訪問日:2021年10月17日(日)
人形焼本舗板倉屋
東京都中央区、日本橋人形町発祥の名物として知られる和菓子『人形焼』。
人形焼はカステラにあんこなどを入れて焼いたお菓子で、中はこし餡が中心ですが、餡なしのものや抹茶餡、桜餡、カスタードクリームが入ったものもあるそうです。
文楽人形や七福神の焼き型を用いたものが伝統的で、浅草にあるお店では雷門や五重塔などをモチーフにしたものもあり、近年ではハローキティをはじめとするキャラクターを模したもの、合格を祈念した人形焼など様々な種類があるとか。
人形町は江戸時代に西の銀座と肩を並べた東の繁栄地だったそうで、1842年(天保13年)に浅草猿若(さるわか)町に移転するまで江戸芝居の中心地として人形市も立ち、土産物の人形を売る店が並んで賑わっていたことが町名の由来だそうです。

人形焼の発祥のお店を調べてみると、1907年創業の『名物人形焼本舗 板倉屋』という情報が出てきました。
人形町の名物を模索していた初代の藤井貞三さんが、焼菓子職人の吉本民生さんと共に、大阪の焼菓子「釣鐘まんじゅう」を基に町名の由来でもある人形を模したお菓子を作り上げ、後に人形焼と命名したそうです。
人形焼は以前別のお店で食べたことがありますが、まだ元祖といわれる『名物人形焼本舗 板倉屋』に行ったことがなかったので、今回初訪問。
アクセス
場所は人形町駅からすぐ近くにあり、駐車場は近隣コインパーキングになります。
混雑状況
この日は日曜日、お店には15時過ぎに訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ

商品は公式サイトによると、こし餡入りの「人形焼」、日露戦争後にあんこが入手しにくくなったため考案された餡なしの「戦時焼」、前日までの予約制の「鮎焼」、お煎餅各種があるそうです。
人形焼はバラ売りがあるのか確認してみたところ、1個100円で販売しているとのこと。
なので今回は1個のみ購入。
感想

七福神の布袋尊、弁財天、恵比寿、毘沙門、大黒天、寿老人を表した6種類があり、後は食べた人の笑顔を足して七福神になるそうです。
原料すべてに保存料添加物は使用せず、一晩寝かせて旨味を引き出した卵と砂糖の生地に創業以来伝わる「別立法」により空気を多く含ませ、手焼きにこだわっているとのこと。
買ってからすぐにいただきましたが、温度はぬるいくらいで焼いてから少し時間が経ったもの。
生地は黒糖のような芳醇な甘い香りが広がるモソッとした食感の薄皮。
中のこし餡はサラッと柔らかな質感、コクがありつつ上品な甘さでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
人形焼本舗板倉屋
03-3667-4818
東京都中央区日本橋人形町2-4-2
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