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夏季に提供される喫茶店舗限定のメニュー『赤福氷』!【赤福 外宮前店】(三重県伊勢市)

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訪問日:2024年7月13日(土)

目次

伊勢名物の代表格「赤福餅」

三重県伊勢市の名物として、全国的な知名度を誇る大人気の和菓子「赤福餅」。

販売店である「赤福」の創業は宝永4年(1707年)といわれており、300年以上の歴史を誇る江戸時代からの老舗。

「赤福」という名前の由来については、公式サイトに以下のように書いてあります。

「赤福」の商品名の由来につきましては、創業の頃のことですので、確かな文献があるわけではありませんが、言い伝えによりますと、京都からおみえになったお茶の宗匠が、赤福の店でお休みになり、召し上がられたあんころ餅を大層よろこばれ「赤心慶福(せきしんけいふく)」のお言葉を頂戴しました。

それを創業者である治兵衛がこれこそ餅の名にふさわしいと思い「赤心慶福」から二文字をいただき「赤福」と名づけたとされています。

“赤心慶福”とは、伊勢神宮をお参りされる方々のお心を表した言葉で、「赤ん坊のようなうそいつわりないまごころを持って自分や他人の幸せを喜ぶ」という意味がございます。

赤福ではこの言葉を社是とし、全従業員が心に刻み込んでいます。

よくあるご質問と回答

「赤福餅」は餅をこし餡で包んだあんころ餅の一種で、形は伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどり、餡につけた三筋の形は清流、白いお餅は川底の小石を表しています。

「赤福餅」はお伊勢参りに訪れた方々におもてなしをしようと、あんころ餅とお茶で商いを始めたのが誕生のきっかけといわれていますが、当初の「赤福餅」は現在のものとは異なり、塩味で作られていたとのこと。

当時のお伊勢参りは徒歩や馬での長旅だったことから、到着して疲れ切った人々にとって、塩味の赤福餅はたくさん食べられる食事代わりのものだったそうです。

その後1727年に徳川八代将軍徳川吉宗が砂糖の原料となるサトウキビの栽培を奨励し、砂糖の生産高が増えたことから、赤福餅も次第に黒砂糖餡を使ったものに変わったそうです。

そして明治44年(1911年)に昭憲皇太后(明治天皇の皇后)が神宮参拝の折に赤福餅を注文されたそうですが、「甘みと灰汁の強い黒砂糖餡では、皇后陛下のお口に合わないのではないか?」と、白砂糖餡の特製品を献上した結果、無事好評を博したとのこと。

この時に作られた白砂糖餡のものを「ほまれの赤福」と名付けて一般販売するようになり、現在の「赤福餅」が完成したそうです。

しばらくの間は黒砂糖餡を「赤福」、白砂糖餡を「ほまれの赤福」として販売していたそうですが、その後白砂糖餡のみに統一。

現在ではコロナ禍をきっかけにオンラインで発売開始した新商品「白餅黑餅」の中の「黑餅」が、江戸から明治期に作られていた黒砂糖餡「赤福」の復刻版だそうです。

「お福餅」との違い

ちなみに伊勢では「赤福餅」の他にも類似商品として、三重県伊勢市二見町にある「御福餅本家」が販売している「お福餅」という和菓子があります。

名前や形、パッケージまでそっくりなため、まるで「赤福餅」のパクリなのでは?といわれることもあるようです。

「御福餅本家」は元文3年(1738年)に創業。

伊勢国に茶店を開設し、伊勢神宮参宮のために伊勢本街道や熊野街道を歩んできた旅人に餡餅をお福わけしたことが始まりとのこと。

「お福餅」も餅をこし餡で包み、3本の筋が形作られていますが、これは二見浦に打ち寄せる波の形を手作業で表現したもの。

餅とこし餡を組み合わせたあんころ餅は全国各地に存在しているくらいポピュラーなものであり、伊勢にも同じような商品を販売するお店が数多く存在したそうですが、現在まで残ったものが「赤福」と「御福餅本家」だそうです。

「赤福」の知名度が圧倒的に高すぎるせいもありますが、「御福餅本家」も歴史のある老舗であり、随分昔に同時に食べ比べた時は、個人的に「お福餅」の方が好みだったような気がします。

これはまた改めて比較記事を書いてみたいなと思います。

赤福の喫茶店舗限定のメニュー

「赤福」の本店は伊勢神宮内宮の門前町、通称「おはらい町」にありますが、他にも数多くの店舗を展開。

「赤福餅」は三重県、愛知県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、岐阜県内にある百貨店、サービスエリア、鉄道売店、空港売店等で販売しているそうで、取扱店は公式サイトで確認出来ます。

基本的に「赤福餅」は少量生産の「甑」以外は本社工場にて機械で形作られていますが、三重や名古屋にある喫茶店舗で提供している赤福餅は「餅入れ」と呼ばれる職人が全て手入れで作っているものという違いがあるそうです。

また喫茶店舗では夏季(4月下旬~9月くらい?)は「赤福氷」、冬季(11月~4月上旬くらい?)は「赤福ぜんざい」を販売しているのも魅力的。

私が住む大阪をはじめ、赤福餅を買える場所は沢山ありますが、現地を訪れた際はやはり店舗を訪れ、喫茶メニューを注文したいところ。

今回はまだ食べたことがない「赤福氷」を求めて、伊勢神宮外宮(げくう)前にある『外宮前店』へ行ってきました。

こちらは2012年10月にオープンしたようです。

混雑状況

この日は土曜日、お店には12時40分頃に訪問。

この時売店コーナーには5人の待ち列、喫茶コーナーには16人の待ち列が出来ていました。

実はこちらの店舗に来る前にはおはらい町にいたので、本店に行こうと思ったものの、この日は伊勢神宮奉納全国花火大会が開催される影響もあるのか、めちゃくちゃ混んでいたので断念。

こちらの店舗はまだ本店よりマシだったので並ぶことにしました。

待ち時間は15分くらい。

席は店内と店外にありますが、この時店内は満席だったのと、曇っていて涼しかったので、空くのを待たずに店外席でいただきました。

メニュー・商品ラインナップ

今回は迷わず目当ての「赤福氷」を注文!

感想

【赤福氷】700円(税込)
(メニュー説明)
赤福の夏の涼味「赤福氷」。餡とお餅は赤福そのものではなく、冷たい氷になじむよう特製いたしました。抹茶蜜のかかったかき氷の中に餡とお餅が別々で入っています。昭和36年、二見浦で海水浴のお客様にと考案したのが始まりで、以後改良を加え現在の「赤福氷」となりました。

中を掘ってみると餡とお餅が現れましたが、赤福餅みたいに餅が餡に包まれているわけではなく別々に入っていて、確かに赤福そのものが入っているわけではなさそうです。

餡は赤福餅1個分、餅は2個入っていたと思います。

抹茶蜜は香り高く、しっかり甘さが効いて苦味は控えめ。

コクのある上品な甘さのこし餡に、冷えてモチモチ感が増したお餅、抹茶蜜との相性は抜群で、シンプルながらとても美味しいかき氷でした!

赤福ではまだまだ未食の商品が沢山あるので、これからも伊勢を訪れた際の定番の楽しみにしたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.akafuku.co.jp

食べログ

赤福 外宮前店

0596-22-7000

三重県伊勢市本町14-1 

https://tabelog.com/mie/A2403/A240301/24011544

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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