訪問日:2025年6月19日(木)
山形名物げそ天

山形県のそば屋のメニューや、ラーメンのトッピングなどでも定番になっている、イカの足を揚げた天ぷら「げそ天」。
その歴史については定かではないようですが、山形県の村山地方や最上地方では江戸時代頃から食べられていたといわれているとのこと。
当時は生のイカが簡単には手に入らず、保存食である干物のスルメの足を水で戻してから天ぷらにして食べるのが庶民の間で親しまれていたそうです。
「げそ天」は山形以外でも食べられていますが、関東の方では足の部分である「げそ」は胴体より格下に扱われていたそうで、市場などではタダ同然で売られていたといわれています。
「げそ」が美味しいこと自体は知られていたそうですが、天ぷらの油がすぐ汚れること、下処理でまな板が汚れやすいこと、小さな吸盤があって食べにくいこと、安い足の部分を使うことへの抵抗など、様々な理由で天ぷらにされることは敬遠されていたとか。
昭和40年代に東京の「六文そば」で「げそ天そば」が登場してからそば屋の人気メニューとして広まっていき、それが山形にも伝わったと説明している記事もありました。
丸五そば屋 山大前

今回訪れたのは、山形県山形市の山形大学前にあるお店『丸五そば屋 山大前』。
創業年などお店の詳細は調べてみてもよくわからなかったのですが、山形でげそ天そばといえばこちらのお店が元祖的な存在や代表格として知られており、テレビ番組「秘密のケンミンSHOW極」でも紹介されたそうです。
こちらの『丸五そば屋 山大前』の他、山形市旅篭町にも「丸五そば屋」(閉店済)があったようですが、2店の関係もよくわからず。
詳しい方には是非教えていただきたいです!
アクセス
場所は山形駅から徒歩30分くらいの距離。

駐車場はお店の少し北の三叉路を西に進んだ場所にありました。
混雑状況
この日は平日の木曜日、お店には14時20分頃に訪問。
この時店内は先客2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ


こちらのお店ではげそ天付きのもりそば「もり天」が名物メニューとして知られていますが、現在するめいかが不漁のため、半量の「もり半天」になるとのこと。
仕方ないので「もり半天」を注文!
感想

【もり半天(並)】1250円(税込)
こちらのお店はそばのボリュームにも定評があるそうですが、並盛にしたところ、まるで一般的なもりそばの倍くらいの麺量で驚きました。
麺量は小盛や半盛もあったので、小食の方は減らす方がオススメです。笑

そばの風味はほんのり香るくらいですが、ツルッとした舌触りと噛み応えのあるコシの強さが印象的。
つゆは出汁の風味豊かでマイルドな塩気、薬味はネギと柚子皮っぽいものでとても爽やか。

天ぷらはげそ天の他、独特の風味とほんのり苦味がある春菊?の天ぷらも1個乗っていました。

衣はカリッとザクザクしたかための食感で、げそはコリコリとした弾力のある食感。
そば湯はほぼ透明でサラッとした質感、お腹いっぱいになり大満足でした!
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
丸五そば屋山大前
023-631-2515
山形県山形市東原町1-3-19
コメント