訪問日:2023年9月12日(火)
パスタの街として知られる群馬県高崎市
群馬の冬は日照時間が長く、新潟県境や北部の山々から乾燥した冷風「からっ風」が強く吹く乾燥した気候であり、水はけのよい土壌が小麦作りに適していることから、「おっきりこみ」、「すいとん」、「うどん」など、小麦粉を使った郷土料理が数多く根付いています。
そんな小麦粉料理の代表格である「パスタ」のお店が多いのも群馬県の特徴。
特に高崎市には約150店ものパスタ店があるそうで、人口当たりのパスタ店が全国的にも多く、近年では「パスタの街」として様々なメディアに取り上げられ、全国的に有名になってきているとのこと。
高崎市にパスタ店が増えるキッカケになったといわれているのが、1968年に創業した老舗のイタリア料理店「シャンゴ」。
創業者は東京のホテルなどで洋食の修業をし、地元の高崎に戻ってお店を開いたそうです。
当時の高崎市ではまだパスタは一般的ではなく、こちらのお店でもメニューにはカレーなどの洋食もあり、パスタの種類も少なかったそうですが、独自に開発したミートソースが口コミで広がり人気になったとのこと。
また「スープスパゲティ」を日本で初めて提供したのも「シャンゴ」という情報が出てきました。
「シャンゴ」で修業した料理人も多く、その後独立してお店を次々オープンしたことから高崎市にパスタ店が増えていったため、「シャンゴ学校」とも呼ばれたとか。
高崎市ではパスタを通じて高崎と周辺地域の食文化を再認識し、更なる発展を図る目的で、2009年から毎年秋頃に「キングオブパスタ」というフードイベントが開催されています。
こちらは高崎周辺のイタリア料理店・パスタ料理店が地元産の食材を使った自慢のメニューを提供し、来場者の投票で「キング」を決める、パスタの味と魅力を競い合うイベント。
全国各地に様々な名物、ご当地グルメ、郷土料理などがありますが、「パスタ」がこれだけ大々的な名物になっている地域は珍しい印象。
最近高崎を訪れた際は、キングオブパスタの歴代優勝店を巡るのが楽しみになっています。
トラットリア・バンビーナ(Trattoria bambina)
今回訪れたお店が、群馬県高崎市筑縄町にあるお店『トラットリア・バンビーナ(Trattoria bambina)』。
高崎市の屋台村で「バンビーナ イタリアン酒場食堂」として開店(食べログの店舗情報には2012年12月5日オープンと記載)し、2018年10月に筑縄店に移転、リニューアル時に名称を変更したようです。
こちらのお店は第5回、第10回、第11回のキングオブパスタで優勝、食べログのイタリアン百名店にも2023年に選出されています。
店舗は筑縄店の他、中居店、前橋南町店も出てきました。
また、2023年開催の第15回では中居店として初めて現地開催参加し、「きのこのチキジャンパスタ」というメニューで優勝したとのこと。
キングオブパスタを語る上では欠かせない名店と思い、今回筑縄店に初訪問。
アクセス
場所は北高崎駅から徒歩30分くらいと駅からは遠め。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の火曜日、お店には18時40分頃に訪問。
この時先客は2組のみで空いていました。
メニュー・商品ラインナップ
キングオブパスタの優勝メニューは、現在販売していないものもあるようです。
この時のメニューにキングオブパスタ関連メニューとして掲載されていたのは、第10回優勝メニューの「えびジェノパスタ」、第9回準優勝メニューの「ボンゴレモン」、第14回準優勝メニューの「ホタテバターしょうゆとレモンのパスタ」。
どれも魅力的で美味しそうですが、メニュー内にも大きく掲載されていて人気メニューという印象を受けた『えびジェノパスタ』を注文!
感想
【えびジェノパスタ】1250円(税込)
群馬県産の野菜をふんだんに使用し、旨味を抽出したブロード(出汁)と、食感まで楽しめるえびのフリットが特徴の塩パスタになっているとのこと。
鶏のようなコクのある旨味のスープがたっぷり、ほんのりチーズの味わいが広がり、爽やかで香り高いバジルの風味に相まってニンニクのパンチも効いていて、これは本当に美味しいです。
えびのフリットは揚げたてで、衣がカリカリと香ばしく、中はプリッとした弾力のある食感。
唐辛子も結構混ざっていますがそんなに辛さは感じず食べやすいです。
途中からレモンをつついて果汁を混ぜると、香りと酸味で後味が爽やかになり、更に美味しくなりました。
流石優勝メニュー、とても好みのパスタで大満足!
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/bambina_39/?hl=ja
食べログ
トラットリア・バンビーナ 筑縄店
027-377-0929
群馬県高崎市筑縄町13-8
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