りと10個入りでの販売になるようですが、予約の場合は個数の指定も可能なので、私のように1人で買いに行く場合は5個だと多いので、特に予約しておく方がいいかもしれません。
6日前に電話をし、3個入りを土曜日の朝8時の受け取りで無事予約完了。
混雑状況・メニュー
予約時間にお店に着くと、この時先客は無し、予約分のみで完売という感じはなかったですが、店内には予約の取り置き分と思われるものがズラッと並んでいました。
5個入りは420円、10個入りは840円、私が購入した3個入りの価格も252円だったので、1個当たりの価格は84円(税込)。
感想
私が前回「長峰菓子舗」で食べた鯨ようかんや、ネットに投稿された阪本商店の過去の写真と見比べると、今回買ったものはあんこの部分がグチャグチャだなと正直思いました。笑
餅はツルンとモッチリ、とろけるようななめらかな舌触りでとても柔らか。
あんこはネットリとしたこしあん、ほんのりと塩気が効いて甘さはかなり控えめ。
小豆の風味はそんなに強くなく、あっさりながらコクのある味わい。
前回食べた「長峰菓子舗」のものとは結構違いが大きかったので、食べ比べもまた面白いですね。
次回は「安田屋」のものを買いに行きたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://sakamoto-store.machipeta.site/index.html
食べログ
鯨ようかん 阪本商店
0985-74-0795
宮崎県宮崎市佐土原町上田島38-1
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