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全国で親しまれ、今や国民食ともいえる大人気の宮崎名物『チキン南蛮』発祥の店!【おぐら本店】(宮崎県宮崎市)

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訪問日:2023年11月25日(土)

目次

チキン南蛮とは

全国の飲食店や家庭で親しまれ、今や国民食ともいえる人気料理となっている「チキン南蛮」。

鶏肉に小麦粉をまぶして卵液を絡めたものを油で揚げ、甘酢ダレに浸した料理で、一般的にはここにタルタルソースをかけるのが定番。

しかし発祥の地である宮崎県では、タルタルソースなしで甘酢ダレだけで味わうシンプルなスタイルと、タルタルソースありのスタイル両方存在し、特に有名なのが延岡市の「直ちゃん」と宮崎市の「おぐら」の2店。

共に「チキン南蛮」発祥の店として知られていて、タルタルソースなしの元祖が「直ちゃん」、タルタルソースありの元祖が「おぐら」といわれています。

その歴史については、実際にお店の関係者を取材し、九州グルメの特徴や歴史について詳しくまとめてある「霧島酒造株式会社」の公式サイトがとても参考になりました。

「直ちゃん」2代目の後藤浩一さんを取材した内容は以下の通り。

2代目の後藤浩一さんはお父様である後藤直さんがつくったチキン南蛮の味を守り続けている。
直さんはかつて延岡市にあった洋食店『ロンドン』で修行中、鶏肉の唐揚げに甘酢をかけた料理をまかないで食べていたのだそう。
そして、昭和39年、直さんはチキン南蛮を出す店をオープンさせた。
こちらのチキン南蛮は揚げた鶏肉を甘酢に通すだけで、タルタルソースはかからない。
これこそがチキン南蛮の原点といえる味なのだ。

https://www.kirishima.co.jp/aji/2011/summer/05/03.html

「おぐら 瀬頭店」の渡部寛さんを取材した内容は以下の通り。

元々は揚げた鶏肉をタレに漬け込むだけだったチキン南蛮に、初めてタルタルソースをかけたのが『おぐら』。
昭和31年に宮崎市内で洋食店としてオープンし、昭和40年にチキン南蛮が登場した。
「今でこそ鶏肉の部位ごとに売られていますし買うこともできますが、かつては鶏一羽単位でしか売っていなかったんです。もも肉はチキンカツや唐揚げにしますが、胸肉は唐揚げにしてもぱさぱさしてあまり美味しくない。そこで胸肉をどうするかを考えていたようです」。
甲斐氏がかつて延岡市にあった洋食店『ロンドン』で修行をしていた時に食べていたチキン南蛮を思い出したのは自然な流れだったのかもしれない。だが、そこに“タルタルソース”という一工夫が生まれる。
タルタルソースはするめに醤油とマヨネーズをつけて食べるということをヒントにしたという説もあるようだ。
「食に関してのアイデアマンでしたからね。当時、海老フライ用のタルタルソースはあったようですが、チキン南蛮を出す前にはあちこちから取り寄せて、いろいろなものを試食していたようです」。

https://www.kirishima.co.jp/aji/2011/summer/05/02.html

また、「おぐら本店」の店内には以下のような内容の記事が貼ってありました。

チキン南蛮はそもそも、この店の創業者(現在は会長)甲斐義光氏が、長崎の魚の南蛮漬にヒントを得て考案したアイデア料理である。
東洋と西洋の風味の融合だったのだ。
それがいつのころからか他の店でもメニューに取り入れ、冷汁と並ぶ宮崎の郷土料理となり、現在は休日など、県外客が六、七割を占めるのだとか。

どちらのお店も延岡市内の洋食店「ロンドン」で修業をし、当時賄い料理として作られていた料理がルーツとされていることから、チキン南蛮の発祥地は宮崎県延岡市といわれています。

2009年には延岡市の観光協会や商工会議所、有志などによる「延岡発祥チキン南蛮党」が結成され、7月8日を「南蛮の日」に定めるなど、様々なイベントやPR活動を行い、チキン南蛮でまちおこしが行われてきました。(※2023年7月8日に解党)

