訪問日:2024年10月6日(日)
道の駅 果樹公園あしがくぼ

埼玉県秩父郡横瀬町(ちちぶぐんよこぜまち)の国道299号線沿いにある『道の駅 果樹公園あしがくぼ』。
オープンは2004年3月14日、運営は第三セクターである「有限会社果樹公園あしがくぼ」が行っているそうです。
「豚味噌丼」、「わらじカツ丼」、「ずりあげうどん」などの秩父名物を提供している食事処・カフェや、地元農家の新鮮な野菜・果物をはじめ「みそポテト」、「たらし焼き」などを販売している直売所、バーベキューも楽しめる施設となっており、魅力が盛り沢山。
今回は秩父の郷土料理「小昼飯(こぢゅうはん)」を代表する料理である『ずりあげうどん』と『たらし焼き』を目当てに訪問。
小昼飯 ずりあげうどん たらし焼き
埼玉県秩父エリア(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町など)の農家では、農作業の合間の小腹が空いた時に食べる軽食やおやつを「小昼飯(こぢゅうはん)」と呼びます。
秩父地方には様々な「小昼飯」が伝わっており、現在では元々家庭で作られていた「小昼飯」に郷土料理としての価値を見出し、観光客向けにも歴史文化の一端として積極的に紹介する取り組みが行われています。

秩父商工会議所によると、秩父地方の「小昼飯」には「ずりあげ」、「おっきりこみ」、「たらし焼き」、「みそポテト」、「つみっこ」、「つとっこ」、「手打ちそば」、「炭酸まんじゅう」、「ねじ」、「そばまんじゅう」、「みそおでん」、「中津川いも田楽」、「えびし」の13品があるそうです。

『ずりあげうどん』は大鍋で茹でたうどんを、各々が自分の箸で鍋から「引きずりあげて」自分用の小さなうどん鉢に取り、生醤油や好みの薬味などで食べる独特なうどんの食べ方。
山仕事を終えた農民たちが火を囲んで簡単に準備でき、一つの鍋で食べられる食事を好んだことから始まったといわれているそうです。
現在お店などで提供される場合は大鍋ではなく、お湯に浸った1人前のうどんと、好みの調味料を入れる小さな容器の組み合わせで提供されるのが定番だそうです。

『たらし焼き』は水で溶いた小麦粉生地を焼いた料理で、生地を「たらして」焼くことが名前の由来といわれています。
主に秩父地域や加須市などの東部低地で、お菓子があまり無かった時代におやつやお茶受けなどに食べられていたそうで、うどんやまんじゅうほど手間がかからないことから重宝されたといわれています。
味噌を生地に入れたり、砂糖と醤油のタレをつけたり、ソースやマヨネーズをかけたり、中に細かく刻んだ野菜や残りご飯を混ぜ込むこともあり、味付けや具材は家庭や季節によって様々で、秩父地域ではしゃくし菜の漬物を油炒めにして入れることが多いそうです。
アクセス
場所は西武秩父線「芦ヶ久保駅」に直結しており、駐車場も道の駅なので広めです。
混雑状況
この日は日曜日、14時頃に訪問。
この時道の駅はお客さんが多くてかなり混んでいましたが、食事処に入るのにも、買い物の会計にも、そんなに待ち時間はかかりませんでした。
メニュー・商品ラインアップ


今回目当ての『ずりあげうどん』は「水辺のうどんそば」という食堂で提供。


『たらし焼き』は「直売所」で販売していました。
感想

【(温)ずりあげうどん並】600円(税込)
お湯に浸った温かいうどんに、醤油や薬味を入れる用のお椀、そして卵と鰹節が付いてきました。


薬味はこんな感じで提供カウンターの近くに置いてありました。

醤油などは卓上にこんな感じで置いてありました。
醤油はそのままだと塩辛いので、うどんのお湯で割りながら好みの濃さでいただきます。
うどんはコシが強いというより少しかたさを感じる食感の太麺で、醤油は甘口の方はほんのり甘めでまろやか、辛口はしっかり塩気が効いてる感じ。

薬味は最初は定番のネギ、揚げ玉、鰹節などでいただくととても美味しかったですが、興味本位でゴマ油やマヨネーズなども入れてみると、ちょっと味と香りが主張しすぎて、個人的には微妙な感じに仕上がってしまいました。笑


【たらし焼き(マヨネーズ)】160円(税込)
こちらの道の駅では一ヵ月で4000枚を売り上げる大人気メニューとのこと。

購入時は既に冷めていましたが、店内にはレンジも置いてあるので熱々でいただけます。
具材は生地に若干ネギが混ざっているくらいしか見当たらなかったのですが、適度に厚みのあるモチモチ食感の生地に、甘辛濃厚なソースマヨネーズの組み合わせは間違いない美味しさでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://michinoeki-ashigakubo.com
食べログ
道の駅 果樹公園あしがくぼ
0494-21-0299
埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保1915-6
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