訪問日:2025年6月2日(月)
きみごろも 松月堂
奈良県宇陀市の銘菓である、卵を使った個性的なお菓子「きみごろも」。
卵の白身を泡立てたメレンゲに砂糖やはちみつを入れて寒天で固め、黄身の衣で包んで焼いて作られます。
少し厚揚げのような印象を受ける見た目ですが、ふんわりとした食感にすっと溶ける口どけの良さ、優しい甘さと卵のまろやかな味わいが特徴です。

江戸時代の建物が残る保存地区、宇陀市大宇陀の地にて明治35年(1902年)に創業した『松月堂』の初代堀井松太郎さんが、創業した時に初めて作ったお菓子。
当時大変貴重だった鶏卵と砂糖をふんだんに使い、現在でも一子相伝・門外不出の技法で、卵白の泡立てにも機械を使わず手作りで仕上げているとのこと。
お菓子のオリンピックと称される「全国菓子大博覧会」において、4回連続(第17回・昭43、第18回・昭48、第19回・昭52、第20回・昭59)で金賞を受賞した実績を持つそうです。
農林水産省の公式サイトによると、「きみごろも」は『松月堂』でのみ作られているとのこと。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/kimigoromo.html
しかし実際には「道の駅 宇陀路大宇陀」に休憩で立ち寄った際、他の会社が作っている「きみごろも」を見かけました。
『松月堂』の店内には「道の駅では販売しておりません」と書いてあったため、あれ?と思って調べてみたところ、訪問日時点のネット検索で「杉屋」や「志を乃屋」というお店でも作っているようでした。

去年食べた富山県富山市八尾地域の銘菓「おわら玉天」にもよく似ており、とても気になっていた「きみごろも」。
今回『松月堂』に初訪問です。
アクセス
お店の近くに駅は無く、今回は車での訪問。
駐車場は無しで周辺に有料駐車場も見当たらず、店前に止めるのも難しいので、徒歩8分くらい離れた場所にある道の駅を利用しました。
混雑状況
この日は平日の月曜日、お店には14時半頃に訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ




手作りのため生産量が限られており、また期限も3日以内と短いため、購入前には電話確認が推奨されています。
私は事前確認せずに向かってしまいましたが、まだ残っていたみたいで無事購入出来て良かったです。
1個から購入できるので、今回は3個購入しました。
感想



【きみごろも】1個162円(税込)
ややしっとりとフワフワでとても軽い口当たり、雪のような口どけと共に、卵の風味とコクのある味わいと上品な甘さが広がり、とても美味しいです。
富山の「おわら玉天」に似ているイメージでしたが、食べ比べると結構違いが多かった印象。
「おわら玉天」の方はフワシュワ感が強くて少しマシュマロっぽい味にも感じましたが、「きみごろも」は甘さと卵感をより強く感じ、個人的には「きみごろも」の方が好みという結果でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
銘菓きみごろも本舗 松月堂
0745-83-0114
奈良県宇陀市大宇陀上1988
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