訪問日:2025年6月20日(金)
ふうき豆とは
山形県に明治時代から伝わるといわれている郷土菓子「ふうき豆」。
「ふうき豆」は青えんどう豆を砂糖と塩で芯まで柔らかく炊き上げた豆菓子。
一見甘納豆のような印象を受けますが、一般的に砂糖でコーティングすることで保存性が高い甘納豆とは異なり、しっとりとした食感であまり日持ちしないことが特徴。
名前の由来は「吹きこぼしながら炊く」様子や「蒸かす」ことなど、製造過程が由来といわれており、縁起が良いという理由で「富」や「冨」、「貴」の字を用いて「富貴豆」や「冨貴豆」とも書かれます。
発祥の店といわれているのは山形県山形市旅篭町にある「まめや」。
「まめや」の公式サイトによると、およそ100年前の明治後期に、初代は当時髪結い床(理髪店)を営んでいたそうですが、お客さんの待ち時間に青えんどう豆を砂糖と塩で炊き上げたものをお茶請けとして出したところ、その素朴な味わいが評判となったため、菓子店に転業したのが始まりだそうです。
ただ、明治19年(1886年)と約140年前に創業した「長榮堂」にて、創業以来作られていると書かれた記事も出てきたので、時系列的にはこちらの方が古いという印象も受けます。
かつては沢山の販売店があったそうですが、近年はかなり数が減ったそうで、現在残っているお店は特に山形市内が多い印象。
御菓子司 山田家

今回訪れたお店は、山形県山形市内の中心街、七日町通りに店舗を構える『御菓子司 山田家』。
和菓子店として昭和6年(1931年)に創業した老舗で、「ふうき豆」を販売しているお店の代表格としてとても有名です。
また2025年7月に確認した時点で、食べログのスイーツランキングで山形県内2位という好評価であり、2018・2020・2022年には食べログスイーツ百名店、2023年には食べログ和菓子・甘味処百名店に選出されています。
アクセス
場所は山形駅から徒歩20分弱の距離。
駐車場は近隣コインパーキングになりますが、2000円以上の購入で周辺の提携駐車場のサービスがあるようです。
混雑状況
この日は平日の金曜日、結構早い時間に売り切れることもあるみたいなので、お店には開店時間から間もない9時10分頃に訪問。
この時先客は1人のみで、待ち時間はほとんどかからず購入出来ました。
メニュー・商品ラインアップ


今回はお土産用ではなく自分用なので、つぶれやすいものの値段が安めな袋入りの一番小さなサイズを購入!
感想


【白露ふうき豆250g入り】600円(税込)
綺麗な若草色、グリーンピースっぽい青えんどう豆ならではの風味が広がり、上品でコクのある甘さで、しっとりほっくりとした柔らかな食感。
250gは1人で食べるにはかなり量が多いように感じましたが、購入した翌朝に朝食代わりに食べてみたところ、意外と余裕で美味しく完食出来ました。
前回は「まめや」で購入しましたが、随分前なので記憶が曖昧なものの、個人的にはこちらの「山田家」の方が好みかも?という結果でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
山田家
023-622-6998
山形県山形市本町1-7-30
コメント