訪問日:2022年7月24日(日)
お味噌汁食堂 そらみそ

石川県金沢市の金石(かないわ)にある、伝統味噌と地元食材を使ったお味噌汁とおむすびを提供しているお店『お味噌汁食堂 そらみそ』。
店名は「金石に広がる青い空」と「港で漁師を迎えるお母さんがつくる、おいしいお味噌汁」をイメージして名付けたとのこと。
昭和18年(1943年)に造船会社として始まり、現在は港湾・海洋土木工事、公共工事などを手掛ける「加賀建設株式会社」が運営し、メニュー開発は男性2人のフードユニット「つむぎや」が手掛けたそうです。
オープンは2016年10月18日、「コッコレかないわ」という施設内にあります。
「コッコレかないわ」は人口減少など金石の活気が失われつつある中、地域資源を掘り起こして町を活性化させようと、情報発信拠点として「加賀建設株式会社」が作った新複合施設。
『お味噌汁食堂 そらみそ』の他にもテラスやラウンジ、フリースペース、野外緑化スペース、キッズファッションのお店などがあるとのこと。
今回訪れた「金石店」の他、「金沢百番街Rinto店」もあるそうで、2022年11月にはそらみそが手掛ける本格和食料理屋「空潮 空汐(そらしお)」も誕生したそうです。
アクセス
お店の近くに駅は無く、金沢駅から車で15分くらいの距離。
駐車場はお店の周辺にありました。
混雑状況
この日は日曜日、お店には9時20分頃に訪問。
通常は11時から、日曜日のみ9時から営業しているようです。
この時店内の席は5割くらい埋まっていた印象。
メニュー・商品ラインアップ

今回はお味噌汁とおむすび2つが付いた『そらみそ定食』を注文。
お味噌汁はこの時「港町のめった汁」以外売り切れでしたが、元々めった汁が食べたかったので問題無し。
おむすびはせっかくなので金沢らしい具材が食べたいと思い、「さばのこんか漬け」と「ふぐの子クリームチーズ」を選択。
感想

【そらみそ定食(港町のめった汁・さばのこんか漬け・ふぐの子クリームチーズ)】900円(税込)
「めった汁」は石川県の郷土料理で、さつまいもや大根、人参といった根菜類をたっぷり使った具沢山の豚汁のこと。
「やたらめったら具を入れる」や「めったに食べられない豚肉が入った汁物」など、名前の由来は諸説あるそうです。

豚肉は煮込まれたものだけでなく味噌豚の炙りも入っていて、他にもゴボウや人参、サツマイモなどの根菜類、あおさ海苔?などの海藻、こんにゃくなど、具材がゴロゴロたっぷり入っています。
味噌の香りと濃い出汁の旨味が良く効いていますが、塩気は控えめの優しい味わい。
野菜たっぷりでとてもヘルシー、海藻の風味も相性良いですね。
味噌豚の炙りは香ばしくて少し厚切りのモチッと食感、おかずにもなる美味しさでした。

おむすびはどっちの具材が入っているのかわかりやすいように、上にちょこんとカケラが乗せてあります。
具材はこれだけでなく、もちろん中にしっかり入っています。
「こんか漬け」というのは、石川県での魚のぬか漬けのことだそうです。
ぬか漬けならではの少しクセのある香りと、凝縮された力強いサバの旨味がご飯進みまくりの美味しさ。
「ふぐの子」は毒のあるふぐの卵巣を、長い年月をかけて塩漬けにして発酵させることで無毒化させる、石川県の伝統的な郷土料理。
無毒化されるメカニズムについては未だ科学的に解明されていないそうで、伝統的な製法が守られている石川県でしか製造と販売が許可されていないそうです。
芳醇なチーズに濃厚な旨味の魚卵がとても相性良く、こちらもめちゃくちゃ美味しいです。
そして豚汁とおむすびの組み合わせは最高の幸せ、たまらないですね。
他のお味噌汁やおむすびも食べてみたいですし、季節によってメニューも変わるようなので、また再訪したいお気に入りのお店になりました。
オリジナルスイーツというみそソフトクリームも人気らしいので、次回はそちらも食べようと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/soramiso.official
食べログ
お味噌汁食堂そらみそ
076-256-5207
石川県金沢市金石西1-2-15
コメント