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山梨で最も老舗のそば店で提供される、日本最古のかつ丼?!【純手打ちそば 奥村本店】(山梨県甲府市)

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訪問日:2023年9月14日(木)

目次

山梨で最も老舗のそば店『純手打ちそば 奥村本店』

山梨県甲府市の中央にある、山梨で最も老舗のそば店という『純手打ちそば 奥村本店』。

創業は江戸時代寛文年間(1661年~1673年)、詳しくは公式サイトに以下のように書いてありました。

江戸時代寛文年間。四代将軍徳川家綱の時代、長野県南佐久郡川上村御所平の名主・由井家から新七と父兄三人が年貢に苦しむ村人のため、江戸へ直訴に行きました。死罪を覚悟していたため、途中、新七を甲府に残し、自分たちが死んでも、生活してけるようにと、そば屋を開き、山奥の村から来たので、店の名前を『奥村』にしたと伝えられています。
また、山梨県内には『奥』の名前がつくそば店が多くみられます。この『奥』の付くそば店は、当『奥村本店』からの、のれん分けで県内に広まって行きました。奥村本店は、分店を出さず、すべてをのれん分け制度にし、今日に至っております。
なぜ分店を出さないのかと申しますと、各分店によって『味』に違いが出ることから、のれん分け制度にしたと伝えられています。そのため『奥』の名を持つそば店の総本店の意味での『奥村本店』でございます。
今日の当主は、初代の新七から数えて十六代目が務めております。創業時より受け継がれてきたそばの味を是非ご賞味ください。

純手打そば奥村本店の歴史

日本最古のかつ丼?

こちらのお店でそばと共に人気のメニューというのが「かつ丼」。

明治30年頃に5代目が東京へでかけた際にカツレツを食べ、感動してメニューに取り入れようとしたそうですが、当時出前が主流だったそば店では器が一つで済む丼物が中心だったため、キャベツの上に揚げたてのとんかつをのせ、ソースをかけて食べる「かつ丼」が誕生したと伝えられているそうです。

「かつ丼」の起源については明確な資料も少ないため、全国各地で独自の発祥説があり、どこが元祖なのか定かではないようですが、現状確認されている中で最古の説とみなされているのがなんと甲府発祥説(Wikipediaより)。

1995年9月付けの地方紙「山梨日日新聞」に、関係者への聞き取りをした上で、少なくとも明治30年代後半には『奥村本店』で「かつ丼」が提供されていたという記事があったとのこと。

他の有力な説としては以下のようなものがありますが、いずれも大正時代の話のようです。

〇福井県出身の「ヨーロッパ軒」の初代・高畠増太郎が、料理研究留学先のドイツから帰国後、東京市牛込区(現・東京都新宿区)早稲田鶴巻町の早稲田大学前に店を構え、1913年(大正2年)に東京で開かれた料理発表会で初披露したという説。(※記録として残っている限りで最古)
〇1918年(大正7年)に蕎麦店「三朝庵」にて、宴会のキャンセルで余ることがあったとんかつを、冷めても美味しく食べられるように、「卵でとじたらどうか」と常連の学生から提案され、誕生したという説。
〇穴八幡宮付近にあった「カフェーハウス」というお店で、常連となっていた早稲田高等学院の学生の中西敬二郎氏が1921年(大正10年)に考案したという説。

『奥村本店』の「かつ丼」は上述の通り、一般的な卵とじのかつ丼とは異なり、ソースをかけて食べる「ソースかつ丼」ですが、「ソースかつ丼」は山梨の他にも福井、福島、群馬、長野などで名物になっています。

「ソースかつ丼」はソースに浸したとんかつを乗せたもの、とんかつを乗せた後ソースをかけて提供されるものなど、お店や地域によっても様々。

しかし『奥村本店』をはじめ山梨県甲府市のものは、ソースがかかっていない状態のとんかつを千切りキャベツなどと共にご飯に乗せて提供され、ソースは個人の好みでかけるというスタイルが主流だそうです。

実際はソースをかけて食べられる場合が多いようですが、「ソースかつ丼」ではないと主張する意見もあるという、独自のかつ丼になっているとのこと。

日本で最初のかつ丼かはよくわからないですが、山梨独自のかつ丼文化を生み出したお店としてはかなり有力だと思うので、甲府に来たら必ず行ってみたかったお店です。

アクセス

場所はJR「金手駅」から徒歩16分、JR「甲府駅」から徒歩17分の距離。

公式サイトによると駐車場は3台分あり、契約駐車場・周辺の有料駐車場は1時間分サービスしてもらえるそうです。

混雑状況

この日は平日の木曜日、お店には15時前に訪問。

この時昼食には微妙な時間ということもあって、私以外にお客さんは見当たりませんでした。

メニュー・商品ラインナップ

メインはそばなので、そばとかつ丼のセットがあれば注文しようと思ったのですが、単品しか見当たらなかったので今回は『かつ丼』のみ注文!

ちなみに玉子とじのかつ丼は「煮かつ丼」という名前で提供されています。

感想

【かつ丼】1760円(税込)

とんかつには2013年に誕生した山梨県の銘柄豚「甲州富士桜ポーク」を使用。

揚げたてのとんかつに、レモン、キャベツ、パセリ、そしてポテトサラダも乗っていて、まるでとんかつ定食を丼にまとめた感じです。

ソースは黒い容器にトロリとした濃口のとんかつソース、赤い容器にシャバッとしたあっさりめのウスターソースが入っていて、好みに応じて使い分けが可能。

衣は薄めでカリカリサクサク、あっさりムッチリとした部分と脂が乗って柔らかくジューシーな部分があり、厚みもあってボリューム満点のとんかつ。

個人的には黒い容器のとんかつソース派、ご飯も量が多くて食べ応えがあるかつ丼でした。

余裕があれば、せっかくならそばも追加しようと思っていたのですが、かつ丼のみでお腹いっぱいになり満足!

そばは次回訪問時の楽しみにしたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.okumura-honten.com

食べログ

手打ちそば奥村本店

055-233-3340

山梨県甲府市中央4-8-16 

https://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190101/19000459

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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