MENU

新栗の美味しさを堪能できる、1ヶ月限定の究極の栗菓子『栗の点心 朱雀』!【小布施堂本店】(長野県小布施町) 

本サイトではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

訪問日:2019年9月30日(月)

目次

栗の名産地 小布施町

人口1万人くらいの小さな町でありながら、多くの人が訪れる人気の観光地、長野県の小布施町。

葛飾北斎晩年の作品で知られ、風情溢れる歴史的な街並みが魅力的。

また、古くから栗の名産地として知られており、人気の栗菓子店が数多く立ち並ぶスイーツ激戦区でもあります。

小布施における栗の栽培の歴史は貞永6年(1367年)にまで遡り、当時の領主であった萩野常倫が、父祖の領地丹波国から栗を取り寄せ、松川の治水のために植林をしたのが始まり。

江戸時代には甲州のぶどう、紀州のみかんと並び「徳川三大果」の1つとして小布施の栗が献上されていたそうです。

小布施町では和菓子や洋菓子など様々なジャンルの栗菓子が楽しめる、まさに栗好きの聖地のような町。

私も栗が大好物なので、長野県に訪れた際には必ず訪れたかった町です。

小布施堂

今回訪れたのが、小布施屈指の栗菓子の人気店で知られる『小布施堂』。

明治30年代に桝一市村酒造場が、缶詰技術と工場製の生産方式を導入し、栗菓子の製造を始めたのが小布施堂の前身。

栗の生産農家の出資を受けて会社を設立したのは大正12年(1923年)のこと。

現在は酒造業と栗菓子の製造販売だけでなく、本店がある小布施町にて、レストランやホテルなども営業しており、小布施町の観光の発展に寄与している会社だそうです。

小布施堂の系列店は長野県内の他に東京にも展開しており、大阪にも阪急うめだ店が出来たそうです。

栗菓子の激戦区、小布施でスイーツ巡りをするならやはり外せないお店。

栗の点心 朱雀

小布施堂と言えば、新栗の収穫時期である9〜10月の約1ヶ月間限定で提供している、『栗の点心 朱雀』というお菓子が有名。

提供期間が短く、持ち帰りは不可、そして小布施堂の本店のみで食べることが出来るという一品。

何より毎年新栗の時期になると、この栗の点心朱雀を求めて凄まじい行列ができるため、食べるまでの難易度が非常に高いと言われています。

栗の点心朱雀は、採れたての新栗を蒸して皮を取り除き、素麺状に裏ごししたものを、砂糖も何も加えず、そのまま栗餡の上にふわりと盛り付けたお菓子。

見た目からモンブランと勘違いされがちですが、モンブランとは食感も味も大きく異なる、新栗そのままの味わいをとことん堪能できる、究極の栗菓子です。

ちなみに栗の点心朱雀をモンブランバージョンにアレンジした『モンブラン朱雀』というお菓子もあり、こちらは小布施堂本店の近くにある系列店『えんとつ』で通年提供しています。

そしてややこしいのですが、オンラインショップ等での期間限定発売や、百貨店などに入った系列店等でも販売される、自宅用商品の『朱雀モンブラン』もあります。笑

モンブラン朱雀と朱雀モンブランの大きな違いは、モンブラン朱雀の中にはアイスが入っており、イートイン向けの商品であること。

なので栗の点心朱雀とモンブラン朱雀は、小布施のお店でのみ食べられるお菓子になります。

以前私はモンブラン朱雀と朱雀モンブランは一緒のものだと勘違いしていました。笑

栗の点心朱雀の存在は去年知りましたが、去年は提供時期に小布施に行けず、今年必ず行こうと決めていました。

約1年前から小布施へ行く計画を立てて、かなり気合いを入れての訪問になります。

アクセス

場所は小布施駅より徒歩8分ほどの距離で、駐車場は本店と長野信金との間に25台分設けられています。

満車の際は近隣有料駐車場を利用。

整理券争奪戦(※2023年確認時点で、事前予約の販売になっています。)

