訪問日:2023年12月1日(金)
世界最大の柑橘類、晩白柚とは
熊本県八代市の代表的な特産品であり、世界最大の柑橘類といわれる「晩白柚(ばんぺいゆ)」。
名前は晩生、果肉が白っぽいこと、中国語で「丸い柑橘」を意味する「柚」が由来といわれています。
ザボンの一種に区分され、平均的な果実で大きさは横径20㎝前後、重さは約1.8㎏、糖度は約11度前後で酸は約1.3%。
八代市の公式サイトの情報(最終更新日2024年1月22日)によると、現在の世界最重量記録は5,528gのようでした。
皮がとても分厚く、果肉はサクサクとした食感で、よく熟したものは甘味と酸味のバランスが優れているとのこと。
上質な香りと、日持ちが良いことも特徴で、皮が柔らかくなり食べ頃になるまで1ヵ月間ほど保存することができ、床の間や玄関にしばらく飾って見た目と香りを楽しんだ後に食べるのが一般的。
原産地はマレー半島であり、大正9年(1920年)に当時台湾総督府に勤務していた熊本県出身の植物学者島田弥市氏が、現在のベトナムの船上で食べた柑橘があまりにも美味しかったことから、サイゴンの植物園から株を分けてもらい、台湾に輸入されたそうです。
昭和10年(1935年)に島田氏の好意によって熊本県果実試験場で試作した結果、特に熊本県の八代地方に好適している事が判ったことから栽培地として根付き、現在は八代市の特産品になっています。
例年12月上旬~3月中旬にかけて収穫・販売がされているそうで、八代地域では家庭用にはもちろん、贈答用としても親しまれているとのこと。
お菓子の彦一本舗
今回訪れたお店が、晩白柚やトマト、甘夏などの特産品を素材とした商品開発、地域の名勝・伝承を題材としたお菓子作りに努めているという老舗菓子店『お菓子の彦一本舗』。
明治29年(1896年)に八代駅の売店として創業。
店名は熊本県八代地方に伝わる「彦一とんちばなし」の主人公・彦一が由来だそうです。
当初は「不知火餅」というつき餅を提供するだけだったそうですが、地元に伝わるザボン漬をきっかけに菓子屋としての足元を固め、昭和28年(1953年)には定番商品になっている「彦一もなか」を発売。
店舗は2024年8月に公式サイトを確認した時点で、八代市内に「駅前本店」と「本社工場店」の2店舗があるようでした。
晩白柚を使ったお菓子を販売しているお店を探してみたところ、こちらのお店について知り、特に「晩白柚ゼリー」が気になったので今回『駅前本店』へ初訪問。
アクセス
場所は八代駅から徒歩4分くらいの距離。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には17時50分頃に訪問。
この時先客は1人のみでした。
お店は18時までなのでギリギリの入店になってしまい申し訳なかったです。
メニュー・商品ラインナップ
商品写真は購入した商品の部分のみしか撮影しておらず、実際には沢山の種類のお菓子が販売されていて、お店の公式サイトやInstagramなどでも紹介されています。
今回は目当ての晩白柚を中心に、気になったお菓子を3種類購入!
感想
【晩白柚ゼリー】351円(税込)
第22回全国菓子大博覧会において三笠宮名誉総裁賞受賞。
冷やして食べるのはもちろん、凍らせてシャーベットにするのもオススメだそうです。
ゴロッと入った果肉はシャクッとしたかためで歯切れの良い食感。
酸味と甘味のバランスが良く、ほんのりと苦味も相まったグレープフルーツ系の爽やかな味で、果肉はもちろん、ゼリーにも晩白柚らしい味わいがしっかり効いていて、とても美味しかったです。
【晩白柚ハードゼリー】351円(税込)
こちらも爽やかな風味が効いていますが甘さはしっかりめ。
表面はショリッとした歯触りで、中はもっちりとした柔らかさと弾力を兼ねた食感。
こちらも美味しかったです。
【えっ!トマト】351円(税込)
こちらもハードゼリータイプのお菓子。
トマトならではのフルーティな甘さと旨味が効いていますが、独特の生臭さが皆無で、トマトらしさを感じつつしっかり美味しく仕上がっています。
これはもしかすると、トマト苦手な方でも食べられるかも?そんな風に思える美味しいお菓子でした!
「晩白柚」のお菓子は他にも皮を砂糖漬けにしたザボン漬風の「晩白柚漬」や「晩白柚クッキー」もあり、定番商品の「彦一もなか」も未食なので、またお土産を買いに再訪したいですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
お菓子の彦一本舗 駅前本店
0965-33-3515
熊本県八代市旭中央通1-1
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