訪問日:2022年9月23日(金)
出雲ぜんざい餅

島根県出雲市、出雲大社正門前の「ご縁横丁」にある、出雲名物「ぜんざい」の専門店『出雲ぜんざい餅』。
こちらのお店は出雲市今市町に本店を構え、代表銘菓「宿禰餅」で知られる、明治5年(1872年)創業の老舗和菓子店『坂根屋(さかねや)』が手掛けるお店。
出雲は「ぜんざい発祥の地」としてぜんざいが名物になっているとのこと。
坂根屋の公式サイトによると、2007年に坂根屋の社長を中心とし、出雲大社周辺の新名物を創ろう!という動きがあったそうで、「祇園物語」の文献を紐解くと、出雲がぜんざい発祥の地と書かれているのを発見したそうです。
そして出雲のぜんざいを全国に広めるため「出雲ぜんざい学会」という組織を設立し、出雲ぜんざい運動を起こしたそうです。
「出雲ぜんざい学会」の公式サイトには以下のように書いてありました。
ぜんざいは、出雲地方の「神在(じんざい)餅」に起因しています。
http://www.1031-zenzai.com/history
出雲地方では旧暦の10月に全国から神々が集まり、このとき出雲では「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事が執り行われています。
そのお祭りの折に振る舞われたのが「神在(じんざい)餅」です。
その「じんざい」が、出雲弁(ずーずー弁)で訛って「ずんざい」さらには「ぜんざい」となって、京都に伝わったと言われています。
「ぜんざい」発祥の地は出雲であるということは、江戸初期の文献、「祇園物語」や「梅村載筆」(林羅山筆:儒学者)、「雲陽誌」にも記されています。
「ぜんざい」の由来はWikipediaによるともう一つ説があるそうで、以下のように書いてありました。
仏教用語である「善哉(ぜんざい・よきかな)」を由来とする説。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9C%E3%82%93%E3%81%96%E3%81%84
一休宗純が最初に食べたとされ、この食べ物の美味しさに「善哉」と叫んだ事から名称とされた。
「善哉」とは仏が弟子を褒める時に使う言葉であり、サンスクリット語の素晴らしいを意味する「sadhu」の漢訳である。

今回は出雲大社で参拝を終えた後、やっぱり出雲に来たらぜんざいを食べなければと思い、こちらのお店に初訪問。
アクセス
混雑状況
この日は祝日の金曜日、お店には17時20分頃に訪問。
この時先客はおらず空いていました。
メニュー・商品ラインアップ


ぜんざいは色々な種類がありましたが、数量限定という「まこもぜんざい」が特に気になり、まだこの時残っていたので、迷わずこちらを注文。
感想


【まこもぜんざい】800円(税込)
「真菰(まこも)」は「出雲国風土記」や最古の薬草辞書である「本草和名」にも登場する薬草で、古くから神事仏事にも用いられ、出雲大社では、ご本殿しめ縄や毎年6月1日に執り行われる凉殿祭に使われているそうです。
4月初旬に芽を出して10月には2m以上に成長するそうで、9月下旬に茎が肥大化して出来る「マコモタケ」は高級食材として珍重されているとのこと。
フワフワと泡立っていて、ほんのり抹茶のような風味が広がる、素朴でミルキーな味わい。
イメージはなんとなく抹茶豆乳ラテみたいな感じです。
トッピングされた出雲産大納言小豆を使った粒あんが食感と甘さの良いアクセントになっていて、奥出雲産糯米で作る紅白のお餅はモッチリとした柔らかめの食感。
通常の小豆ぜんざいに比べるとかなりあっさりした味わいのぜんざいでしたが、これはこれで面白くて良かったです!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.sakaneya.jp/zenzai.html
食べログ
出雲ぜんざい餅
0853-53-5026
島根県出雲市大社町杵築南840-1
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