訪問日:2024年12月7日(土)
いのぶた鍋とは
山梨県山梨市、笛吹川上流地域の三富地区(旧三富村)の特産料理である「いのぶた鍋」。
「いのぶた鍋」は、ごま味噌汁などに「いのぶた肉」を入れ、地元でとれた野菜やきのこと共に煮込んだ鍋料理。
山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、更に代表的な47品目として絞られた「特選やまなしの食」に選定されています。
「いのぶた」は猪と豚を掛け合わせたもの。
丁寧に育てられた「いのぶた」の肉は、豚肉より柔らかくて赤みが鮮やか、さっぱりとしていて脂に甘みとコクがあり、猪特有の臭みも少ないことが特徴で、猪と豚の長所だけが残るそうです。
昭和47年に養豚場の豚舎に野生の猪が侵入して豚と交わり、偶然出来た毛並みの変わった豚の子3頭が生まれたことがきっかけ。
山菜や川魚といった、一般的な名物以外を探していた当時の村長らが、この「いのぶた」に着目。
昭和48年9月に新たな繁殖のため、和歌山から2頭の猪を入れて、本格生産がスタートしたとのこと。
三富地区の食堂や民宿でいのぶた料理が提供されるようになり、中でも多くの野菜と一緒に煮込んだ「いのぶた鍋」は定番の人気メニューに。
当初は6軒で飼育が開始されたそうですが、飼育が容易ではないことや、高齢化などで現在では1軒もなくなってしまったとのこと。
しかしいのぶた肉を県外から取り寄せる形で、料理のみ郷土の味として受け継がれており、現在でも食堂や民宿、道の駅などでいのぶた料理が提供されています。
ちなみに現在でもいのぶた肉を生産している国内の産地としては、和歌山県すさみ町、兵庫県淡路島、群馬県上野村などがあります。
民芸茶屋 清水


今回訪れたお店は、山梨県山梨市三富川浦の国道140号沿いにある『民芸茶屋 清水』。
創業年など詳しい情報は調べてみてもよくわからなかったのですが、過去にグルメ漫画「美味しんぼ」で紹介されたことがあるそうです。
以前はこちらのお店でもいのぶたを飼育していたそうですが、現在では群馬県上野村産を使用しています。
山梨県の公式サイトに「いのぶた鍋」が食べられるお店として紹介されていたので、今回行ってみることにしました。
アクセス
近くには電車が通っておらず、今回は車での訪問。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には13時半頃に訪問。
この時先客は1組か2組で空いていました。
メニュー・商品ラインアップ






今回は「いのぶた鍋」が目当てですが、他にも「いのぶたバーベキュー」、「いのぶた肉めし」、「いのぶたラーメン」、「いのぶたほうとう」、「いのぶたうどん」、「いのぶた串焼」など、いのぶた料理の種類が豊富でした。
感想


【いのぶた鍋】1800円(税込)
最初にある程度火が通った状態で提供されますが、お肉にまだ赤みが残っているので、これに火が通って白くなったら大丈夫とのこと。
つゆはいのぶたの骨で取った出汁にみりん、自家製味噌などを加えるそうで、具材はいのぶた肉の他、かぼちゃ、にんじん、大根、ごぼう、白菜、ネギ、しめじ、里芋などが入っていました。

味付けは甘さ控えめで、味噌の旨味がキリッと効いた感じ。
お肉はややパサつきとかたさもありましたが、臭みがなくて旨味が濃く、脂身に甘みとコクがあってとても美味しかったです。
野菜もどれも美味しかったですが、個人的にごぼうが食感と風味が際立つ粗めのカットだったのが好みでした。

サービスでリンゴをいただきましたが、サクッと甘くて良いデザートになりました。
美味しかったです「いのぶた鍋」!
これからも三富地区の名物として受け継がれていって欲しいですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
民芸茶屋 清水
0553-39-2911
山梨県山梨市三富川浦339-1
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