しかし、宮崎市に本店を構える「おぐら」から、1991年に分社化し、2024年8月時点で延岡市に3店舗を展開している「延岡 おぐら」のサイトには、以下のようなことが書いてありました。

チキン南蛮誕生のお話
チキン南蛮生みの親は、おぐらの創業者 甲斐義光の兄である甲斐照幸です。
チキン南蛮がおぐらのメニューに登場したのは昭和40年以前であると言われています。
甲斐家の実家は延岡にあったため、照幸は延岡の自宅でチキン南蛮酢の試作を繰り返ししていて、最初はとても酸っぱかったと照幸の妻カツ子は話していました。
そういう意味では、延岡がチキン南蛮誕生の地と呼べるかもしれませんね。
チキン南蛮開発のきっかけは「もったいない」だったそうです。
当時は鶏肉を丸ごと仕入れており、モモ肉はチキンカツなどで商品になっていましたが、ムネ肉はあまり使われていませんでした。
戦後の貧しさを知る照幸は、その商品にならなかったムネ肉をどうにかして美味しく食べられないか考えていたところ、子供たちがアジの南蛮漬けの甘酢に唐揚げをつけて食べていたところから発想したと言われています。
タルタルソースをかけるのは、スルメにマヨネーズをつけるところから思いついたとも。
硬くパサパサになりやすいムネ肉をジューシーに美味しく、ご飯に合う味にしたのが「チキン南蛮」という料理法なんですね。
おぐらはチキン南蛮の発祥争いをするつもりはまったく無いのですが、いろいろと創業者や開発者の話が変わってしまっているため、少しだけそれについて書いておきたいと思います。
(おぐらでは、そんなことよりもチキン南蛮でお客様に喜んで頂くことが一番大事ということで一致しています)
Wikipediaなどでは延岡市内にあったロンドンというお店でおぐらの創業者たちが共に働いており、そこのまかない料理がチキン南蛮の原型であると書かれていますが、おぐらの創業者がロンドンで働いたという事実はありません。
ロンドンの前に「翁」というお店をやっていた樽井さんという方が照幸の妻の家と昔から懇意にしており、創業者がおぐら創業後上手くいかず、照幸の仲立ちでデミグラスソースやカレーソースの作り方を教わりました。
それが洋食店としてのおぐらの原点であると言えます。
その樽井さんがチキン南蛮の原型となる料理を作っていて、照幸がそれを食べたことがある可能性はありますが、それは推測の域を出ません。
また、時期的にももう一つの発祥と言われるお店の創業者の方が修行されていた時期とも大きなズレがあります。
そして、チキン南蛮は、もともとタルタルがかかっていなかったものにタルタルソースをかけることを思いついた・・・のではなく、そもそも「揚げた鶏肉を甘酢に漬け、タルタルソースかけた料理」こそがチキン南蛮として開発された料理なのです。
有名になってくると、いろいろと話が歪んでしまうようですね。

チキン南蛮誕生のお話

「おぐら 瀬頭店」の話と被っているところも、全く違うところもあり、結局のところ、ネットの情報を漁っているだけでは、真実はわからないという結論に至りました。笑

確かに言えるのは、宮崎県延岡市が発祥の地であることは間違いなさそうであり、そしてチキン南蛮はご飯にもお酒にもよく合い、本当に美味しすぎる料理であること。

おぐら本店

本場の宮崎県ではチキン南蛮が看板メニューのお店も多いため、毎回食べ歩きも楽しんでいます。

今回訪れたお店が、上述のチキン南蛮発祥のお店の一つ『おぐら本店』。

公式サイトには以下のように書いてありました。

全ては、山形屋横の路地裏から始まった。
私共は、昭和31年2月21日個人経営の洋食店として先代会長 甲斐義光が現おぐら本店の場所に開業。
おぐらのカレー・ステーキがまたたく間に人気となりロンドン、金なべと支店を次々に開店する。
その時、鳥を使った看板メニューをと考案したのがチキン南蛮である。
昭和40年に正式メニューとして発表すると、翌年には、店一番の人気メニューとなり現在に至る。
これが、チキン南蛮の発祥です。

https://www.ogurachain.com/index.html

現在は宮崎市の百貨店山形屋の横に本店を構え、他に「おぐら 瀬頭店」を展開している母体が「有限会社おぐら」、そして「延岡 おぐら」として1991年に分社化し、現在「味のおぐらチェーン 北出店」、「味のおぐらチェーン 旭ヶ丘店」、「味のおぐらチェーン イオン多々良店」の3店舗を展開しているのが「株式会社おぐら」。

