訪問日:2023年12月1日(金)
鮎ずしとは
熊本県南部の人吉(ひとよし)盆地を流れて八代海(やつしろかい)に注ぐ、球磨川(くまがわ)沿いに伝わる郷土料理「鮎ずし」。
球磨川は日本三大急流の一つに数えられ、豪快な川下りとともに昔から鮎の産地としても有名。
水が澄んでいることから太陽の光が川底まで通ることで餌となる藻が豊富に育ち、激流で泳ぐことで身が締まって鮎が美味しくなるそうです。
「鮎ずし」は鮎の形をそのまま残した素朴な姿ずし。
背中から包丁を入れて背鰭、中骨、内臓を取り除いた身に塩をまぶして時間を置き、塩を洗い流した後、酢で締めたものを使用。
腹の部分がつながった開きのような形の身にすし飯を挟むようなスタイルと、半身にしてすし飯の上にのせるスタイルがあり、いずれも適当な大きさに切れば完成。
鮎の独特の香りが広がり、身の旨味を酸味が引き立て、そのままでも醤油を少しつけて食べても美味しく、頭から尻尾まで全て食べられるそうです。
人吉駅弁 やまぐち
今回訪れたお店が、熊本県人吉市のJR人吉駅前にある弁当屋『人吉駅弁 やまぐち』。
JR肥薩線の人吉駅構内を中心に弁当・総菜を販売しているお店で、創業は大正12年(1923年)という老舗。
今では全国的に珍しくなったホームでの立ち売りが名物として知られていましたが、肥薩線が被災して運休中のため立ち売りは休止し、現在は駅前の店舗で販しているとのこと。
様々なお弁当が並びますが、中でも二大看板メニューというのが1958年に誕生した「鮎ずし」と、1966年に誕生した「栗めし」。
どちらも食べたことがないので気になりますが、今回は「鮎ずし」のみを買いに初訪問。
アクセス
場所は人吉駅のすぐ前で、駐車場も店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には朝7時過ぎに訪問。
この時先客は1人のみでした。
メニュー・商品ラインナップ
そもそも朝一に来てちゃんと置いてあるのか、今の時期販売しているのか、一切調べずに来たので、売っているのかどうか不安でしたが、ちゃんと目当ての「鮎ずし」を発見し一安心。
ちなみに公式Instagramによると、予約・キャンセルは2日前まで受け付けているそうです。
感想
【鮎ずし】1000円(税込)
こちらは鮎の身がつながっていないタイプ。
身はしっかり食感で少しかため、別容器で醤油も付いていましたが、酸味と塩味がしっかり効いていて、そのままでも十分な美味しさ。
わさびはたっぷり入っていましたが、意外にもそんなに激辛ではなく良い塩梅。
酢飯は程よい甘さでまろやか。
鮎は頭もヒレも、歯応えはありますがそのまま普通に食べることが出来ました。
次回は「栗めし」を食べたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/hitoyoshi_ekiben/?hl=ja
食べログ
人吉駅弁 やまぐち
0966-22-5235
熊本県人吉市中青井町300
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