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宮城名物『ほや』を様々な料理で楽しめる、ほや料理専門店!【ほや&純米酒場 まぼ屋】(宮城県仙台市)

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訪問日:2024年3月20日(水)

目次

宮城名物「ほや」

消費量・生産量ともに宮城県が全国トップクラスを誇る海産物「ほや」。

岩場などに固着して成長していくことから「ほや貝」とも呼ばれるそうですが、実は貝ではなく、脊椎動物に近いグループの尾索動物に分類されるそうです。

幼生の時期には「オタマジャクシ」のような形態で活発に泳ぎ回り、その後固着して尾部を失う変態を始め、成体の形に変化。

赤くボコボコした少しグロテスクな見た目であり、時間が経つと独特の臭いが出てしまうことから、産地以外では苦手意識を持つ人も多いようで、食材としての認知度もそこまで高くない印象。

しかし鮮度が良いものは甘みがあり爽やかな味わいで、甘味、酸味、塩味、うま味、苦味などの五味すべてを持つ食材といわれており、「海のパイナップル」とも称されるそうです。

また低カロリーでビタミンとミネラルを多く含み、特に様々な生理機能効果が認められているタウリンやグリコーゲン、亜鉛、ビタミンE、ビタミンB12などが豊富で、美容と健康に良い食品しても知られています。

ほや食の歴史は古く、約1000年前の平安時代から愛されていたという記述も残っているそうで、「海鞘」、「保夜」、「富也」、「老海鼠」、「火焼」、「火屋」など、ほやを表す漢字の種類が豊富であることからも、古くから親しまれてきた食材だということがわかるそうです。

現在では養殖での生産が中心であり、その養殖は明治時代に宮城県の唐桑村(現在の気仙沼市唐桑町)で始まったといわれています。

元々は宮城県が全国の生産量の約8割を占めていたそうですが、震災の影響から養殖場が壊滅し、輸出先のメインであった韓国の原発事故による禁輸措置などの影響もあって、生産量が激減。

その後韓国の需要に応える代替産地として北海道での生産量が増加したことから、宮城県の首位が陥落した時期があったものの、最近ではまた1位になっているようでした。

宮城県でのほや養殖は牡鹿半島以北の鮫浦湾から気仙沼湾にかけて行われ、特に牡鹿半島の北側に位置する寄磯地区と前網地区で盛んだそうで、複雑に入り組んだ入り江のリアス式海岸と豊富なプランクトンがほや養殖に適しているとのこと。

生もの以外に冷凍ものや蒸したものなども流通し、宮城県では通年楽しめるそうですが、産卵期である冬至の頃から早春の時期は痩せて味が落ちるため、特に餌を大量に食べて身が厚くなる初夏~盛夏にかけてが旬。

旬の時期にはグリコーゲンを冬場の約8倍含み、甘味とうま味が増すとのこと。

食べ方は刺身や酢の物などの他、炙り、天ぷら、炊き込みご飯、パスタなど様々な料理にもアレンジされているようです。

ほや&純米酒場 まぼ屋

今回訪れたのは、宮城県仙台市青葉区の仙台駅前にある、ほや料理の専門店『ほや&純米酒場 まぼ屋』。

こちらは平成14年にうどん店として創業し、その後平成22年に法人化、現在宮城県と東京都に「なごみだいにんぐ飛梅」、「かき小屋 飛梅」、「かきほや 飛梅」、「魚丼」などのグループ店を展開している「株式会社 飛梅」が運営するお店。

韓国の原発事故による禁輸措置から、国内だけで消費しきれないほやが大量に廃棄される事態になり、『ほや&純米酒場 まぼ屋』はその廃棄を減らし、ほやの魅力を伝えるため2017年7月20日にオープンしたお店とのこと。

『まぼ屋』は今回訪れた『仙台駅前店』の他、「ヨドバシ仙台店」もあるようです。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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