そして「有限会社おぐら」出身で、かつての系列店「金なべ」を復活させたいという思いから平成28年12月8日にオープンし、現在「おぐら金なべCAFE」、「おぐらきんなべ住吉店」、「おぐらきんなべ宮交シティ店」の3店舗を展開している「おぐらきんなべ株式会社」もあるとのこと。

あと「株式会社おぐら」の暖簾分け?みたいな「おぐらチェーン レストランつの」というお店もあるようです。

『おぐら』がルーツのお店は数多くあるようですが、その原点というのがこの山形屋横の『おぐら本店』。

2016年に一度行ったことがありますが、前回はチキン南蛮のみ食べたので、今回はハンバーグがセットになったものを注文しようと思い再訪。

ちなみに『おぐら本店』は2022年に食べログの洋食百名店にも選出されています。

アクセス

場所は宮崎駅から徒歩12分くらいの距離。

駐車場は近隣コインパーキングを利用。

混雑状況

この日は土曜日、お店には開店20分前の10時40分に訪問。

この時誰も並んではいませんでしたが、既に店頭には名簿が置いてあり、8組11人待ち。

名前を書いて開店5分前に戻ってきたところ、19組33人待ちにまで増えていました。

そしてこの後すぐ店員さんが出てきて順番に名前を呼び、案内が始まったところでした。

無事一巡目に入店、2階席もあるようで、開店前に名前を書いてあった人は全員?ほとんど?入れたと思います。

しかし私が退店した11時25分くらいには20組以上の外待ちが出来ていたようで、なんか大変なことになっていました、流石土曜日ですね。笑

メニュー・商品ラインナップ

公式サイトにチキン南蛮を正式メニューとして発表したのは昭和40年と書いてありましたが、こちらのメニューには「昭和34年より守り続けた秘伝の味」と書いてあり困惑。

正式メニューになったのは昭和40年で、考案したのは昭和34年ということなんですかね?

もう情報がゴチャゴチャでよくわかりません。笑

今回はチキン南蛮とハンバーグをそれぞれ1/2サイズで楽しめる『ビジネスセット』を注文!

感想

【ビジネスセット】1200円(税込)

チキン南蛮は小麦粉を薄くまぶした若鶏の胸肉を揚げて甘酢にサッと漬け、玉葱、胡瓜、人参などの野菜と、茹で卵を刻んでマヨネーズと混ぜ合わせて作ったタルタルソースをかけているとのこと。

胸肉であっさりしていますが、パサつきやかたさは感じずしっとりした食感。

甘酸っぱくサッパリとした味わいに、まろやかで濃厚なタルタルソースの相性が素晴らしく、感動の美味しさ。

特にタルタルソースが好みにドンピシャで、ご飯が進みまくり止まりません。

ハンバーグは柔らかな食感、玉ねぎがやや大ぶりで良いアクセントになり、脂は控えめながら肉の旨味がギュッと詰まった感じ。

胡椒しっかりめの味付けで、デミグラスソースは肉の味わいを引き立てる丁度良い濃さ、こちらも相性抜群。

あとはサラダとスパゲティ、パセリなどが付いていました。

前回食べた時よりも感動が大きかった印象、やっぱりおぐらのチキン南蛮は大好きです。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.ogurachain.com/index.html

食べログ

味のおぐら 本店

0985-22-2296

宮崎県宮崎市橘通東3-4-24 

https://tabelog.com/miyazaki/A4501/A450101/45000012

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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