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鎌倉時代に創業、堺名物『くるみ餅』発祥の店とされる老舗!【かん袋】(大阪府堺市)

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訪問日:2023年12月16日(土)

目次

『くるみ餅』とは

大阪府堺市を中心とした、泉州地域の名物として知られる伝統菓子『くるみ餅』。

名前だけ見ると「クルミ(胡桃)」が使われているお菓子という印象を受けますが、青大豆などを原料に使ったうぐいす色の餡を餅の上にかけたお菓子。

餡で餅を「くるんで」いることから「くるみ餅」と名付けられたそうです。

夏場にはくるみ餅の上にかき氷をかけた「氷くるみ餅」も人気。

農林水産省のサイトによると、戦国時代に堺は海外貿易の港として隆盛を極めたそうで、その頃海外から仕入れた農産物を使い、堺の菓子店が餡で包んだ餅を作ったのがくるみ餅のはじまりとのこと。

堺は天下の茶人として有名な千利休が生まれ育った街であり、当時の豪商の間で茶の湯を楽しむ喫茶文化が広まったことから、くるみ餅も茶菓子として愛されてきたそうです。

かん袋

今回くるみ餅を食べに訪れたお店が、くるみ餅発祥のお店といわれる『かん袋』。

なんと鎌倉時代末期の1329年(元徳元年)創業という、700年近くの歴史があるという老舗中の老舗、現在店主は27代目になるとのこと。

最初は「和泉屋」という名前だったそうですが、現在の『かん袋』という店名は豊臣秀吉が名付けたといわれているようです。

お店やくるみ餅の歴史については公式サイトに詳しく掲載されています。

かん袋の由来】

 かん袋は、鎌倉時代末期、元徳元年(西暦1329年)に和泉屋徳兵衛が和泉屋という商号で御餅司の店を開いたのが始まりです。

 安土桃山時代に、豊臣秀吉が大阪城を築城したときに、堺の商人へ多額の寄付を要求しました。文禄二年(西暦1593年)の春中頃、桃山御殿が完成したのを機会に、秀吉は寄付金の礼として堺の商人、納屋衆を招きました。

 その時、天守閣は瓦を葺く工事中でした。暑い日盛りの下で、蟻が餌を運ぶように職人が一枚一枚瓦を運び上げていました。この様子を見た和泉屋徳左衛門は、容易に片付かないと思い、毎日奉仕に出ました。餅作りで鍛えた腕力を使い、瓦を取っては次から次へと屋根の上に放り上げました。

 瓦は春風に煽られて、紙袋が舞い散るように屋根に上がりました。そこに居合わせた人々は、度肝を抜かれました。

これを見た秀吉が、「かん袋が散る様に似ている」と、その腕の強さを称えました。秀吉は、「以後かん袋と名付けよ」と命じ、それより「かん袋」が、和泉屋の商号になりました。

【くるみ餅のできた頃】

 室町時代の中頃には、堺の町は明(当時の中国)との勘合貿易の港として栄えていました。

 明より入荷した農作物を利用して、五代目の主人、和泉屋忠兵衛は塩味で挽き合わし、茶菓子を作り出しました。

 お餅をくるんで食べるところから「くるみ餅」と名付けました。

その後、ルソンから砂糖が輸入され、甘未が加えられ現在のくるみ餅となりました

【氷くるみ餅】

 明治時代になり、製氷技術が輸入され、氷が簡単に作られるようになると、かき氷をかけて食べられるようになりました。それは、「氷くるみ餅」です。当時から、夏になりますと、涼感を求めて大勢のお客様が、お店に行列を作るようになりました。

かん袋の由来

くるみ餅は堺の様々なお店で販売されていますが、個人的に今まで食べた中でもこちらのお店が一番お気に入りで、何度か訪れています。

2023年12月確認時点で、食べログのスイーツランキングは堺市内で1位。

また2023年には和菓子・甘味処の百名店に選出、2017~2020年、2022年にはスイーツ百名店に選出されています。

アクセス

場所は阪堺電車「寺地町」電停から徒歩2~3分の距離。

駐車場は向かいにある「タイムズ堺かん袋」の1時間サービス券をもらえます。

駐車場の入口はお店の北西にある大道筋側にあり、先に店舗近くまで来ると一旦大きく回ってくる必要があるので注意です。

混雑状況

この日は土曜日、お店には11時半頃に訪問。

持ち帰り商品の他、店内飲食も可能で、この時先客は3組で空いていました。

今回は店内で食べていくことにしました。

メニュー・商品ラインナップ

メニューはとてもシンプル。

個人的にはシングルだと一瞬で完食してしまうので、ダブルのくるみ餅を注文!

感想

【くるみ餅】800円(税込)

こちらのお店は代々店主だけに伝えられる門外不出のレシピで作られているため、正確な原材料はよくわかりません。

見た目はずんだ餅のような枝豆のような印象を受けますが、枝豆のような強い香りはなく、細かい茶葉のような欠片が混ざっているなめらかな舌触り、まろやかで重厚な味わいは少し白餡に近いタイプ。

甘さはしっかり効いていますがクドさのない絶妙な加減。

モチモチとコシの強い食感のお餅は風味も活かされ、素晴らしい相性の良さ。

シンプルながら深みのある美味しさに毎回感動、本当に絶品です。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://kanbukuro.co.jp/

食べログ

かん袋

072-233-1218

大阪府堺市堺区新在家町東1-2-1 

https://tabelog.com/osaka/A2705/A270501/27001078/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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