訪問日:2023年5月20日(土)
小倉トーストとは
名古屋の喫茶店では定番メニューになっている名物『小倉(おぐら)トースト』。
その名の通り「小倉あん」と「トースト」を組み合わせた料理ですが、基本は以下の3パターンに分けられるとのこと。
●バタートーストに小倉あんを乗せたタイプ
●食パンにあんこを挟んだサンドイッチタイプ
●バタートーストに別皿の小倉あんが付いてくるタイプ
シンプルにバターと小倉あんだけのものもあれば、一緒に生クリーム、アイスクリーム、ジャム、フルーツなど様々なトッピングを組み合わせることもあり、お店ごとにバリエーション豊富。
元祖といわれるお店は、今はもう閉店してしまったという、名古屋市の栄に存在した喫茶店「満つ葉」。
元々は和菓子屋を営んでいたそうですが、第一次世界大戦後にもち米の価格が高騰したことから喫茶店へと業態変更。
大正10年(1921年)のハイカラブームが到来した頃、当時流行していたバタートーストを喫茶店のメニューに加えたそうです。
その時客の学生たちがトーストをぜんざいに浸して食べていたそうで、それを見た店主が「最初からトーストに小倉あんを乗せたメニューを作ろう」と「小倉トースト」が誕生したとのこと。
これが名古屋を中心とした愛知県内各地に広まっていき、代表的な名物の一つとして根付いたようです。
喫茶まつば
名古屋を訪れると、朝は喫茶店に小倉トーストを食べに行くのが定番の楽しみの一つ。
今回訪れたのは、昭和8年(1933年)に円頓寺商店街で創業し、現存する喫茶店の中では名古屋で一番古いというお店『喫茶まつば』。
こちらは小倉トーストの元祖である「満つ葉」で10年ほど勤めた方が暖簾分けの形でオープンしたそうで、現在は3代目になるとのこと。
アクセス
場所は地下鉄鶴舞線「丸の内駅」から徒歩5分、地下鉄桜通線「国際センター駅」から徒歩7分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日は土曜日、お店には開店7分前の7時53分に到着。
名古屋最古の喫茶店ということで、どれくらい年季が入っているのか気になっていましたが、かなり新しくて綺麗な感じ。
どうやら2018年にリニューアルオープンしたそうです。
この時店前には6人の方が待っていましたが、並んでいるという感じではなく、テラス席に自由に座って待っている感じ。
順番がどうなっているのかよくわかりませんでしたが、少し早めの7時55分に開店して、そのまま1巡目で入れたので問題なしです。
しかし開店後すぐに続々とお客さんが来店し、8時2分には満席で中待ちが出来るという状態に。
一体どこにそんなに人がいたのか?と驚きましたが、みんな車の中で待っていて、開店したのを見て一気にお店に来たとかですかね?
メニュー・商品ラインナップ
今回目当ての小倉トーストは、8~12時のモーニングタイムには無料のセットでも付いてきます。
しかしモーニングセットは小倉あんが別皿のタイプで、単品の小倉トーストはサンドイッチタイプ。
せっかくなので単品のものを食べたいと思い、コーヒーと一緒にそれぞれ単品で注文。
感想
【元祖小倉トースト】430円(税込)
【クラシックビターブレンド】450円(税込)
トーストはサクフワの食感で、柔らかなつぶあんは甘さ控えめでまろやかな味わい。
あんは油断するとポロポロ落ちるくらい、見た目以上に量がたっぷり入っています。
トーストの食感もあんの味もかなり好みにハマり、シンプルながら激ウマでした。
コーヒーは創業以来自家焙煎にこだわっているそうで、挽きたて、淹れたてでの提供。
クラシックビターブレンドは長年「まつば」で愛飲されたコーヒーで、深めの焙煎、コクと苦味が特徴とのこと。
確かに香ばしく苦味が強めの味わいですが、濃厚な小倉トーストとの相性も良く、美味しいコーヒーでした。
よく考えると、モーニングセット自体は無料なので、単品の小倉トーストを頼むのとは別に、両方頼んでも良かったんですかね?
もし可能なら、2タイプの小倉トーストを楽しめたのでミスりましたね。笑
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/matsuba1933/?hl=ja
食べログ
喫茶 まつば
052-551-0669
愛知県名古屋市西区那古野1-35-14
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