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五色そうめんを使った『鯛そうめん』が看板メニュー、松山でお気に入りの郷土料理店!【郷土料理 五志喜】(愛媛県松山市)

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訪問日:2023年3月19日(日)

目次

『鯛そうめん』とは

愛媛県の代表的な郷土料理の一つ『鯛そうめん』。

愛媛県に限らず、滋賀県、兵庫県、岡山県、広島県、香川県、熊本県などでも郷土料理になっているようで、各地域によって詳細は異なります。

愛媛県では鯛を一尾丸ごと姿煮にしたものを、茹でた素麺と一緒に大皿に盛りつけ、鯛の煮汁をつけ汁もしくはかけ汁として食べるとのこと。

白波のような形に盛りつけた素麺を鯛が泳ぐように飾る豪華な料理のため、婚礼や棟上げ、還暦などのお祝いの席で振る舞われるそうです。

婚礼では細く長く幾重にも幸せが続くようにと願いを込めた素麺と、めでたい鯛の組み合わせは、両家の親族がめでたく対面したことを祝うともいわれ、縁起をかつぐ意味合いがあるそうです。

南予地方では「鯛のめんかけ」とも呼ばれ、錦糸卵、千切りしいたけを付け合わせとして薬味と一緒に食べるとのこと。

中でも宇和島市では、上座に「鯛そうめん」と「ふくめん」という彩りの鮮やかな大皿を2皿並べておく風習があるそうです。

松山市周辺では「鯛めん」とも呼ばれ、五色素麺を用いることが多く、神への供物になったといわれているそうです。

七夕の織女にちなみ、糸のような素麺を食べるようになったとも伝えられ、七夕に素麺を食べるという室町時代の風習が江戸時代に庶民に広がったといわれています。

郷土料理 五志喜

今回愛媛で鯛そうめんを食べに訪れたお店が、愛媛県松山市にある鯛そうめんが看板メニューの郷土料理店『郷土料理 五志喜(ごしき)』。

こちらのお店は現在愛媛県東温市に本社・工場を構える、五色そうめんの製造元「五色そうめん株式会社」がルーツとのこと。

藩主松平定行の国替えに従って伊勢桑名から移り住んだ初代が、松山の地で素麺商として寛永12年(1635年)4月に創業。

「五色そうめん」は享保7年(1722年)に八代目の娘が椿神社への参拝の折、美しい五色の糸が下駄に絡みついたのを見て、「そうめんに五色の色をつけてみては?」と父親にすすめたのがキッカケで誕生したそうです。

その彩りが評判になり、参勤交代の際には八代将軍徳川吉宗に献上し、「格別上品至極」と賞賛され、朝廷からも「美麗五色は唐糸の如く美し」との綸旨を賜り、全国的に知られるようになったそうです。

幕末ごろから流行した「伊予節」にも松山の名物名所のひとつに唄われているとのこと。

「有限会社森川商店」、「五色そうめん株式会社森川」などの組織変更を経て、令和4年1月1日に現在の会社名である「五色そうめん株式会社」になったようです。

『郷土料理 五志喜』は昭和42年4月20日に本店隣接地に「麺房五志喜」を開店したのが始まりで、平成20年7月1日には営業譲渡の上、業務提携する形になっているようです。

以前も一度訪れたことがあるお店ですが、またここの鯛そうめんが食べたくなり、6年半ぶりの訪問。

アクセス

場所は大街道駅から徒歩6分、県庁前駅から徒歩7分の距離。

駐車場は無いので近隣コインパーキングを利用。

混雑状況

今回は1週間くらい前にホットペッパーグルメでネット予約をしてからの訪問。

この日は日曜日、お店には予約時間の11時半から少し早い11時15分に着きました。

この時店内全体の混雑状況はわかりませんでしたが、チラホラお客さんが訪れる感じで大混雑という感じではありませんでした。

メニュー・商品ラインナップ

鯛そうめんをはじめ、鯛めし、じゃこ天、せんざんきなど様々な郷土料理があり、色々楽しめるセットメニューが多いのが魅力的。

今回は小ぶりの鯛が丸ごと乗った姿身の鯛そうめんランチを注文したところ、この時姿煮は品切れだったので切身のみになるとのこと。

残念でしたが鯛そうめんが食べられるだけで嬉しいので、切身バージョンで注文!

感想

【鯛そうめんランチ切身(冷)】2150円(税込)

内訳は鯛そうめん、じゃこ天、伊予のみかん寿司、本日の小鉢、釜揚げちりめんサラダ。

そうめんはもちろん五色そうめんで、赤は梅、緑は抹茶、黄色はみかん、茶色はもち麦で色づけられているそうです。

黒いつゆは鯛の煮汁、とっくりの中にかつおと昆布の和風出汁が入っていて、お好みの濃さで割っていただきます。

麺はツルツルシコシコで食感も喉ごしも抜群。

つゆは鯛の旨味がよく効いていて、一般的なつゆと比べると格別の美味しさ!

切身は甘辛の味付けで、ホロホロと脂も乗ったとろける食感、これ激ウマです。

薬味がたっぷりなのも贅沢、しかし種類も量も多くて、全てを堪能する前にそうめんが先に無くなってしまいました。笑

「みかん寿司」は希少であった米酢の代わりに酸味と香味が強いかぼすやみかんなどの柑橘果汁を使うという、柑橘王国愛媛ならではの郷土料理。

県外の私にとっては違和感しかありませんが、みかんジュースでご飯を炊いた「みかんごはん」が学校給食で出たりもするそうです。

ご飯はみかん色ですが、味はそんなにみかんの味は強くなくて、山菜や魚など具材も色々入って美味しいです。

「じゃこ天」は愛媛県南予地方の海岸部を中心に作られている郷土料理で、宇和海でとれた新鮮な小魚(ハランボや小アジなど)を骨付き・皮付きのまますり身にし、平たく成型してそのまま油で揚げたもの。

一般的な天ぷらのように衣をつけて揚げたものではなく、魚肉練り製品であり揚げカマボコの一種という感じです。

本日の小鉢はおでんに近い感じの煮物でした。

やっぱり美味しい五志喜の鯛そうめん、こちらのお店は鯛めしも美味しいので、愛媛の郷土料理店の中でも特にお気に入りです。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://s422500.gorp.jp/

食べログ

郷土料理 五志喜 本店

050-5571-3318

愛媛県松山市三番町3-5-4 

https://tabelog.com/ehime/A3801/A380101/38000375/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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