訪問日:2025年9月1日(月)
土佐あかうしとは
高知県のブランド牛である「土佐あかうし」。
日本固有の肉用牛である和牛は黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4種類に分類され、それぞれルーツや改良過程は異なるものの、和牛のうち95%は全国的に飼育されている黒毛和種が占めるそうです。
「土佐あかうし」は褐毛和種であり、褐毛和種は熊本系と高知系に分かれ、熊本系は北海道や熊本県で飼育されていますが、「土佐あかうし」が該当する「褐毛和種・高知系」は高知県でのみ飼育されている品種。
ルーツは明治時代に役牛として九州方面から導入された朝鮮牛であり、性質温順で動作機敏、暑さや粗食にも耐え、使役牛として在来牛に遙かに勝るため、水稲二期作地帯の農家に飼育されていたとのこと。
昭和30年代後半以降は和牛の価値が肉用へと転換したことから、産肉能力を主体とした改良がすすめられ、現在の「土佐あかうし」が誕生。
熊本系とは異なる「褐毛和種・高知系」の外見上の特徴は、褐色の体毛色に加えて、目の回り・鼻・角・蹄・しっぽの先などが黒い「毛分け」があること。
肉の特徴としては、皮下脂肪が薄く可食部分が多い、赤身とサシのバランスが良くあっさりヘルシー、赤肉部分に旨味がありのどごしの風味が良いなどの評価があるとのこと。
「土佐あかうし」の年間出荷量は約500頭で、これは和牛生産量のうちたったの0.1%であり、その希少さから「幻の和牛」とも呼ばれています。
高知県では平成21年度に「土佐和牛ブランド推進協議会」を設立し、「土佐あかうし」としてブランドを立ち上げ、平成24年8月には地域団体商標を取得、希少で独自の特徴がある「土佐あかうし」のPR活動を行っているとのこと。
TOSA WAGYU あか

今回訪れたお店は、高知県高知市帯屋町にある土佐あかうし専門店『TOSA WAGYU あか』。
こちらは「土佐あかうし協会」が、土佐あかうしの魅力を発信するアンテナショップとして、2024年6月30日にオープンしたお店。
「土佐あかうし協会」は高知県の土佐あかうしの魅力を発信し、知名度上昇、生産者のサポート等を通じて土佐あかうしに関する産業の発展に貢献し、土佐あかうしを高知の新しい食の観光資源にすることを目的に2024年に設立された協会。
『TOSA WAGYU あか』の店長の方は「土佐あかうし協会」の広報理事を務めているとのこと。
特に金・土・日・月のみ営業しているランチがお得なので、今回は昼に行ってみることにしました。
アクセス
場所はとさでん「蓮池町通駅」から徒歩3分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日は平日の月曜日、お店には11時40分頃に訪問。
この時先客は2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ



今回はランチメニューの中で特に惹かれた『炊き立て仁井田米のローストビーフ丼御膳』を注文!
感想


【炊き立て仁井田米のローストビーフ丼御膳】2000円(税込)
≪内訳≫
ローストビーフ丼小2膳(1膳を土佐あかうし牛すき丼小に変更可能)・汁物・ミニサラダ・お漬物・小鉢3種
ローストビーフ丼小を2膳にする場合は、サルサソースなど味変も用意されているそうですが、今回は牛すき丼小も食べたいと思ったのでこちらを選択。

ローストビーフはかなり薄めで全体の量は少なめですが、ムッチリと柔らかでとろけるような食感に、ほんのり香ばしい風味と上品な旨みがあり、とても美味しい赤身です。
お茶碗サイズなので卵黄の比率が高く、少し卵かけご飯のようになりとてもまろやか。

牛すき丼はお肉の旨みを引き立てつつ濃厚で甘辛い味付けに、シャクシャクと香り高い玉ねぎ、まろやかな卵黄がとても相性が良く、ご飯進みまくりの美味しさ。
どちらも美味しかったですが、個人的には牛すき丼の方が好みという結果だったので、変更して正解でした。
美味しかったです「土佐あかうし」!
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/tosawagyu_aka
食べログ
あか
090-3182-1129
高知県高知市帯屋町1-2-10 森田ビル 1F

コメント