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自家製出汁・自家製味噌にこだわった、大人気のほうとう専門店!【皆吉】(山梨県甲州市)

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訪問日:2023年9月14日(木)

目次

「ほうとう」とは

山梨県の代表的な郷土料理として、全国的な知名度を誇る「ほうとう」。

「ほうとう」は小麦粉を練って幅広に切った麺を、かぼちゃを軸とした野菜・山菜などたっぷりの具材と共に、味噌仕立ての汁で煮こんだものが基本形ですが、生地の形状や味付け、具材などは地域・家庭・お店などによって様々。

「ほうとう」はうどんとは異なり麺を打つ際に塩を混ぜないため、塩分を抜くためにあらかじめ茹でる必要がなく、打粉のついた生麺状態から煮込むため、汁にとろみがついて冷めにくいのが特徴。

お店では1人分ずつ鉄鍋で鍋料理や鍋焼きうどんのようなスタイルで提供されますが、家庭では家族分を大鍋で作り、丼や椀に一食分が盛られ主食として提供されるそうです。

埼玉県の「煮ぼうとう」や群馬の「おっきりこみ」など、山梨の他にも群馬、埼玉、長野などで「ほうとう」に近い料理が食べられているとのこと。

「ほうとう」はとても歴史が古く、文献上は江戸時代以降に多く登場するそうですが、名前の由来や発祥地、時期の定説は無いようで、以下のように諸説あるようでした。

○「ほうとう」は「餺飥(はくたく)」の呼び名で、平安時代から貴族が儀式等で食べていたことが知られている。
○戦国時代の武将、武田信玄が考案した陣中食で、自分の刀で食材を切ったことから「宝刀」と名付けられた。
○製粉は穀物を杵で「たたく」ことから、粉にする作業を「ハタク」と呼び、穀物の粉を「ハタキモノ」と呼称するようになったため、「ほうとう」の語源は「ハタク」あるいは「ハタキモノ」が料理名に転用された。
○空いた手間と時間で「放蕩」することが出来るために、「ほうとう」という名称になった。

山梨県では稲作に適さない山間部では近世に養蚕が普及し、餌となる桑の裏作で麦の栽培が行われるようになり、「ほうとう」などの粉食が発展した歴史があるとのこと。

山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、さらに代表的な47品目としてしぼられた「特選やまなしの食」に選定。

2007年に農林水産省が全国各地から選定した「農山漁村の郷土料理百選」には「吉田のうどん」と共に「ほうとう」も選出されています。

山梨県内にはほうとう専門店が数多くあるので、旅行に来た際は「ほうとう」の食べ歩きが定番の楽しみの一つ。

皆吉(みなき)

今回訪れたお店が、山梨県甲州市勝沼町にあるほうとう専門店『皆吉(みなき)』。

創業年などは調べてみてもよくわからず。

店舗は明治10年(1877年)に建築された築130年以上になるけやき造りの古民家で、登録有形文化財に指定されているとのこと。

自家製味噌、自家製だしにこだわったほうとうが人気のお店。

2024年3月に確認した時点で食べログのほうとうランキングで山梨県内4位、訪問当時の2023年9月は県内2位という高評価だったため気になり、今回初訪問。

アクセス

場所は勝沼ぶどう郷駅から徒歩44分と駅からは遠めで、今回は車での訪問。

駐車場は店舗前、店舗斜め向かい、少し東に離れた場所など、周辺にいくつかありました。

混雑状況

この日は平日の木曜日、お店には12時頃に訪問。

この時満席のようで、店前には沢山の待ち客がいました。

店頭の名簿を見ると4組待ちだったので、少し待ったら入れるかなと名前を書きました。

しかしこちらのお店のシステムは少し特殊で、名前を書いた後、店員さんが先に注文を聞きに来て、注文が済んだ後は名前にチェックが入り、店内に呼ばれた後は二重線が描かれるようです。

なので実際は20組以上の待ち客がいるそうで、恐らく13時30分~14時の案内になると注文をした際に伝えられました。笑

名前を店頭で呼んだ際に不在だった場合は電話をかけてくれるそうなので、一旦観光に出かけ、戻ってからは車内や外のベンチなどで待ち、13時40分頃に案内してもらい入店。

先に注文を聞くのはほうとうの調理に時間が掛かる影響かなと思っていましたが、入店後提供まで25分くらい待ち時間があったので、そういう訳でもないのかもしれません。

メニュー・商品ラインナップ

メニューはほうとうの他、うどんやおざらなどもあり、一品料理には馬刺しや鳥もつ煮など山梨ならではのラインナップ

麺類はほうとう以外、私の注文時点で既に売り切れていました。

今回は『野菜ほうとう』を注文!

感想

【野菜ほうとう】1485円(税込)

出汁は北海道産利尻昆布をはじめ、サバ、イワシ、飛魚などを使用し、化学調味料は一切使わず毎朝とっているとのこと。

味噌は北海道・秋田産の非遺伝子組み換えの大豆に昔ながらの麦麹をふんだんに使用し、約2年熟成させて香り高いコクのある味噌に仕上げているそうです。

野菜はかぼちゃ、人参、じゃがいも、白菜、ネギ、大根、油揚げなど。

汁は強めの塩気にキリッと出汁もよく効いた濃口、麺はツルツルとなめらかな舌触りでコシ強めの食感。

具材は基本味が染みていて柔らかいですが、大根とかぼちゃだけはかなりかたくて歯応えがありました。

以前から行ってみたかったお店なので、ようやく来れて満足。

平日なのに大混雑で、人気の高さがよくわかりました。

ご馳走様でした。

公式サイト等

公式サイト

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食べログ

皆吉

0553-44-0004

山梨県甲州市勝沼町等々力1372 

https://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190104/19000108/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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