訪問日:2019年5月2日(木)
そうめん流し発祥の地 唐船峡
鹿児島県指宿市にある渓谷「唐船峡(とうせんきょう)」。
唐船峡の名前の由来は、かつては入江で遣唐使船の港だったことから「唐船ヶ迫」と名付けられた地名から。
渓谷といっても陥没した谷間に水が湧き出るような規模ですが、湧出量は多く、水源近くでは毎日10万tの湧水が出るそうです。
唐船峡では、この湧き水を活かした「そうめん流し」が名物。
「平成の名水百選」にも選定されている唐船峡の湧水は水温が13度で、 この水を利用して1年中そうめん流しが楽しめます。
そして唐船峡は、全国各地でよく目にする「回転式そうめん流し器発祥の地」と言われています。
昭和37年、最初は竹樋で作ったそうめん流しだったそうですが、当時開聞町の助役だった井上廣則氏が、水圧利用の回転式そうめん流し器を完成。
元は井上氏個人の発明品でしたが、昭和42年に特許の権限を町に譲渡したことから、町おこしの一環としてPRしたことで、回転式のそうめん流しが広まっていったようです。
ちなみに普段は「流しそうめん」と呼んでいるので、上記のような「そうめん流し」という書き方に違和感があったのですが、竹樋形式は「流しそうめん」、回転式は「そうめん流し」と呼ぶのが一般的のようです。
鱒乃家


唐船峡には「市営唐船峡そうめん流し」、「長寿庵 開聞唐船峡店」、「鱒乃家」というそうめん流しのお店が3店あり、今回訪れたお店がこちらの「鱒乃家」。
そうめん流し業一筋で創業から50年になるそうです。
実は当初目当てのお店だったのは「市営唐船峡そうめん流し」。
訪問当時は3店が密集していることを全く知らず、間違えて鱒乃家へ行ったというのが本音です。笑
アクセス
お店は開聞駅が最寄りで、徒歩30分くらいの距離。
駐車場は50台分あります。
混雑状況
この日はゴールデンウィークの祝日木曜日、15時過ぎの訪問。

こちらのお店ではそうめん流しだけでなく、釣り堀でニジマス釣りも楽しめます。
この時店内で食事をしているお客さんはいませんでしたが、家族1組が釣り堀で遊んでいました。
メニュー・商品ラインアップ

メニューはそうめんの他、鯉やマスを使った料理も様々。
今回はそうめんとマスアライを注文。
感想


【そうめん】595円(税込)
ずらっと沢山並んだテーブルそれぞれにそうめん流し器が設置されており、なかなか面白い光景。
そうめんの麺自体は割とオーソドックスな感じですが、驚いたのはめんつゆの味。
かなり甘さ強めの濃厚な味わいで、これがかなり好みです。
特につゆにはこだわっているそうで、水には湧き水を使用し、出汁には北海道産日高昆布、枕崎産鰹節(特注 本枯節)、そしてハチミツ入り。
自社工場で独自に製造しており、店頭で販売もしていました。

【マスアライ】680円(税込)
あっさりとした淡白な味わいですが、鯉のアライのようなコリコリ感はなく、こちらはモチモチと柔らか。
甘くてさっぱりした酢味噌は相性抜群でこちらも美味しかったです。
お店を間違えるという想定外のミスはありましたが、美味しいそうめんは楽しめました。
鹿児島に来ると指宿方面は定番なので、またそうめん流しを食べに行きたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
唐船峡 そうめん流し 鱒乃家
0993-32-2084
鹿児島県指宿市開聞仙田80
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