栗の点心朱雀は1日400食くらいの限定販売ですが、毎日売り切れるのは当たり前。

土日などについては、整理券が販売され始める8時どころか、早朝の時点で既に売り切れが確定することもあるという人気ぶり。

7時に行ったらもうダメだったという情報をいくつか目にしました。

なので前の日から夜通し並ぶ人も結構いるそうです。

小布施堂グループの宿「桝一客殿」で栗の点心朱雀付きの宿泊プランがあったり、平日限定の朱雀特別コースを予約するなど、並びたくない人には行列を避ける方法もあるようです。

しかしすぐに埋まってしまうらしく、値段もかなり高くつくので、私は行列に臨むことにしました。

今年の栗の点心朱雀の提供時期は、9月10日から10月20日。

今回は少しでも混雑を避けるため、平日の月曜日に行ってみることにしました。

平日の整理券販売時間は8時半から。

提供時間は9時から30分単位での入れ替え制で、14時半頃まで提供されるようです。

土日とは異なり、平日なら販売開始時間以降でも残っていることが多いと聞いていました。

しかし今回小布施以外にどうしても行きたいところがあったので、なんとか初回の9時から朱雀を食べて、後に時間の余裕を作りたいところ。

なので平日ではありましたが、今回は夜中?早朝?の3時台から並ぶことにしました。

お店に着くと、駐車場は町営駐車場等を利用するようにと看板があったので、まずは「町営森の駐車場」という場所に車を止めに行きます。

こちらは時間制ではなく、500円の固定料金。

この駐車場はお店から少し離れているので、結構歩きます。笑

3時40分頃にお店に着くと、お店の先頭に椅子やシートなどの荷物だけが4人分くらいのスペースを取って置かれていて、その後ろに4人が椅子を置いて並んでいました。

長時間の戦いになることが明確なため、椅子やシートなど持参する人がほとんど。

私も事前に調べていたので、折り畳みのゆったり座れる椅子を用意しておきました。

椅子など大きな荷物を置いておけば、特に抜かされる心配もないので、少し列から離れてトイレに行ったり、飲み物を買いに行ったり、車に荷物を取りに行ったりしても問題なさそうです。

トイレもすぐ近くにありますし、しっかり用意をしておけば快適に待つことができます。

何ならガッツリシート引いて寝ている人もいました。

また、この時期の長野は夜結構冷えるので、防寒対策なども重要。

並びのルールについては、敷地内にこんな風に並んでくださいという図はありましたが、他は特に書いてありません。

8時半になってから、前払いで整理券を購入する際は、座る人数と食べる朱雀の個数を告げるので、代表1人が待つだけでも問題ないようです。

ちなみに今回列の先頭の方に荷物だけ置いて場所取りしていた2組の方々は、販売時間の直前まで一切現れませんでしたが、そのまま普通に先頭で券を購入することができていました。

