訪問日:2023年4月29日(土)
生チョコレート発祥のお店『シルスマリア』
「生チョコレート発祥のお店」として知られる洋菓子店『シルスマリア』。
1982年2月に神奈川県平塚市にて、スイス菓子店として創業。
店名はスイス東南部のエンガディン地方にある、アルプスの雄大な山々と、美しい湖に囲まれた「シルス村」の中心地の呼び名『シルスマリア』が由来とのこと。
創業店である平塚店の店舗は、シルスマリアの山小屋をモチーフに造られているそうです。
店舗は2023年11月に公式サイトを確認した時点で、神奈川県と東京都に合計5店舗を展開。
創業店の平塚店は現在も残っていますが、本店は2011年9月に横浜・馬車道通りにオープンし、その後2019年にリニューアルオープンした「馬車道本店」に変わったようです。
「生チョコレート」が誕生したのは1988年。
最初はチョコレート菓子や焼き菓子、ケーキなどを中心に販売していたそうで、当時特に人気だった商品というのが、刻んだ栗とたっぷりの生クリームにカスタードクリームを混ぜ合わせ、サクサクのパイ生地で包み込んだ「生パイ ベルク」。
しかしこの時チョコレートの可能性を追求し続けていたそうで、”もっと、口に入れた瞬間にとろけるような、なめらかに後味をひく、そんな味わいのチョコレートを作ることはできないものか”と開発された商品が「生チョコレート」。
商品名は当時からの人気商品である「生パイ ベルク」にちなんで「生チョコレート」と名付けられたそうです。
「生チョコレート」とは
「生チョコレート」とは、溶かしたチョコレートにクリームや洋酒、ピューレなどを加えて作られる「ガナッシュ」を冷やして固め、カットしたもの。
なめらかで柔らかい食感が魅力的、しかし水分が多いことから一般的なチョコレートよりも日持ちがしません。
同様のお菓子は1930年代に、「パヴェ・ド・ジュネーブ(ジュネーブの石畳)」という名前でスイス・ジュネーブのチョコレートメーカーによって作られたといわれています。
一般的な名称は「パヴェ・オ・ショコラ(石畳チョコレート)」、石畳のような形状に、表面の粉糖が雪を連想させることから「パヴェ・グラッセ(冷たい石畳)」とも呼ばれ、今では多くのチョコレート店で販売されている、スイスの人気チョコレートの一つになっているとのこと。
日本においては、消費者の商品選びの目安となるチョコレートの規格基準を定めた「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」において以下のように規定されていて、これは日本独自の規格だそうです。
チョコレート類の表示に関する公正競争規約
第4条 (3)生チョコレート
次のいずれかの基準に適合するチョコレート又はチョコレート菓子に限り表示することができる。
ア)
チョコレート生地にクリームを含む含水可食物を練り込んだもののうち、チョコレート生地が全重量の60%以上、かつクリームが全重量の10%以上のものであって、水分が全重量の10%以上であること
イ)
アに適合するチョコレートにココアパウダー、粉糖、抹茶等の粉体可食物をかけたもの、又はチョコレート生地で殻を作り、内部に前号に適合するチョコレートを入れたものであって、当該チョコレートが全重量の60%以上、かつチョコレート生地の重量が全重量の40%以上であること
こういった「日本式生チョコレート」は『シルスマリア』が発祥の店であり、その美味しさから評判となって、生チョコレートの一大ブームを起こしたそうです。
シルスマリア 平塚店
バレンタインシーズンなどに百貨店で開催されるチョコレート博覧会など、チョコイベントでは必ず見かける有名店。
私もシルスマリアの生チョコ自体は何回か購入したことがあり、とても美味しくてお気に入り。
最初に販売された商品である「公園通りの石畳 シルスミルク」をはじめ、個人的には「竹鶴ピュアモルト生チョコレート」や「紅南高生チョコレート」など、お酒を使った生チョコが特に好みです。
今回は初めて創業店である平塚店を訪問。
こちらの店舗では看板商品である生チョコレートはもちろん、人気商品の「生パイ ベルク」の他、店舗工房併設ならではの平塚店でしか出会えないケーキも多数販売しているとのこと。
夏は「生チョコソフトクリーム」も人気だそうです。
今回は生チョコではなく、まだ食べたことがないケーキを買ってみることにしました。
アクセス
場所は平塚駅から徒歩11分くらいの距離。
駐車場は7台分あるとのこと。
混雑状況
この日は土曜日、お店には13時半頃に訪問。
この時店内には先客2人で空いていました。
メニュー・商品ラインナップ
ケーキは種類豊富で悩みますが、やはり一番惹かれるのはチョコケーキ。
今回はガッツリチョコ!っていう感じの「石畳」と、店名の入った「シルスマリアのショートケーキ」を購入!
感想
【石畳】550円(税込)
中にはチョコスポンジやチョコムース、生クリーム?などが入り、上には生チョコもトッピング。
苦味控えめのまろやか濃厚なチョコ味に、クリームの美味しさが相まってミルキーな味わい、全体的に甘さは強めの印象。
期待通りガッツリチョコ!なケーキでした。
【シルスマリアのショートケーキ】550円(税込)
白いものは全部生クリームと思ったのですが、一番上の層はネットリとした粘度のある質感で、濃厚なホワイトチョコのような味わい。
柔らかでしっとりとしたスポンジはとても口溶けがよく、イチゴはしっかり食感でありながら甘さが強くて、とても美味しいショートケーキでした。
どちらも美味しかったですが、このショートケーキが特に好みで絶品!
次回はシルスマリアで唯一カフェを併設している店舗という「シルスマリア 馬車道本店」に行ってみたいと思います!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
シルスマリア 平塚本店
0463-33-2181
神奈川県平塚市龍城ケ丘2-3
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