訪問日:2024年2月23日(金)
どんどん
山口県萩市で創業し、山口県のソウルフードとして親しまれているご当地うどんチェーン店『どんどん』。
創業者である砂田シゲヨさんが、戦後に製パン業を経て製麺業を始め、当時は学校給食への供給を行っていたとのこと。
1951年には「スナダレストラン(1994年閉店)」を開業し、大人気になったそうですが、その中でも特にうどんが高い評判を呼んだそうです。
『どんどん』としての創業は昭和47年。
1号店としてオープンした山口県萩市唐樋町にある「唐樋(からひ)店」の当時の名前は「うどんの店」。
しばらくして『どんどん』に名称を変え、昭和48年には現在の本店であり第2号店となる「土原(ひじわら)店」をオープン。
二代目であり現会長である砂田泰彦さんは、うどん店に可能性を見出して多店舗化を進め、平成5年には「株式会社スナダフーヅ」へ組織変更。
2024年11月に公式サイトを確認した時点で、現在店舗は山口県を中心に島根、広島、岡山そして東京にも展開、合計40店近くありました。
今回は山口県山口市の仁保津駅前にある『どんどん 小郡店』へ行ってきました。
ちなみに上の写真は訪問当時のもの、最近小郡店はリニューアルオープンしたそうなので現在の外観とは異なります。
アクセス
場所は仁保津駅からすぐ近く。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は祝日の金曜日、お店には20時過ぎに訪問。
この時店内は客入り3割くらいで待ち時間無く入れました。
メニュー・商品ラインナップ
メニューは通常の店舗とセルフ店舗(呉、TCAT、緑町店)、また萩市にある「dondon labo」などで異なるようで、公式サイトに一覧が掲載されています。
土原店限定の「角すし」や「いなり寿司」、唐樋店限定の「天丼」、下関・フレスポ宇部東店限定 の「ごぼう天うどん」、ショッピングセンター店限定の「お子様うどんセット」など、一部の店舗限定のメニューもあるようです。
ちなみに一番人気メニューは「肉うどん」。
私はぶっかけの気分だったので「ちくわ天肉ぶっかけ」と「わかめおむすび」を注文!
感想
【ちくわ天肉ぶっかけ(冷)】720円(税込)
【わかめおむすび】120円(税込)
出汁には北海道の利尻昆布、九州天草のうるめ節、焼津のさば節など全国から集めたこだわりの素材を使い、毎日お店で丁寧に取っているとのこと。
讃岐うどんのぶっかけよりは柔らかめではありますが、モッチリとした弾力と伸びを兼ねた食感。
よく出汁の旨みが効いた濃口のつゆに、甘辛い肉の味も合わさった感じ。
ちくわ天ぷらは揚げたてサクサクで、お肉はこってりと脂も乗ったコクのある味わい。
トッピングの大根おろしや、別皿の生姜・レモンはとても相性が良く、さっぱりといただけます。
ネギは別容器で用意され、たっぷりと入れることが出来るのも良かったです。
わかめおむすびとは
「わかめおむすび」は農林水産省の公式サイトで山口県の郷土料理として紹介されています。
主な伝承地域は萩地域、北浦地域、長門地域など日本海に面したエリア。
採れたばかりの新鮮なわかめを海岸沿いに吊るして干す風景は、春の風物詩になっているとのこと。
そうして作られる干しわかめは、ご飯にかけてそのまま食べられるだけでなく、おむすびにまとわせた「わかめおむすび」として食され、お弁当に入れることも多かったそうです。
その歴史は古く、江戸時代に参勤交代道中の八島の宿でのこと、長州藩の侍がご飯の上に持参した刻みわかめをふりかけているのを見た女中が、「長州のお侍はご飯に茶殻をかけて食べる」と驚いたという逸話が残っているとか。
昔の農家では、昼食や三時のお茶にわかめおむすびや、きなこ、青海苔をまぶしたおむすびがよく食べられていたそうです。
ほんのりと効いた塩気に、香り高いわかめの風味が効いたシンプルで素朴な味わいでした。
同行者は「肉天うどん」を注文したものの、天ぷらが売切れだったので「たなかうどん」600円(税込)を注文。
こちらは肉うどん+わかめという感じで、店員の田中さんがまかないで食べていたことが名前の由来だそうです。
麺はやんわりもっちりした歯触りで、適度なコシもある食感。
甘さが効いてコクのある味わいのつゆに、香り高いわかめの風味が良い感じに合わさり、こちらも美味しいうどんでした。
また山口や中国地方を訪れた際は寄りたいお店です。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
どんどん 小郡店
083-972-7773
山口県山口市小郡上郷1740-1
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