訪問日:2023年5月5日(金)
勝浦タンタンメンとは
千葉県の勝浦市で食べられているご当地ラーメン『勝浦タンタンメン』。
一般的な担々麺ではゴマを使用した調味料の芝麻醤が使われますが、勝浦タンタンメンは醤油ベースのスープにたっぷりのラー油を使用しているのが大きな特徴。
具材は玉ネギと挽肉が入ることが一般的で、お店によってニンニク、ニラ、ネギが入ったり、味噌ベースのスープがあったりなど、各店で工夫がされているようです。
発祥のお店は昭和29年(1954年)創業の「江ざわ」といわれています。
当時大衆食堂だったそうですが、初代店主がある店で食べた担々麺の味を再現しようとしたところ、芝麻醤が手に入らなかったことから、醤油スープにラー油を入れた独自の担々麺を考案し、食堂のメニューに加えたのが始まりだそうです。
特に海女さんや漁師が寒い海仕事の後に冷えた体を温めるメニューとして好まれ、地域に定着していったとのこと。
2011年には「熱血!!勝浦タンタンメン船団」という市民団体が結成され、ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」に出場し、2015年に青森県十和田市で開催された第10回大会ではゴールドグランプリを獲得。
「熱血!!勝浦タンタンメン船団」の公式サイトでは2023年5月に確認した時点で、正規取扱店が40店掲載されていて、様々なジャンルのお店で提供されているようです。
御食事処 いしい
今回は正規取扱店の一つとして掲載されていたお店『御食事処 いしい』を訪問。
こちらのお店は日本三大朝市の一つに数えられ、430年の歴史があるという青空市場「勝浦朝市」が開催される下本町朝市通り沿いにあるお店。
様々なメディアに取り上げられる人気店の一つで、朝7時から営業しているので、朝食に勝浦タンタンメンを楽しめるのが魅力的。
アクセス
場所は勝浦駅から徒歩9分くらいの距離。
お店の専用駐車場があるのかはよくわからなかったのですが、周辺に無料の市営駐車場がいくつかあるようで、勝浦市観光協会の公式サイトに地図が掲載されていました。
今回私はお店から徒歩6分くらい離れていた「墨名市営駐車場」という駐車場を利用。
混雑状況
この日は祝日の金曜日、お店には6時40分頃に到着。
勝浦市観光協会の公式サイトによると、毎月1日~15日は下本町朝市通り、毎月16日~月末は仲本町朝市通りで朝6時半頃から朝市が開催されるようです。
この日はGWだったため、下本町朝市通りで朝市が開催されていて、早くから沢山のお客さんで賑わっていました。
開店時間まで少し時間があったので、先に朝市を見に行くか悩みましたが、既に店前に2人並んでいて、周辺の混雑を考えると7時までに列が伸びると確信し、もう並び始めることにしました。
結果的に開店時間までには20人弱の待ち列に、この判断は大正解でした。
開店後は1巡目で入店、店内は席数も少ないので相席が基本になります。
メニュー・商品ラインナップ
こちらのお店では基本のタンタンメンの他、塩や味噌、カレー、豚骨などスープにバリエーションがあり、「なめろう」や「さんが焼」といった郷土料理、海鮮メニューが色々あるのも個性的。
今回は初訪問なので基本のタンタンメン、チャーシュートッピングバージョンで注文!
辛さは調整できるようですが普通でお願いしました。
感想
【チャーシュータンタンメン】1000円(税込)
スープの表面は真っ赤な自家製のラー油が覆い尽くし、味はラー油がゴリゴリに効いていてパンチのある味わい。
ラー油が強すぎてベースのスープの味はあまりわからないものの、あっさり優しめという印象。
辛さは普通にしましたが、汗ばむくらいにはしっかり辛さが強め。
麺はシコッと柔らかめの食感で太さは中細くらい。
具材は上に乗っている生の玉ねぎ、追加のチャーシュー、ゴマの他、スープの中にはしんなりと火の通った甘い玉ねぎがたっぷり入り、ニンニクスライスとひき肉もちょっと入っていました。
チャーシューは脂が乗った身質で少し厚みもあり、ムチッとした弾力のある柔らか食感。
味もよく染みていてとても美味しかったです、これは追加して正解でした。
かなり個性的なご当地ラーメンですが、個人的にラー油が好きなので、これがクセになる美味しさ。
そして何より注意しなければいけないのが食べ方で、勝浦タンタンメンは普通に啜ると、間違いなくラー油の刺激でブボッとむせます。笑
大体店内の誰かがむせているのが面白いです。笑
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
御食事処 いしい
0470-73-7153
千葉県勝浦市勝浦159
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