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真っ黒なタレに太くて柔らかなモチモチ食感、名物『伊勢うどん』の老舗!【伊勢うどん 奥野家】(三重県伊勢市)

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本サイトでは、実際に訪れた際の感想とともに、お店の基本情報や混雑状況、アクセス・駐車場情報、メニューや商品ラインアップなどを可能な範囲で調査し、記事を執筆しています。

名物・ご当地グルメ・郷土料理を取り上げる記事では、その名物の特徴や歴史を詳しく解説しております。

本記事の内容は、確認時点(訪問日・更新日等)の情報に基づいています。メニュー構成や価格、営業時間、定休日などは変更される場合があります。最新の状況は店舗公式サイトやSNS、または直接の問い合わせでご確認ください。

訪問日:2025年7月19日(土)

目次

伊勢うどんとは

三重県伊勢市を中心に食べられている郷土料理「伊勢うどん」。

長時間茹でた太くて柔らかい麺に、たまり醤油と様々な出汁、みりんなどを混ぜた黒いタレをかけ、具材は刻みネギが載るくらいでシンプルなのが標準スタイル。

黒いタレはその見た目とは裏腹に、塩気は控えめで甘さと旨みが強くまろやかな味わい。

通常のうどんよりも倍以上太く、極端に柔らかいことから、好みが分かれるうどんとしても知られています。

伊勢市の農家では江戸時代以前から稲の裏作として麦を育てていたそうで、「伊勢うどん」のルーツは、農民たちが麦を挽いてうどんを打ち、地味噌から取れた「たまり」をかけて食べたものといわれています。

うどん屋としての始まりは、一説では伊勢市浦田町橋本屋七代目の小倉小兵さんがうどん屋を開業したのが最初といわれています。

伊勢市には古くから信仰されてきた伊勢神宮があり、江戸時代に多くの参宮者が訪れた鳥居前町の宇治と山田は大きく発展を遂げ、「伊勢うどん」はうどん屋や茶店で提供されるようになって改良されてゆき、江戸時代中期に現在のような形になったと考えられているとのこと。

「伊勢うどん」は茹でっぱなしで置くことですぐに提供できるため、伊勢参りの大勢の客を待たさずすぐに提供できるファストフード的な側面があり、その太さと柔らかさから、食べ応えがありつつ消化が良いため、長旅で疲れた人々に喜ばれたそうです。

江戸時代後期になると各地に多くのうどん屋が存在し、「伊勢うどん」は伊勢参りの記念に食べられる名物として知られていたとのこと。

ただ、元々は「うどん」や「素うどん」、「並うどん」などと呼ばれていたそうで、「伊勢うどん」という呼び名が誕生したのは割と最近のことといわれています。

昭和40年代初め頃に伊勢でうどんを食べた有名な作詞家がラジオで「伊勢の珍しいうどんなので伊勢うどんというのがよいのでは」という趣旨の発言をし、昭和47年に伊勢市麺類飲食業組合が統一名を決め、組合員向け献立表に記載したことで「伊勢うどん」という呼び名が誕生。

普通に作ると手間がかかるためお店で食べられるのが一般的でしたが、昭和43年に小袋化した茹で麺とタレが開発されたことから、家庭でも手軽に食べられるようになって一気に広まり、伊勢土産の定番としてお土産商品も充実しています。

2007年に農林水産省が全国各地から選定した「農山漁村の郷土料理百選」には「てこね寿司」と共に「伊勢うどん」も選出。

令和6年度には文化庁が我が国が誇る多様な食文化を次の世代へ継承するとともに、国内外へ広く発信していくために取り組む「100年フード」の「伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~」に認定されており、有識者から特に評価が高かったとして「有識者特別賞」も受賞しています。

伊勢うどん 奥野家

今回訪れたのは、伊勢神宮内宮の門前町、通称「おはらい町」にあるお店『伊勢うどん 奥野家』。

創業は1910年(明治43年)10月2日。

初代の奥野佐吉さんが伊勢神宮外宮前で参拝客にうどんをもてなしたことが始まりとのこと。

現在地である内宮前には3代目の頃に移転し、4代目が1995年に松阪牛などを提供する飲食店「牛ステーキおく乃」をオープン。

2025年7月に確認した時点で、伊勢市内の食べログうどんランキングでは4位という高評価です。

今回は「第73回伊勢神宮奉納全国花火大会」のために伊勢を訪れましたが、昼間はやはり食べ歩きを楽しみたいところ。

特に「おはらい町」は魅力的なお店が盛り沢山で、こちらのお店もその一つ、今回初訪問です。

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