特にルールがないということは、トラブルがない限り、割と自由みたいですね。笑

荷物さえ先に置いておけば、並ばなくて済むのかもしれません。

しかしそれだと私は不安だったので、スマホを弄りつつ、5時間弱ちゃんと並んで待っていました。

時間の経過と共に、どんどん列が伸びていくのを見るのも楽しかったです。笑

最初こそ数人でしたが、4時までには10人くらいの列になり、5時には30人近く、6時頃になるとどんどん人が増え始めて70人ほどに。

7時頃にはもう100人は余裕で超えていたかなと思います。

8時過ぎた頃には敷地内の並ぶスペースは人でいっぱいになってきて、結果的に平日でも並びは凄かったです。

いよいよ8時半になって整理券の販売開始。

私は今回6組目だったので、無事9時からの案内でした。

ちなみに今回は3人で来ましたが、朱雀は2個購入。

値段が1600円(税込)と高いのと、1個あたりのサイズがかなり大きく、1人で1個食べるのは結構キツイと聞いていたので、3人でなら2個で十分な量と思いました。

提供は本店か本宅のどちらかになるそうですが、今回は本店を指定されました。

時間の少し前になったら、本店奥のレストラン入口に来てくださいとのこと。

そこから9時までの30分の間に、もう1つの目当てであるモンブラン朱雀の整理券を買いに行ったり、竹風堂の新栗の時期限定のお菓子を食べに行ったりと忙しかったです。笑

9時少し前に戻ると既に案内が始まっていて、私の番号はもう呼ばれていました。

しかしその次に案内してもらい、無事着席。

やはり事前に準備されていたのか、次々に各席へ朱雀が提供されていき、私達のテーブルにもすぐに届きました。

感想

念願の朱雀を目の前にして、その見た目の美しさと、ようやくここに辿り着いたという達成感に、とにかく感動しました。

少し箸で触るだけで、はらりと繊細に崩れる素麺状の新栗。

一口食べると甘さはほとんど感じず、芳醇でコクのある栗ど直球の味わいが口いっぱいに広がります。

モンブランのマロンペーストとは大きく異なり、パサっとしたような、モソモソしたような食感。

見た目はしっかりモンブランなので、この食感にはかなりの違和感を覚えます。笑

しかし事前にパサパサでお茶が必須という情報を目にしていた私にとっては、そこまでパサパサには感じませんでした。

外側はそんな感じですが、中には栗餡がたっぷり入っており、控えめながらこちらはちゃんと甘さがあります。

こちらも栗の味わいがしっかり活かされた栗餡で、非常に香り高く深みのある味わい。

外側だけを単体で食べ続けるのは少しキツイと思ったのですが、この栗餡と一緒に食べると、とてもバランスが良くなり美味しいです!

ただ、大人のお菓子と言いますか、普通の栗菓子とは大きく異なる、かなり独特な味わいという印象。

隣のテーブルに座る家族の小さな子供が、朱雀を丸1個食べていたのですが、甘くないのでかなりキツそうでした。笑

どういうお菓子かわからないまま、話題性だけで食べに来て、あれ?となる方々も結構いるみたいです。

色んな人の感想を見ていると、モンブラン朱雀と勘違いしている人もいるみたいですね。笑

私も美味しいとは書いたものの、味だけで言えば正直モンブランの方が美味しいとは思いました。

しかし一度は絶対に食べておいてよかったと思える、それほどの価値があるお菓子。

なんだか栗の世界の新しい扉を開いた気がします。

今回小布施に来て、無事朱雀にありつけて、本当に良かったです。

そして3人で2個は丁度良い量だったかもしれません。

サイズがやはり大きかったので、1人だとちょっと多そうでした。

栗むし

食後は本店内で買い物。

この時期は新栗バージョンのお菓子が色々登場し、そんな中でも売れ筋1位と書いてあったのが「栗むし」。

今回はこちらを1包購入。

値段は1026円(税込)でした。

渋皮栗を栗餡で包んで蒸し上げたという羊羹。

渋皮栗は3個入っていましたが、どれも大粒でホクホク!

生地は寒天のぷるんとした感じではなく、モチモチとした食感。

素朴な甘さにコクのある栗の味わいが非常に濃厚で、めちゃくちゃ美味しかったです。

今回はずっと楽しみにしていた栗の点心朱雀、モンブラン朱雀も食べれましたし、他にも色んなお店を開拓して、とことん栗を堪能。

やっぱり小布施は栗好きにとって素晴らしい町。

もう一年分は栗食べた気がします。笑

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

栗菓子の小布施堂(オブセドウ)

食べログ

小布施堂本店

026-247-1110

長野県上高井郡小布施町808 

https://tabelog.com/nagano/A2001/A200106/20001123/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

コメント

コメントする

目次