訪問日:2023年3月15日(水)
独特な特徴を持つ、名古屋のカレーうどん
個人的に名古屋のうどんといえば、味噌煮込みうどんやきしめんが真っ先に浮かびますが、どうやら『カレーうどん』も名物になっているとのこと。
カレーうどんは全国的に知られるメジャーな食べ物ですが、名古屋のものは通常のカレーうどんとは異なる特徴があるようです。
通常のカレーうどんは、鰹節などを使った和風出汁のつゆをベースに、カレー粉を溶いて片栗粉でとろみをつけて作られるそうですが、名古屋では鶏ガラなどのスープをベースに、ターメリックなどスパイスを何種類もブレンドし、小麦粉を炒ってカレールウを作り、さらに魚介類系の和風出汁を加えて作られるそうです。
濃厚でスパイシーな味わいで、麺も極太でコシの強いものが使われるとのこと。
発祥の歴史として、以下のような説が出てきました。
○昭和51年(1976年)創業の「若鯱家」(現在の屋号は「鯱乃家」)がルーツ。
○昭和20年(1945年)創業の「株式会社オリエンタル」の創業者がカレーを普及させるべく、宣伝カーに芸能人を乗せて全国津々浦々まで宣伝行脚した際、昼食にお店で素うどんやかけそばを注文し、それに「オリエンタル即席カレー」を湯溶きして食したものがルーツ。
鯱乃家
今回名古屋でカレーうどんを食べに来たお店が、上述の名古屋カレーうどん元祖といわれるお店『鯱乃家』。
1976年に「若鯱家」という名前で創業し、1992年に屋号を『鯱乃家』に変更したそうですが、現在でも店舗の2階には「若鯱家」の看板が残ったままになっています。
こちらのお店とは別に、同じくカレーうどんが看板メニューで、愛知・岐阜・三重県と東海地方を中心に東京・神奈川・埼玉と関東にも店舗を展開している、1987年に名古屋市中区栄にて創業した「若鯱家」というお店があります。
この2店の関係について、公式で触れられている訳ではないので正確な情報はよくわからないのですが、ネットで調べるとよく出てくるのが、『鯱乃家』出身の方が始めたお店が、先に「若鯱家」として商標登録をしたという話。
こういったパターンは他でもちょいちょい聞きますね。
以前「若鯱家」は行ったことがありますが、『鯱乃家』は今回初訪問。
ちなみにこちらの『鯱乃家』は2020年と2022年に食べログうどん百名店に選出されています。
アクセス
場所は黒川駅から徒歩1分の距離。
駐車場は無いようなので近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日は平日の水曜日、お店には夜営業開店直後の17時半に訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインナップ
メニューはカレーうどん以外にも色々ありますが、今回はもちろんカレーうどん一択。
感想
【カレーうどん】750円(税込)
創業から店主が何代も変わっているそうですが、カレーうどんの味は創業時から受け継がれているとのこと。
麺によく絡むとろみのある質感、濃厚でコクのあるカレーつゆは和出汁の味わい、スパイス感、辛さのバランスが素晴らしく、とても美味しいです。
うどんはモチッとコシの強い極太麺。
ご飯などを追加しなくてもカレーを全て飲み干してしまう美味しさ、大満足でした!
若鯱家のカレーうどんと食べ比べると、個人的には『鯱乃家』の方が好みという結果でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
カレーうどん 鯱乃家
052-915-8156
愛知県名古屋市北区田幡2-14-1
コメント