訪問日:2025年9月26日(金)
茨城名物わかさぎ
全国上位の漁獲量を誇り、「県のさかな(淡水種)」にも選定されている、茨城県を代表する魚の一つ「わかさぎ」。
主な漁場は日本で2番目に大きな湖である「霞ヶ浦北浦」。
平均水深約4mと浅いこの湖ではエサのプランクトンが豊富で、わかさぎは成長が早く大きく育ち、脂がのっていることが特長。
昭和40年代の初め頃までは、大きな帆を張って風の力で船を流しながら漁をする「帆びき網漁」が主流でしたが、現在は「トロール漁」と呼ばれる動力漁船で開口板付きの網を曳く「わかさぎ・しらうおひき網漁」で漁獲されており、「帆びき網漁」は観光漁業として霞ヶ浦の風物詩になっています。
茨城県では1月21日~2月末日まで(産卵期の親魚を保護するため)と5月1日~7月20日まで(稚魚期のわかさぎを保護するため)にわかさぎの採捕禁止期間を設けており、主な漁期は7月下旬から12月末まで。
他県では秋に解禁となることが多く、茨城県では全国に先駆けて解禁されるため夏の味覚として親しまれおり、特に脂の乗った7月~8月に漁獲された初物のわかさぎは「ナツワカ」と呼ばれ珍重されているとのこと。
また解禁時の体長は6cmほどですが、11月以降の冬期には10cmを超えるほど最も大きく成長して旨みが増し、通称「寒曳きわかさぎ」と呼ばれ、こちらも旬のものとして人気があるそうです。
大きくても骨が柔らかいため丸ごと食べることができ、煮干し、甘露煮、唐揚げ、天ぷら、塩焼きなど、サイズに合わせて多彩な調理法で食べられています。
霞ヶ浦・北浦周辺の直売所等では、生のわかさぎはわかさぎ漁の期間中、冷凍品や甘露煮などの加工品は通年で購入することが可能。
あたりや食堂

今回訪れたのは、茨城県美浦村(みほむら)大谷の国道125号線沿いにあるお店『あたりや食堂』。
公式サイトによると、戦前より割烹として店を始め、先代より受け継ぎ50年以上になるとのこと。
店名は創業当時人気のあった自転車の名前「あたりや号」が由来だそうです。
霞ヶ浦の新鮮な魚を使った料理や、黒豚カツ丼、常陸秋そばなど、蕎麦屋・定食屋として豊富なメニューを取り揃えているとのこと。
中でもおすすめというメニューが、霞ヶ浦産のアメリカナマズと新鮮な野菜で作られた天丼「霞天丼」。
こちらのお店は、茨城県産の魚介類を買う・食べることができる店として、一定の基準を満たす店舗を認証する「いばらきの地魚取扱店」に認証されています。
いばらきの地魚取扱店認証基準
●年間の魚介類取扱数量のうち、いばらきの地魚が3割以上を占める
●販売の場合(小売店など)いばらきの地魚を販売する常設の専用スペースを設けている
●料理や飲食の場合(飲食店・旅館など)いばらきの地魚を主食材としたメニューを常時3種類以上提供している
わかさぎ料理を提供しているお店を調べた際に見つけましたが、茨城の地魚を楽しむのにピッタリのお店、今回初訪問です。
アクセス
お店の近くに電車は通っておらず、公共交通機関の場合はJR線「土浦駅」より江戸崎(稲敷市)方面行きの路線バス(JRバス関東)に乗り、大谷バス停からすぐ近く。
駐車場は10台分以上あるとのこと。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には17時40分くらいに訪問。
この時店内は客入り7〜8割くらいの印象で、結構混んでいました。
メニュー・商品ラインアップ





今回は『わかさぎの天ぷら定食』を注文!
混んでいたからか、提供までは30分くらいと少し待ち時間が長めでした。
感想


【わかさぎの天ぷら定食】1000円(税込)
天ぷらの衣は少し厚めでサクッと香ばしく、身はホワッとした柔らかな食感。
丸ごと食べても骨や苦味を感じず、あっさりとクセのない味わい。
卓上に塩は置いてなかったので全て天つゆに浸けていただきましたが、わかさぎそのものの旨みが天つゆに負けないほど強く、とても美味しかったです。
天ぷらは数も多くて1匹当たりのサイズもなかなか大きめ、満足感のある定食でした!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.atariya-shokudo.com
食べログ
あたりや食堂
029-885-2016
茨城県稲敷郡美浦村大谷1621-1

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