訪問日:2023年11月23日(木)
カニ醤油 鑰屋
地質と地形に恵まれ、きめ細やかで柔らかい水がとれる大分県の臼杵市(うすきし)では、400年以上前から発酵文化が根付き、味噌、醤油、そしてその水が決め手となる酒造りが盛んで、「醸造の町」として栄えてきたとのこと。
今回訪れたのが、大分県臼杵市、臼杵城跡から近い中心部の八町大路にあるお店『カニ醤油 鑰屋(かぎや)』。
創業は慶長5年(1600年)という老舗であり、大分県の味噌醤油商として最古かつ起源といわれているお店。
歴史については公式サイトに以下のように書いてありました。
大分県臼杵市の本町商店街(八町大路)の真ん中にある当店、カニ醤油は屋号を鑰屋(かぎや) といい創業420年を迎えます。
慶長4年(1599年)、美濃(岐阜県)の藩主・稲葉貞通の長子・稲葉典通公に従って入国した家臣・可兒孫右衛門とその子息・可兒傳蔵が、帯刀を許された商人として慶長5年(1600年)、臼杵本町に店舗を構えました。
その店舗は「鑰屋(かぎや)」(現・カニ醤油)と称し、現在まで同じ場所と同じ建物で続いています。
慶長年間の創業で現在まで営業が代々世襲されている味噌醤油商は全国的にも稀有であると見られることから、可兒孫右衛門は豊後の国(大分県)の醸造業の始祖であり、鑰屋は大分県味噌醤油商ではもっとも最古であり起源であるといわれています。
カニ醤油が創業した後の、260年後にフンドーキン醤油が開業(文久元年)、さらにその20年後にフジジン醤油が開業し(明治16年)、小さな臼杵で現在「八町大路の三大醤油」として名を連ね頑張っています。
創業1600年(慶長5年)以来同じ場所で味噌・醤油の製造販売を続け、味噌は「うすきみそ」、醤油は「カニしょうゆ」として420年もの間親しまれて続けております。
江戸・明治・大正・昭和、そして平成と400年以上に亘り変わらぬ佇まいの中、歴史を見てきた九州で最も古い老舗・カニ醤油の伝統の味を是非ご賞味下さい。
カニ醤油のお話
創業以来420年以上同じ場所で営業を続けているそうで、店舗は2008年に国の有形文化財(建造物)に登録されています。
今回の目当ては店頭で販売を行っている、カニ醤油の麦みそを使った「みそソフトクリーム」。
ソフトクリームに味噌を練りこんだ単純なものではなく、味噌ソース、味噌パウダー、味噌クランチなど、味噌を使ったトッピングをふんだんに使用。
こちらは2007年に近所の飲食店から使わなくなったソフトクリームを借りたのがキッカケで誕生した商品とのこと。
最初は練りこむ形で味噌を使ったそうですが、現在の形になるまでは試行錯誤を繰り返してようやく完成されたようです。
とても美味しそうだったので気になり、今回初訪問。
アクセス
場所は臼杵駅・上臼杵駅から徒歩14分くらいの距離。
駐車場は近くにあったコインパーキングを利用しました。
混雑状況
この日は祝日の木曜日、お店には10時50分頃に訪問。
この時お客さんは結構多くて、10人近くいる感じでした。
レジに待ち列は無いので、注文はそんなに時間がかからずに済みました。
メニュー・商品ラインナップ
この後すぐに昼食を食べに行く予定だったので、今回は軽めにミニカップを購入!
感想
【みそソフトクリーム(ミニカップ)】280円(税込)
ソフトクリームはあっさりした甘さのミルク味、味噌ソースはもっちりというくらい粘度が高めで、甘じょっぱくコクのある味わい。
味噌パウダーはきな粉のように香ばしく、味噌クランチはバリバリと甘いせんべいのような感じ、全部がソフトクリームに相性抜群で、これは本当に絶品です。
こちらのお店の他にも味噌や醤油のソフトクリームを販売しているお店が色々あるので、次回は食べ比べもしてみたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
カフェかぎや
0972-63-1177
大分県臼杵市大字臼杵218
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