訪問日:2025年8月24日(日)
和歌山ラーメンとは
和歌山ラーメンは、豚骨醤油のスープにストレートの細麺、具には刻んだ青ネギ、メンマ、チャーシュー、ナルトではなくカマボコ(カマボコ型にナルト模様が入った千代巻なども)が入ることが特徴。
また、卓上にはゆで卵や早寿司(しめ鯖の押寿司)があり、会計時にいくつ食べたかを自己申告するという、独特なシステムもあります。
和歌山ラーメンでは早寿司を食べる文化があることから、麺量は比較的少なめに設定されているといわれています。
スープは大きく分けて、さらりとしたスープが特徴の「醤油ベースの豚骨醤油味」と、ぐらぐらと煮出した白湯スープが特徴の「豚骨ベースの豚骨醤油味」の2つの系統があります。
新横浜ラーメン博物館が提唱した呼び名では、前者は「車庫前系」、後者は「井出系」と呼ばれます。
「井出系」という呼び名は、和歌山ラーメンが全国に知られるキッカケとなり、ご当地ラーメンブームを巻き起こした昭和28年創業の名店「井出商店」がルーツ。
そして「車庫前系」は、和歌山ラーメンの原点にあたる屋台文化がルーツとなっています。
戦後になると、和歌山駅から県庁を通り、海南に抜ける市電の拠点になる駅に、中華そばの屋台が出るようになったそうです。
特に市電の車庫があった車庫前駅周辺は一番の繁華街で賑わい、屋台の数も一際多かったとか。
市電が姿を消すと、屋台の多くは店舗を構えるようになっていき、この屋台の流れを組むラーメンが「車庫前系」と呼ばれています。
まるやま中華そば

今回訪れたのは、和歌山県和歌山市小松原にあるお店『まるやま中華そば』。
車庫前系和歌山ラーメンの代表格として知られている老舗の人気店。
公式サイトなどは見当たらず、お店の詳細について正確な情報はよくわかりませんでしたが、創業は「1960年」や「戦後間もなく屋台で開店した」といった情報が出てきました。
本店は「小松原店」のようで、他に「塩屋店」や「新中島店」もあるようですが、各店舗の関係は直営店か暖簾分け店なのかよくわからず。
今回訪れた『まるやま中華そば 小松原店』は翌1時半と深夜まで営業しており、今回白浜から大阪へ下道で帰っている途中、和歌山市の到着がかなり遅い時間になったので、まだ営業しているこちらのお店へ寄っていくことにしました。
アクセス
場所は宮前駅から徒歩30分ちょいの距離。


駐車場は店舗裏にありました。
混雑状況
この日は日曜日、お店には23時50分頃に訪問。
この時先客は2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ




ラーメンは基本の中華そばにトッピングを変えたラインアップ。
おでんも人気のようで、中華そばとのセットメニューもありました。
今回は『中華そば大盛り(2玉入)』を注文!
感想

【中華そば大盛り(2玉入)】950円(税込)
大盛りは2玉なので流石にボリューム満点!
スープは結構しっかり豚骨風味が利いていますが、香り高い醤油風味も相まって、そこまでクセは感じないバランスの良い味わい。
サラッとした口当たりで程良いコクがあり、王道の車庫前系和歌山ラーメンらしい味わいでとても好みです。
麺はシコッとした食感で小麦風味も香り、スープとの馴染みも良い感じ。
チャーシューは小ぶりでパサッとかための食感ですが、肉の旨みは濃く美味しかったです。
退店時は日付も変わる時間になってしまいましたが、帰りに美味しいラーメンが食べられて本当に良かったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
まるやま中華そば 小松原本店
073-423-6071
和歌山県和歌山市小松原6-1-14

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