訪問日:2025年9月27日(土)
那珂湊焼きそばとは
茨城県ひたちなか市の那珂湊(なかみなと)地区のご当地グルメ「那珂湊焼きそば」。
「那珂湊焼きそば」は「有限会社わたなべ製麺所」の「手延べせいろ蒸し麺」の太麺を使った焼きそばで、味付けはソース、醤油、中華風、お好み焼きの具材としてなど、提供店によって様々。
「手延べせいろ蒸し麺」はせいろで蒸し上げた後に、水や油をかけずに水分を飛ばし、手作業で丁寧にほぐしていく昔ながらの製法で作られた麺。
手間が掛かりますが、麺の表面に何もコーティングされていないため、ソースや具材の旨味をよく吸う、ジューシーでもっちりした食感が特徴。
1954年にわたなべ製麺所を創業した渡辺栄寿さんが、浅草でソース焼きそばに出会い、焼きそば用の麺の製造法や調理の仕方を学んだことが始まりとのこと。
その後地元の飲食店と試行錯誤を重ねて「那珂湊焼きそば」の原型が完成。
調理の簡単さや親しみやすさから、食堂だけではなく駄菓子屋、お好み焼き店にまで広がり、那珂湊に寄港する漁船の乗組員や、地元高校生らのファストフードとして定着。
時代とともに那珂湊に寄港する船が減り、焼きそばの提供店も減ったそうですが、焼きそばでまちの賑わいを取り戻そうと、平成21年に「那珂湊焼きそばのれん会」を立ち上げ、ボランティア団体として活動開始。
平成23年に「那珂湊焼きそば大学院」と改名し、市内行事の他、B-1グランプリなど日本各地のイベントや、被災地での復興支援などに参加し、焼きそばで元気を届け、ひたちなか市の魅力を発信しているとのこと。
「那珂湊焼きそば大学院」の加盟店は公式サイトに一覧が掲載されています。
喰い道楽 すみよし

今回訪れたお店は、茨城県ひたちなか市湊中央にある『喰い道楽 すみよし』。
テレビ番組「バナナマンのせっかくグルメ!!」で紹介された内容によると、2022年時点で創業63年らしいので、創業は1959年頃?
地元の那珂湊漁港で水揚げされた新鮮な海の幸や、茨城名物あんこう料理が楽しめるお店で、「那珂湊焼きそば」の元祖としても有名です。
わたなべ製麺所の創業者は『喰い道楽 すみよし』の初代店主川上富雄さんと知り合いで、試作した麺と鉄板を『喰い道楽 すみよし』(当時は大衆食堂住よし)に持ち込み、川上富雄さんが焼きそばを作ったことが始まりといわれています。
『喰い道楽 すみよし』の焼きそばは味付けをソースと醤油の2種類から選べ、ラードと豚骨スープが味の決め手になっていることが特徴。
初めて「那珂湊焼きそば」を食べに行くので、元祖といわれるこちらのお店に行ってみたいと思い、今回初訪問。
アクセス
場所は那珂湊駅から徒歩9分くらいの距離。

駐車場は店舗周辺にいくつかあるようです。
混雑状況
この日は土曜日、「大洗海上花火大会2025」が開催される日だったので、周辺は大混雑。
こちらのお店も土日は結構待ち時間があるという口コミを目にしたので、今回は開店時間40分前の10時20分頃に電話で焼きそばをテイクアウト予約しました。
予約時間の11時にお店に着いたところ、この時店内全体の様子はわからなかったものの、特に混んではなさそうでした。
メニュー・商品ラインアップ

今回はテイクアウトメニューのみ撮影。
他のメニューについては食べログの店舗ページにメニュー写真が投稿されています。
今回は『ソース焼きそば中』を購入!
感想

【ソース焼きそば中】702円(税込)
ソース焼きそばにしては白っぽい色味が個性的ですが、ソースはウスターソースっぽいものが底に溜まっている感じで、絡めながらいただきます。
自家製豚骨スープやラードを絡めて焼き上げられた焼きそばは、ソース無しで食べるとコクのある旨みが利いた味わいで、少しペタッとオイリーな口当たり。
麺は焼きそばにしてはかなり太めで、もちもちとしたしっかり食感。
ソースを絡めると味の濃さがちょうど良いバランスに仕上がり、更に深みのある味わいに。
この後行った花火大会でも焼きそばはありましたが、屋台はどこも大行列で全然買えなかったので、昼のうちに食べておいて正解でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
喰い道楽 すみよし
029-262-3551
茨城県ひたちなか市湊中央1-5-12

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