訪問日:2022年7月13日(水)
酒田ラーメンとは
『酒田のラーメン』または『酒田ラーメン』の名前で知られている、山形県酒田市を中心に提供されているラーメン。
特徴や歴史については、酒田市麺類食堂組合のラーメン店の有志で平成2年に結成され、酒田のラーメンの更なる向上を目指し、広報活動、イベント出店など様々な活動を行っている「酒田のラーメンを考える会」に詳しく書いてありました。
大正後期に中国人が「志那そば屋」として開店したのがルーツとされていて、その中国人に手ほどきを受け、技術が受け継がれて酒田市内にラーメン店が増えていったとのこと。
Wikipediaには1926年(大正15年)に天正寺町で中国人の幡恒昌が開店した「新盛軒」が始まりという説、金周培という中国人が戸野町に開店した「財源軒」が始まりという説、2つの説が紹介されていて、1927年(昭和2年)頃からお店が急増したと書いてありました。
特徴としては、煮干しやトビウオ、昆布などの魚介出汁をベースに、豚骨や鶏ガラ等の動物出汁の合わせたさっぱりスープ、麺は多加水の中細縮れ麺が多く、通常で200g~220gと麺量が多め(全国の一般的な量は100g~160g)、市内の約8割が自家製麺で「自家製麺率日本一」を掲げています。
またトッピングには透けて見えるほどの極薄皮でふわトロ食感のワンタンが入ることも多いとか。
ご当地ラーメンとして顕著な特徴があるかというと少ないかもしれませんが、単純に酒田のラーメンは美味しいお店が多くて個人的に大好きです。
酒田ラーメン照月
今回は北海道に車で下道を走って向かう途中、ちょうど酒田市を朝に通過予定だったので、朝営業しているラーメン店を探すことにしました。
訪れたのが山形県酒田市の本町にある、朝7時開店のお店『酒田ラーメン照月』。
こちらのお店は「満月」や「新月」というお店で修業をされた方が2006年10月にオープンした「酒田ラーメン花鳥風月」の系列店で、2018年12月にオープンしたようです。
店名は尊敬する兄弟弟子が営んでいたお店「昇月」から名付けたとのこと。
「酒田ラーメン花鳥風月」の本店は以前一度行ったことがあり、とても美味しかったのでお気に入りのお店。
こちらのお店にも期待が高まりますね。
アクセス
場所は酒田駅から徒歩20分くらいの距離で、酒田市役所のすぐ近く。
駐車場は6台分あるとのこと。
混雑状況
この日は平日の水曜日、お店には8時15分くらいに到着。
この時先客はおらず私のみでしたが、その後続々と来店してすぐに7~8割くらい席が埋まりました。
メニュー・商品ラインナップ
注文は券売機での食券購入。
今回は看板メニューという『ワンタンメン』を注文。
麺量は普通盛で220gと多めですが、朝にピッタリな小盛があるのも嬉しいところ。
とはいえ小盛でも135gと一般の並盛くらいはあります。
この後も色々食べる予定だったので、無理せず小盛を選択。
麺は太麺と細麺で選べますが、オススメを聞いたところ細麺のようだったので、そちらでお願いしました。
上質な豚脂に煮干しの香りを纏わせた油入りのこってりにも変更可能ですが、今回はそのままで注文。
感想
【小盛りワンタンメン(細麺)】680円(税込)
スープにはイワシ煮干し、トビウオ、カツオ、昆布、干椎茸、親鶏、モミジ、豚ガラ、豚肉などを使用し、時間をかけてじっくりと炊き上げているとのこと。
醤油は山形県産丸大豆醬油と生揚げ醤油を使用。
油はほとんど浮かないスッキリとした口当たり、魚介出汁の旨味を活かしたとても奥深く優しい醤油味で、ゴクゴク飲んでしまう止まらない美味しさ。
麺は手揉みを加えた縮れ麺、プリプリした弾力にモチモチした歯触り、ツルッと喉越しも抜群。
ワンタンはとろける柔らかさの薄皮に、中のお肉は弾力のある食感。
海苔は風味が良く、チャーシューはあっさりと上品な味わい、ネギはシャキシャキで食感が良く、トッピングもどれも美味しかったです。
朝から絶品のラーメンがいただけて、最高の1日の始まりでした。
酒田ラーメンはやっぱり美味しいですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/sakata_shougetsu/?hl=ja
食べログ
照月
山形県酒田市本町3-2-10
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